PowerShell Version 7
Windows PowerShell を起動するたびに、次のメッセージが表示されるので煩わしく感じます。
「新しいクロスプラットフォームの PowerShell をお試しください https://aka.ms/pscore6」
私は Windows PowerShell のヘビーユーザーではないので、アップデートには興味がないですが、Windows PowerShell を起動するたびにこのメッセージを見るのが嫌なので、マイクロソフトがしつこく推してくる PowerShell 7 について調べました。
クロスプラットフォーム
現行の Windows 10 に搭載されているのは Windows PowerShell 5.1.19041.3031 です。Windows 11 は、5.1.22621.1778 です。いずれも、Windows 専用バージョンです。
マイクロソフトが推してくる PowerShell 7.3.7.0 は、Windows、Linux、macOS、Arm に対応したクロスプラットフォームバージョンです。[Windows] の冠が取れており、それぞれのプラットフォームにインストールするための手順書が公開されています。
ソフトウェア情報
powershell 5.1と7.3 は共存できるか?
PowerShell 7 は独立したプログラムとしてインストールされるため、Windows PowerShell 5 と共存させることができます。但し、PowerShell 6 がインストールされている環境では、PowerShell 6 は PowerShell 7 に置き換わります。
PowerShell 7 は、実行ファイルと参照するプロファイルが Windows PowerShell 5 と異なるため、独立したコマンドラインシェルとして動作します。
Vim の扱い
5.1のプロファイルには、vim.exe のフルパスを指定したエイリアスが設定されているため、PATHに含まれていなくても vim を実行できます。一方、PowerShell 7.x が利用するプロファイルは5.1とは別のフォルダーを参照するため、そのままでは Vim を実行できません。
対策としては、7.x 用のプロファイルを作成してエイリアスを設定するか、環境変数 PATH に vim.exe のフルパスを追加することです。
バージョン | 表示名 | 実行ファイル |
PowerShell 5.1 | Windows PowerShell | powershell.exe |
PowerShell 7.x | PowerShell 7 (x64) | pwsh.exe |
PowerShell 7.x のインストールでエラーが発生した場合の対処方法
PowerShell 7.x をインストールする時に、エラーメッセージ「既存のパッケージが既にインストールされています。」が表示される場合があります。これは、既にクロスプラットフォーム対応の PowerShell がインストールされていることが原因です。
このエラーを解決するには、以下の手順で既存の PowerShell をアンインストールしてから、7.x をインストールします。インストール方法は次項をお読みください。
- PowerShell コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行して既存の PowerShell をアンインストールします。
PS C:\> winget uninstall PowerShell
- PowerShell コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行して 7.x をインストールします。
PS C:\> winget install --id Microsoft.Powershell --source winget
- 以上
PS C:\> winget install --id Microsoft.Powershell --source winget 既存のパッケージが既にインストールされています。インストールされているパッケージ...をアップグレードしようとしています 新しいバージョンが見つかりましたが、インストールテクノロジが現在インストールされているバージョンと異なります。パッケージをアンインストールして、新しいバージョンをインストールしてください。 PS C:\> winget uninstall PowerShell |
PowerShell 7.x インストール方法
マイクロフトが推奨する Winget を利用して PowerShell 7.3 をインストールしたのでメモに残します。
PowerShell 7.x はスタンドアロンインストーラーの提供はありません。もしスタンドアロンインストーラーを見つけたら、それはフェイクの可能性が高いです。
Microsoft.PowerShell.Preview はテストバージョンです。
Winget スナップショット
Windows PowerShell Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved. 新しいクロスプラットフォームの PowerShell をお試しください https://aka.ms/pscore6 PS C:\> winget search Microsoft.PowerShell 名前 ID バージョン ソース ------------------------------------------------------------------ PowerShell Microsoft.PowerShell 7.3.7.0 winget PowerShell Preview Microsoft.PowerShell.Preview 7.4.0.5 winget PS C:\> winget install --id Microsoft.Powershell --source winget見つかりました PowerShell [Microsoft.PowerShell] バージョン 7.3.7.0 このアプリケーションは所有者からライセンス供与されます。 Microsoft はサードパーティのパッケージに対して責任を負わず、ライセンスも付与しません。 ダウンロード中 https://github.com/PowerShell/PowerShell/releases/download/v7.3.7/PowerShell-7.3.7-win-x64.msi ██████████████████████████████ 100 MB / 100 MB インストーラーハッシュが正常に検証されました パッケージのインストールを開始しています... インストールが完了しました |
PowerShell 7.3 の起動方法
新規インストールした PowerShell 7.3 はスタートメニューから起動することができます。 Windows ターミナルの設定を変更して、PowerShell を既定のプロファイルに設定することも可能です。複数のインストール方法(Windows)
PowerShell 7 は複数のインストール方法が提供されています。Winget を利用する方法が推奨されています。
- Winget - Windows クライアントに PowerShell をインストールする(推奨方法)
- MSI パッケージ- Windows サーバーおよびエンタープライズ展開シナリオに最適な選択肢
- ZIP パッケージ- 「サイドロード」または複数のバージョンをインストールする最も簡単な方法
- Windows Nano Server、Windows IoT、および Arm ベースのシステムにはこの方法を使用します。
- .NET グローバル ツール- 他のグローバル ツールをインストールして使用する .NET 開発者にとって良い選択肢です。
- Microsoft Store パッケージ- PowerShell のカジュアル ユーザー向けに簡単にインストールできる方法ですが、制限があります
その他のプラットフォーム
Linux、macOS、Arm のインストール方法は以下のリンクからお探しください。
PowerShell 7 の新機能
PowerShell 7 の新機能について解説しているサイトを見つけたので、翻訳して紹介します。タイトルだけではわかりにくい機能は説明を追加しました。
まとめ
MSIインストーラーをダウンロードしてインストールする方法
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