TVerRec /ティーバーレック
TVerRecは、TVerコンテンツをダウンロード可能にしたスクリプトで、コマンドシェル PowerShell Core 上で動作します。スクリプトはGitHubで公開されています。
TVerRecは、メインスクリプトと3つの外部ソフトウェアにより機能する設計です。外部スクリプトについては、Windowsユーザーは、TVerRecのいずれかのコマンドを実行する際に自動的にインストールされます。
仕様変更 TVerRec 3.1.0 /Apr 30, 2024
2024年4月30日、TVerRec Version 3.1.0 Latest が公開されました。既存ユーザーは、[update_tverrec.cmd] により自動的にアップデートできます。
このバージョンは大きな仕様変更が加えられており、マイページの番組取得に対応するために、Chrome拡張機能 [TVerRec Assistant] が同梱されています。
TVerRec Assistant は、マイページにログインするために必要な情報 [platform_uid、platform_token] を取得するためのブラウザ拡張です。
ソフトウェア情報
TVer以外のコンテンツに対応
TVerRecバージョン2.9.8より、TVerだけでなく他のURLも受け入れる機能が「個別ダウンロード」スクリプト(z.download_single.cmd)に追加されました。検証したところ、YouTubeコンテンツをダウンロードできました。
YouTubeダウンロードは、ブラウザ拡張「YouTube Video Downloader」がお勧めです。このアプリの詳細は、文末の「ダウンローダーの検証記事まとめ」をお読みください。
インストール
TVerRecはスクリプト集なので、インストーラーはありません。GitHubから最新アーカイブを入手して、任意のフォルダに解凍すると使えます。
外部ソフトウェア
TVerRecは以下のソフトウェアを必要としますが、Windows利用の場合は自動的にダウンロードされます。
- PowerShell Core (Windows 環境では自動インストールされます)
- youtube-dl (自動ダウンロードされます)
- ffmpeg (自動ダウンロードされます)
- Python (Linux/Mac 環境のみ必要。Windows 環境では不要)
PowerShell Core について
TVerRecのいずれかのコマンドを実行すると PowerShell Core は自動的にインストールされますが、バージョンアップには対応していません。最新の PowerShell Core を使いたい場合は、以下の手順によりアップデートすることができます。
初期設定 /user_setting.ps1
初期設定は必須です。そして難解です。
[conf\system_setting.ps1] をコピーして [conf\user_setting.ps1] という名前で別名保存後に編集します。設定変更しなかった項目は削除してください。
[conf\system_setting.ps1] を設定ファイルとして使用できますが、TVerRecのバージョンアップの際に内容が変更される可能性があります。
Windows 環境は、[win\Setting.cmd] によりGUIを使って設定することも可能です。
ディレクトリの説明
ディレクトリ | 説明 |
ダウンロード先 | ダウンロードが終わった動画ファイルが配置される場所です。 例えば C:\Users\yamada-taro\Video にダウンロードするのであれば C:\Users\yamada-taro\Video と設定します。 |
作業ディレクトリ | 動画のダウンロード中に処理途中のファイルが配置される場所です。 多数のファイルが作成され読み書きが多発するので、SSDやRamDriveなどの高速なディスクを指定すると動作速度が向上します。例えば C:\Temp にダウンロードするのであれば $script:downloadWorkDir = 'C:\Temp' と設定します。 |
移動先 | 動画ファイルを最終的に整理するためのライブラリ等が配置されている場所です。 番組移動機能使用しない場合は設定しなくてもOKです。 例えば C:\TverLibrary を移動先にするのであれば C:\TverLibrary と設定します。 複数のディレクトリを移動先として指定する場合には V:;X: のようにセミコロン区切りで複数指定可能です。 ただし、複数のディレクトリに同名のディレクトリがある場合には、先に指定したディレクトリが優先されます。 |
# 基本的な設定
#------------------------------------------------------------
#ダウンロード先のフルパス(絶対パス指定)
# ダウンロード先とは、ダウンロードが終わった動画ファイルが配置される場所です。
# 例えば C:\Users\yamada-taro\Video にダウンロードするのであれば
# $script:downloadBaseDir = 'C:\Users\yamada-taro\Video' と設定します。
# MacOSやLinuxでは $script:downloadBaseDir = '/mnt/Work' や
# $script:downloadBaseDir = '/Volumes/Work' などのように設定します。
$script:downloadBaseDir = 'C:\mp4'
#ダウンロード中の作業ディレクトリのフルパス(絶対パス指定)
# 作業ディレクトリは、動画のダウンロード中に処理途中のファイルが配置される場所です。
# 多数のファイルが作成され読み書きが多発するので、SSDやRamDriveなどの
# 高速なディスクを指定すると動作速度が向上します。
# 例えば C:\Temp にダウンロードするのであれば $script:downloadWorkDir = 'C:\Temp' と設定します。
# MacOSやLinuxでは $script:downloadWorkDir = '/var/tmp' や
# $script:downloadWorkDir = '/Volumes/RamDrive/Temp' などのように設定します。
$script:downloadWorkDir = 'C:\tmp'
#移動先のフルパス(絶対パス指定)
# 移動先とは、動画ファイルを最終的に整理するためのライブラリ等が配置されている場所です。
# 規定の設定では設定されていません。
# ダウンロード先のディレクトリで動画を再生するのであれば、指定しなくてもOKです。
# 例えば C:\TverLibrary を移動先にするのであれば
# $script:saveBaseDir = 'C:\TverLibrary' と設定します。
# 複数のディレクトリを移動先として指定する場合には
# $script:saveBaseDir = 'V:;X:' のようにセミコロン区切りで複数指定可能です。
# ただし、複数のディレクトリに同名のディレクトリがある場合には、先に指定したディレクトリが優先されます。
# MacOSやLinuxでは $script:saveBaseDir = '/var/Video' や
# $script:saveBaseDir = '/Volumes/RamDrive/Video' などのように設定します。
$script:saveBaseDir = ''
「高度な設定」以下の記述を削除する
(当方の環境ではこれをしないと動作しませんでした)
3つのダウンロードモード
個別ダウンロード以外のコマンドを実行すると、予期せぬ番組が大量にダウンロードされる可能性があるのでご注意ください。
モード | 説明 | |
一括ダウンロード | start_tverrec.cmd TVer のカテゴリ毎のページを指定、タレントや番組を指定、各放送局毎のページを指定(conf\keyword.conf をメモ帳で開いて編集しておきます) | |
リストダウンロード | x.generate_list.cmd/y.tverrec_list.cmd ダウンロード候補をリストファイルに出力し、リストファイルを編集した後にダウンロードする | |
個別ダウンロード | z.download_single_video.cmd 番組を 1 本ずつ指定してダウンロードする |
使い方(一括ダウンロード)
「一括ダウンロード」に対応するスクリプトは [\win\start_tverrec.cmd] です。
使い方(個別ダウンロード)
「個別ダウンロード」に対応するスクリプトは [\win\z.download_single.cmd] です。
TVerRec.cmd 使い方(GUI)
[win\TVerRec.cmd] は各種スクリプトを起動するためのGUIツールです。
マイページに対応
TVerRec バージョン 3.1.0 は、TVerのマイページを対象にして番組取得できるようになりました。
マイページに対応するために、[platform_uid、platform_token] の取得が必要になるため、Chrome拡張機能 [TVerRec Assistant] が同梱されています。
TVerRec Assistant は、「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」を利用してインストールします。Chromeウェブストアでは非公開です。
マイページ対応に加えて、新規キーワードが追加されました。
詳細は以下の記事でまとめているのでご確認ください。
まとめ
最新版の PowerShell Core を使いましょう!
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