User-AgentまたはUA-CHはブラウザがウェブサーバーに渡す環境変数(文字列)です。
Googleは Chrome v101からUser-Agentの代わりにUA-CHを使用するかも?というリリースを読んで、検証記事をアップしておりましたが、...
Chrome v101.0.4951.67(64 ビット)の環境変数を調べたところ、変化なし。
User-Agent にセットされた文字列を送信しておりました。
UA-CHの機能は実装されてますが、Disable でした。
Chromiumの説明ページを読み返してみると、UA-CHは「追加機能」とあるので、User-Agentから置き換わるというのは早とちりでした。
とはいえ、いつかは完全に切り替わるのでその時期が気になりますねー。
Chrome v100とv101を比較してみる
Chromeバージョン以外は同じです。chrome://version?show-variations-cmd
Chrome | User-Agent |
v101 | Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/101.0.4951.67 Safari/537.36 |
v100 | Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/100.0.4896.60 Safari/537.36 |
UA-CHをアクティブ化してみる
Chrome v101 はUA-CHは実装されていますが無効化されてます。(Disabled)[Enabled] にすると使えます。
特殊URL > Experimental Web Platform features: Enabled
特殊URL
about://flags/#enable-experimental-web-platform-featuresExperimental Web Platform features
Enables experimental Web Platform features that are in development. – Mac, Windows, Linux, Chrome OS, Android, Fuchsia
Accept-CH:
テストサイト: User-Agent 👀 Client Hintsテストサイトの [via headers] で UA-CH が送信している情報を確認することができます。
[For comparison] User-Agent は、User-Agentにセットされた情報です。(比較してくださいという意味)
Accept-CH:
[Subsequent Request] Client sent:
Sec-CH-UA: " Not A;Brand";v="99", "Chromium";v="101", "Google Chrome";v="101"
Sec-CH-UA-Mobile: ?0
Sec-CH-UA-Platform: "Windows"
[For comparison] User-Agent:
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/101.0.4951.67 Safari/537.36
[Subsequent Request] Client sent:
Sec-CH-UA: " Not A;Brand";v="99", "Chromium";v="101", "Google Chrome";v="101"
Sec-CH-UA-Mobile: ?0
Sec-CH-UA-Platform: "Windows"
[For comparison] User-Agent:
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/101.0.4951.67 Safari/537.36
当面併用
UA-CHに完全移行するまでは、UA-CHとUser-Agentの両方のリクエストを送信せよ。ということで、ウェブサーバー管理者の手間が増えるだけでした。
ブラウザユーザーは何ら関係ないです。
デフォルトのまま使いましょう。
UA-CHとは?
UA-CH: User-Agent Client Hints
UA-CHはUser-Agentが使用する文字列を簡素化したものです。
簡素化する目的は、個人情報を特定されにくくして安全な?ブラウジング環境を実現することです。
全てのブラウザが使用している文字列 [Mozilla] などを削除してわかりやすくするという目的もあるようです。
User-Agentについて
User-Agentは、ブラウザがインターネットサーバーへ渡すクライアント情報です。[クライアント情報]
- PC、モバイルデバイスが判別できる情報
- ブラウザの名前
- OSとバージョン
- モバイルデバイスの機種名
- ...など
ウェブサイトは、User-Agentを解析してデバイスやブラウザに対応したHTMLコードを返すというのが主流です。
まとめ
[User-Agent Client Hints: UA-CH]- Chrome 84 ベータ版以降に実装された。
- Chrome 100がUser-Agentを使用する最後のバージョンと聞いたことがあるが、ガセだった!?
- Chrome 101 はUA-CHは [Disabled] のため [Enabled] に変更すると使えるようになる。
- 普通のユーザーはUA-CHなど気にせずにデフォルトのまま使うのがいいと思います。
- UserAgent の情報 | SC2
External link
:SC2
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