
藤井竜王名人 予選から全敗してる棋士2人いても優勝
2025年4月19日に放映された「ABEMA地域対抗戦 決勝」、チーム関東B対チーム中部の対局での、豊川孝弘七段の解説を紹介します。
この解説では、豊川七段は指し手の予想をことごとく外し、外した後はダジャレでごまかすという、ユニークなスタイルを披露されていました。
ここでは、郷田真隆九段対藤井聡太竜王・名人の一局での、豊川七段の解説を紹介します。
豊川孝弘七段について
豊川七段(58歳)は、ダジャレを交えたユーモアあふれる解説が人気で、「将棋界のダジャレ王」として知られています。代表的なダジャレには「同飛車大学」や「垂らしのタラちゃん」、「両取りヘップバーン」などがあります。
また、豊川七段は奨励会三段リーグを1期で突破したという、輝かしい実績を持つ実力者でもあります。しかし、プロ入り後は苦労も多かったようです。
ABEMA地域対抗戦 決勝(郷田九段 vs 藤井竜王・名人)

ABEMA地域対抗 決勝 チーム関東B vs チーム中部
藤井聡太竜王・名人の異次元の読み筋は、並の解説者では到底追いつけないことが、この対局で改めて明らかになった。ベテランの豊川孝弘七段も、指し手の予想をことごとく外すことで、藤井竜王・名人の読みの深さと速さを証明する形となった。
この解説を見たファンからは「豊川七段がひどすぎる」と冗談交じりに言う声もあったが、むしろそれは、藤井竜王・名人の常人離れした思考力を際立たせる証拠である。
対局内容は、郷田真隆九段が王手をかける局面すら作れず、終始、藤井聡太竜王・名人の鋭い攻めを耐え凌ぐ一方的な展開となった。藤井竜王・名人の圧倒的な読みの深さと攻めの速さが際立つ一局であり、まさに「聡鬼」と称されるにふさわしい内容であった。
▲郷田真隆九段 vs △藤井聡太竜王・名人
解説:豊川孝弘七段
聞き手:和田はな女流1級
(迷解説のはじまり...)
- 豊:ここで△7六飛車(歩取る)は▲8二歩打が... → (△7六飛車)あっ、取った!豊川七段は、先手▲8二歩打という厳しい攻め筋が見えているため、後手が△7六飛と歩を取る手はないと解説した。
ところが、藤井竜王・名人は迷わず△7六飛。「あっ、取った!」と擬音を交えて驚く豊川七段であった。藤井竜王・名人の全対局を並べて研究していると公言している豊川七段だが、この一手は想定外だったようだ。豊川氏の“迷解説”の幕開けである。
- 豊:(▲6五角打)これは同角成の一手だと思いますね → (△7八角成)ううっ、そっか...「これが現代将棋なんですねー」豊川七段は「△同角成の一手」と解説したが、藤井聡太竜王・名人の選択は「△7八角成」だった。
「同角成の一手」の予想手が外れたことを確認した豊川七段は、「ううっ」と秘孔を突かれたかのような声を漏らし、続けて「これが現代将棋なんですねー」と語った。その口ぶりは、まるで自分は現代将棋の最前線とは無縁で、引退棋士のような立場にいるかのような印象を与えた。
- 豊:(△7八角成)▲同玉に、△4四銀と上がるのかな → (▲同玉、△6四歩)...突いたぁ藤井竜王・名人が「△6四歩」と指した瞬間、豊川孝弘七段は「突いたぁー!」と大声で叫び、先ほど自ら予想していた「△4四銀」という手を、なかったことにしようとするかのような反応を見せた。
ここまで予想を外し続ける姿を目の当たりにすると、解説を聞いている側も、そろそろ気の毒に感じてしまうほどであった。
- 豊:△8九角と打つんじゃないですかね →(△8九角) 玉を寄るしかないですね、「ヨルダン」
予想が当たった時は上機嫌になり、自然とダジャレが出てくる「(玉を)ヨルダン」
- 豊:△7七銀打が一番いいですね → (△8八銀打)面白いなぁ聞き手の和田はな女流1級が「△7七銀打」を予想すると、豊川七段も「それが一番自然で、一番いい手です」と同意した。しかし、藤井竜王・名人が選択したのは、またもや予想外の「△8八銀打」だった。
これには豊川七段も「面白いなぁ」とつぶやくのが精一杯で、まるでプロ棋士としての自負が消え、一視聴者のようにただ戦況を見守るおじさんの姿のようだった。
- 豊:▲5九玉と落ちるしかないんだが → (▲6九歩打)うわっ豊川七段は「▲5九玉と落ちるしかない」と、ほぼ1択の予想を披露した。しかし、郷田九段が実際に選択したのは「▲6九歩打」だった。
この局面は、玉が逃げるか、あるいは玉の周囲に持ち駒を打って守りを固めるかという、ほぼ二者択一の状況であった。それにもかかわらず、豊川七段は外れる手を「これしかない」と断言してしまう。現実の一手が示された瞬間には「うわっ」と思わず声を上げ、まるで最初からその予想など存在しなかったかのように、擬音を交えながら巧みに外れた予想をなかったことにする独特の“リカバリ芸”を披露した。
- 豊:△成銀引くか、△6五香か? → (△5四香打)あーっこれかぁー、「これか清正」豊川七段は、2つの予想手を披露して保険をかけたものの、あえなく撃沈した。藤井竜王・名人が実際に選択したのは「△5四香打」。
豊川七段は「いやぁ、これですね」と手のひらを返すように反応し、ダジャレも健在で「これか清正」とコメントした(意味は不明だが、豊川七段らしい即興の語呂遊びである)。
- 豊:これも微妙だが△9八竜じゃないですか? → (△5六香)あっ、単にトリトン、これのほうがいいですね豊川七段が予想した「△9八竜」に対して、藤井聡太竜王・名人が実際に選択したのは、飛車を取る「△5六香」だった。豊川七段は「あっ、単にトリトン」と、擬音とダジャレを組み合わせたコメントで場をつなぎつつ、自らの予想手が外れたことを巧みになかったことにしようとした。
最終盤における藤井聡太竜王・名人の寄せは、その精緻さと読みの深さゆえに、一流棋士――例えば渡辺明九段でさえ――解説が難しいことで知られている。筆者としても、豊川七段がこの局面を正確に解説できるとは最初から期待しておらず、無理に指し手を口にするよりも、控えめにするほうが無難だと感じていた。
実際、豊川七段はこれまでの対局中でも指し手予想を何度も外しており、そのたびに解説席から微妙に外れたダジャレを繰り出してきた。その結果、観戦を続けるうちに、筆者にとっては彼の発する言葉そのものが耳障りに感じられるようになってしまった。
- △5七香成、88手まで、藤井竜王・名人の勝ち「的外れの予想手+滑りダジャレ」という、まるで滝行のように忍耐を強いられる豊川七段の苦悶混じりの解説が、ようやく終わった。確かに彼は「同飛車大学」や「両取りヘップバーン」など、たまに笑いを誘う秀逸なダジャレを披露することもある。しかし筆者が求めているのは、そうした言葉遊びではなく、画面に映し出された局面の正確かつ的確な解説である。
それに、豊川七段が面白くないダジャレを繰り返せば繰り返すほど、本人の持つはずの棋士としての威厳や説得力が薄れていくように思えてならない。率直に言って、かなり鬱陶しいのだ。
まとめ


2025年4月19日に放映された「ABEMA地域対抗戦 決勝」、チーム関東B対チーム中部の対局において、豊川孝弘七段のユニークな解説が注目を集めました。この解説では、豊川七段が指し手の予想を次々と外し、外した後は巧みにダジャレを繰り出してごまかすという、独自のスタイルを披露していました。
威厳が損なわれる
筆者は、滑ったダジャレを延々と聞かされ続けると鬱陶しく感じるため、豊川七段にはできればダジャレを控えてほしいと考えている。
しかしながら、本譜の解説を十分にこなせない豊川七段としては、「(あまり面白くない)ダジャレ」や「擬音(例:うわっ、ううっ)」を駆使して場をつなぎ、その独特な話術で視聴者の注目を集めることで、解説者としての出演機会を確保し、結果的に解説報酬を得る――そんな戦略を取っているのではないかと筆者は推測している。
たとえ一時的にダジャレが受けて場が和んだとしても、長期的には豊川孝弘七段という棋士の持つ威厳や品格が損なわれ、真剣勝負の世界に生きるプロ棋士としてよりも、軽い存在、いわば「お笑い系のキャラクター」として認識されてしまうのではないだろうか。
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