【User-Agent】2026年3月18日時点のユーザーエージェント|UA-CH解説

このサイトを検索 | Atom | RSS
※User-Agentの記載ミスを修正(2026-05-19)

まえがき

Webサイトのアクセス解析やデバイス判定において、User-Agent(UA)は長年重要な役割を担ってきました。しかし近年、プライバシー保護の観点から仕様が大きく変わりつつあります。

特に2026年現在では、Chromeを中心にUser-Agentの情報は簡略化され、代わりに「Client Hints(UA-CH)」の利用が推奨されています。

本記事では、2026年3月時点の最新User-Agentを整理するとともに、従来のUAの限界と、今後必須となるUA-CHについて解説します。

UA-CH /User-Agent Client Hints、簡素化されたUA

UAは、送信する情報を簡素化してプライバシーに配慮した「UA-CH」へ移行する過程にあり、その機能はChromeに実装されています。

UA-CHは記述時点ではオプション扱いのため、ChromeはデフォルトではUAを送信します。



調査結果(最新UA一覧表)

2026年3月18日現在の主要ブラウザにおけるUA文字列を紹介します。「User-Agent Switcher for Chrome」にセットして使えます。

    [解説]

  • Chromium系ブラウザ(Chromium ベースの Chrome / Edge / Brave)は、プライバシー保護を目的とした User-Agent Reduction により、ブラウザのマイナーバージョンは「.0.0.0」に丸められ、OSバージョンも Android は「10」、macOS は「10_15_7」などの代表値に簡略化される。
  • Brave(Desktop)は識別困難性を高めるため、User-Agent だけでなく Client Hints(UA-CH)の応答においても Google Chrome と区別できない設計となっており、正確な判定には専用API(navigator.brave.isBrave())などの利用が必要となる。
  • また、iPhone + Chrome の組み合わせでは、iOSの制約により WebKit ベースのUser-Agentが使用され、その中に Chrome を識別するための「CriOS」トークンが付加される。

留意事項

詳細なデバイス情報(正確な OS バージョンやモデル名)を取得したい場合は、UA 文字列ではなく User-Agent Client Hints (UA-CH) API を使用するのが現在の推奨手法です。

  • User-Agent Reduction:

    Google ChromeやMicrosoft EdgeなどのChromium系ブラウザでは、フィンガープリントによる追跡を防止するため、UA文字列に含まれる詳細情報を削減(Reduction)し、代わりに User-Agent Client Hints (UA-CH) APIでの情報取得を推奨しています。

  • バージョン番号:

    2026年3月の最新安定版に基づいた数値(Chrome 146 / Firefox 148)を記載していますが、OSのマイナーアップデートやブラウザのパッチ適用により、細かなリビジョン番号は日々変動します。

Android 版 UA に関する補足事項

Android 環境では、プライバシー保護のための User-Agent Reduction(削減) が特に顕著に進んでいます。以下の点にご注意ください。

  • OSバージョンの固定:

    実際のデバイスが Android 15 や 16 であっても、互換性とプライバシーのために UA 文字列上は Android 10 と表示されるのが標準仕様となっています。

  • プラットフォームの隠蔽:

    デバイスモデル名(例: Pixel 9 Pro)は UA 文字列から削除され、代わりに汎用的な K という識別子が使われるようになっています。

  • Mobile / Tablet の識別:

    スマートフォン(Mobile)の場合は Mobile Safari となり、タブレットの場合は Mobile という単語が抜け、単に Safari と表記されます。

Chrome / Edge / Brave 比較表

Chrome / Edge / Brave 比較表
項目ChromeEdgeBrave
エンジン Chromium Chromium Chromium
UAの違い Chrome/146 Chrome/146 + Edg/146 Chrome/146(完全同一)
識別可否 可能 可能(Edgで判別) 不可(UAでは判別不能)
特徴 標準ブラウザ Microsoft最適化 広告ブロック・プライバシー重視
解析上の扱い Chrome Edge Chromeとしてカウント
Braveを識別する方法

UA文字列だけではデスクトップ版のBraveをChromeと区別することは困難です。現在のウェブ開発でBraveを判定するには、以下の User-Agent Client Hints (UA-CH) を確認するのが標準的です。

  • Sec-CH-UA: "Chromium";v="146", "Brave";v="146", "Not-A.Brand";v="99"
  • JavaScriptでの取得: navigator.userAgentData.brands を実行すると、配列の中に brand: "Brave" が含まれていることで判別可能です。

User-AgentとUA-CH(Client Hints)

従来のUser-Agentの問題点

従来のUAには以下の課題があります。このため、主要ブラウザはUAの簡略化を進めています。

  1. 情報量が多すぎる(フィンガープリント問題)
  2. 偽装が容易
  3. 正確なブラウザ判定が困難(例:Brave)

UA-CH(Client Hints)とは

UA-CHは、必要な情報だけをサーバーに提供する新しい仕組みです。

[特徴]

  • 必要な情報のみ取得可能
  • プライバシー保護に配慮
  • ブラウザ識別精度が向上

UA文字列が「削減」された現在、ブラウザの正確な情報を取得するには User-Agent Client Hints (UA-CH) の活用が不可欠です。

特に、Windows 10と11の判別や、Braveブラウザの特定は、従来のUA文字列では不可能です。以下のJavaScript実装例のように、非同期で「高エントロピー情報」をリクエストする必要があります。

実装のヒント:Windows 11の判定
if (navigator.userAgentData) { navigator.userAgentData.getHighEntropyValues(['platformVersion']) .then(ua => { if (ua.platform === "Windows") { const majorPlatformVersion = parseInt(ua.platformVersion.split('.')[0]); // platformVersionが13.0.0以上であればWindows 11(またはそれ以降) if (majorPlatformVersion >= 13) { console.log("OS: Windows 11"); } else { console.log("OS: Windows 10"); } } }); }
[UA-CH] Chrome v101の User-Agent Client Hints 休眠中!?

[UA-CH] Chrome v101の User-Agent Client Hints 休眠中!?

[User-Agent Client Hints: UA-CH] Chrome 84 ベータ版以降に実装された。 Chrome 100がUser-Agentを使用する最後のバージョンと聞いたことがあるが、ガセだった!? Chrome 101 はUA-CHは [Disabled] のため...

User-Agent Switcher

ブラウザ拡張 User-Agent Switcher for Chrome はUAを偽装するためのツールです。これはGoogleがリリースしているものなので怪しいものではない。

モバイル限定コンテンツは、UAを偽装することでデスクトップから閲覧可能になる。

ドメイン毎に自動的にUser-Agentを変更することができる。

User-Agent Switcher for Chrome、ユーザーエージェント、2021-10-26

User-Agent Switcher for Chrome、ユーザーエージェント、2021-10-26

User-Agentを変更することができるChrome拡張機能。 Google純正のため安心して利用できる。 プリセットされた既定値は古いので、そのまま使用すると怪しまれる可能性大。

あとがき

atogaki

ここまで、2026年最新の主要ブラウザのUser-Agent(UA)の構造と、そこに隠された「偽装」や「歴史の痕跡」について解説してきました。

あらためて一覧表を眺めてみると、最新のAndroid 16なのにUA上は Android 10; K と言い張ったり、デスクトップ表示のために1980年代生まれの X11 という看板を背負い続けたりと、UAの世界はまるで「大人の事情」でできた仮面舞踏会のようです。

こうした複雑な(悪く言えばスパゲティ化した)UA文字列は、ユーザーのプライバシー保護(フィンガープリント防止)や、Webサイト側の古い判定プログラムを壊さないための「互換性維持」という、Webの長い歴史が生んだ優しさの裏返しでもあります。

現在、Googleを中心にUAをよりシンプルで安全な「User-Agent Client Hints (UA-CH)」へ移行する動きが完全に定着しつつありますが、それでも過去の遺産(レガシー)との戦いは今も続いています。

Web開発者やマーケターの皆さんは、UA文字列単体に頼った「厳密すぎるデバイス判定」には落とし穴が多いことを意識しつつ、新しいWeb標準(Client Hintsやメディアクエリ)を組み合わせた、時代に左右されない柔軟な設計を心がけていきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

SC2
Windowsランキング 将棋ランキング スマホ・携帯ランキング にほんブログ村 IT技術ブログ ライフハックへ にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ にほんブログ村 スマホ・携帯ブログ Androidへ

このサイトを検索 | Search this site

コメントを投稿

0 コメント