User-Agent Switcher for Chrome、ユーザーエージェント、2021-10-26

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Google Chrome の User-Agent を変更することができるブラウザ拡張「User-Agent Switcher for Chrome」を紹介します。

開発は、Google.com です。

User-Agent

User-Agent は、デバイスとブラウザ固有の情報が格納された変数です。

ブラウジングしている時は、ブラウザは User-Agent をサーバーへ渡しています。

サーバーは User-Agent を解析して、クライアント環境に最適なHTMLコードを返します。

例えば、次の情報が渡されています。

  1. アプリケーション
  2. オペレーティングシステム
  3. ベンダー
  4. バージョン
  5. ...など


ソフトウェア情報

※新しいバージョンが表示される場合があります。

User-Agent Switcher for Chrome 設定項目 (詳細)

既定の設定ですぐに使用できます。

サイトに応じて自動的に User-Agent を切り替えるなどのオプションが利用できます。

また、最新の User-Agent を追加することもできます。

Custom User-Agents

登録済み User-Agent をカスタマイズしたり、User-Agent を新規追加します。

Permanent Spoof list

特定ドメインに割り当てる User-Agent を指定することができます。指定したドメインにアクセスすると、自動的に指定した User-Agent に切り替わります。

Import/Export Settings

保存しておいた設定ファイルを読み込んだり、現在の設定をファイルに保存することができます。デフォルトファイル名は user_agent_export.json です。

Other Settings

Permanent spoofs always override any user-agent selection in the toolbar.

デフォルトでは、Chromeのツールバーで選択したユーザーエージェントは、設定した Permanent Spoof list よりも優先されます。 このオプションを選択すると、Permanent Spoof list が常にツールバーの選択よりも優先されます。

Set user-agent spoof per tab

このオプションを有効にすると、ツールバーで指定した User-Agent は開いているタブのみ有効になるため、タブごとに異なる User-Agent を割り当てることができます。

Send anonymous error reports

拡張機能のエラーのレポートを spoofer-extension.appspot.com に自動的に送信します。これらのレポートにはあなたに関する情報は含まれておらず、特定のエラーが何回発生したかだけを報告します。

Do not spoof Javascript Objects

navigator.userAgent、navigator.platform、navigator.vendor などのJavascript オブジェクトの値を変更しません。オンにすると、HTTPヘッダーだけが変更されます。

Reset extension.

すべての設定を消去して、すべてのユーザーエージェントとすべての永続的ななりすましを削除して新規インストール状態にします。

User-Agent を変更する方法

Webサーバーに送信されている User-Agent は、「確認くん」で確認することができます。

  1. User-Agent Switcher for Chrome 拡張機能アイコンをクリックする。
  2. プラットフォームを選択する。
  3. セットする User-Agent を選択する。
  4. アイコンに Indicator Flag が表示される。
  5. User-Agent セット完了。

User-Agent

残念な点
User-Agent Switcher for Chrome にプリセットされた既定値はチョット古めです。

どれをセットしても古めの User-Agent が送信されるので、偽装したつもりが逆に目立ちます。

最新の User-Agent を登録しましょう。

User-Agent の書式

User-Agent は Mozilla Foundation が策定した書式が広く使用されています。(ブラウザの起源なので...)

書式
User-Agent: <product> / <product-version> <comment>

User-Agent
UA文字列説明
Mozilla/5.0Mozilla と互換性があるブラウザーであるということを示す。ほぼすべてのブラウザで使用されている。
platform例)Windows, Mac, Linux, Android; Mobile
ブラウザが動作するプラットフォームとモバイル端末かどうかを示します。
rv:geckoversion例)17.0
Gecko のリリースバージョン。Firefox version と同じものが使用される。
Gecko/geckotrailブラウザーが Gecko を基にしていることを示します。 (デスクトップの geckotrail は 20100101 の固定文字列)

User-Agent | 2021-10-26

Google Chrome
※2021-10-26

Windows 10, 64-bit
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/95.0.4638.54 Safari/537.36

Windows 10, 32-bit
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/95.0.4638.54 Safari/537.36
Microsoft Edge
※2021-10-26

Windows 10, 64-bit
Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/95.0.4638.54 Safari/537.36 Edg/95.0.1020.30

User-Agent | 2020-09-19

2020-09-19 に調査した User-Agent を転載します。(元ネタ)

Android 10 + Chrome 85
Mozilla/5.0 (Linux; Android 10; Pixel 4) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko Chrome/81.0.4044.96 Mobile Safari/537.36
iPhone 11 + iOS 14 + Safari
Mozilla/5.0 (iPhone; CPU iPhone OS 14_0 like Mac OS X) AppleWebKit/605.1.15 (KHTML, like Gecko Version/14.0 Mobile/15E148 Safari/604.1
Firefox
Mozilla/5.0 (platform; rv:geckoversion) Gecko/geckotrail Firefox/firefoxversion

User-Agent を偽装するメリット

  1. 悪意のあるサイトの攻撃を防御することができる。
  2. デスクトップからモバイルコンテンツを表示することができる。
  3. モバイルコンテンツからデスクトップコンテンツを表示することができる。

マルウェアやウィルスは、User-Agent を判別してブラウザ固有のバグを突いてきます。

Chrome にIEのUser-Agentをセットする、デスクトップにモバイルデバイスの User-Agent をセットするなどの使用方法が考えられます。

まとめ

[User-Agent Switcher for Chrome]
  1. User-Agentを変更することができるChrome拡張機能。
  2. Google純正のため安心して利用できる。
  3. プリセットされた既定値は古いので、そのまま使用すると怪しまれる可能性大。
  4. プリセット値は追加削除が可能。
  5. User-Agent はクライアント固有の情報が格納された変数。
  6. UserAgent の情報 | SC2

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