【2024年度振り返り】なぜ藤井聡太は人々を魅了するのか?

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【2024年度振り返り】なぜ藤井聡太は人々を魅了するのか?

藤井聡太(棋士番号307)

藤井聡太七冠(2025年3月9日現在)は、中学生(14歳2ヶ月)で史上最年少の棋士としてデビューした。その後、神谷広志氏のデビュー後28連勝を更新し、29連勝の新記録を達成。これをきっかけに、将棋ファン以外の人々にも広く知られるようになった。

中学生でプロ棋士となったのは、藤井七冠を含め過去5人である。

  • 加藤一二三九段(14歳7ヶ月)
  • 谷川浩司十七世名人(14歳8ヶ月)
  • 羽生善治九段(15歳2ヶ月)
  • 渡辺明九段(15歳11ヶ月)
  • 藤井聡太七冠(14歳2ヶ月)

異例の対応

藤井七冠は、デビュー以来すべての対局が何らかのメディアで放映されている極めて珍しい棋士である。これは、彼の対局が高い視聴率を獲得できることを証明している。

藤井聡太が登場する以前は、羽生善治九段が「絶対王者」として君臨していた。しかし、その羽生九段でさえ、すべての対局が放映されたわけではない。

なぜ藤井聡太だけが、男女問わず多くの人々を魅了するのか? その理由を考察する。



藤井聡太の魅力

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「観る将」という言葉を作った棋士:藤井聡太

藤井聡太は、単なる「若き天才棋士」ではなく、以下の理由により、同業者である他の棋士及び、多くの人々からからその実力が高く評価されています。同業者の豊川孝弘七段(58)は藤井七冠の棋譜を全て並べて研究していることを公言している。

藤井聡太の魅力

  1. ジェット機が来た(デビューからの連勝記録が「18」に伸びたときの感想)

    高野秀行六段「性能の良いマシンが参戦すると聞き、フェラーリやベンツを想像していたら、ジェット機が来たという感じ

  2. 記録を次々と塗り替える圧倒的な実力

    藤井聡太は、将棋界で数々の「最年少記録」を更新してきました。

  3. AI時代に適応した革新的な戦法

    藤井聡太の将棋は、従来の定跡にとらわれず、AIを活用して研究した独自の戦術を駆使する点が特徴です(「角換わり▲4五桂」戦法)。また、独自の定跡を作り、それを日々更新することで挑戦者のAI暗記将棋に対応している。

  4. 目先の勝敗に興味なし

    藤井聡太は「お互いが最善手を指し続けたとしたら、その先にはどのような景色が見えるのだろうか?」と語ったことがある。彼は負けず嫌いだが、目先の勝敗にはさほどこだわってなく、場面場面の最善手は何なのかを追求することにこだわっている。

  5. 藤井曲線

    AI評価値においてひとたび優勢になったなら、その後は緩やかなカーブを描き終局までその差を広げていく。この曲線は、藤井聡太が一度得た優位を、決して相手に渡すことなく、着実に勝利へと繋げていく様を表しています。

    藤井曲線は、藤井聡太の圧倒的な終盤力と、精緻な読み、そしてミスの少なさによって描かれます。彼は、少しの優位も逃さず、相手のミスを的確に咎め、着実に差を広げていきます。その指し回しは、まるで精密機械のように正確であり、対戦相手に絶望感を与えることさえあります。

  6. 圧倒的な終盤力と読みの深さ

    藤井聡太の最大の武器は、卓越した「終盤力」である。AIが示す最善手とほぼ完全に一致する手を、驚異的な速さで指し続ける姿がしばしば見られる。その深い読解力と正確な計算力により、数十手先までを正確に読み切ることが可能であり、対局相手が「全く読めなかった」と脱帽する場面も少なくない。

    藤井聡太の終盤力は、他の棋士を圧倒し、将棋界に新たな時代を築いています。彼の指し手は、観る者に衝撃と感動を与え、将棋の奥深さを改めて認識させてくれます。

  7. ハラハラドキドキ(時間がー!)

    藤井聡太は、序盤や中盤で持ち時間を使い切ってしまっても、秒読みの状態で驚異的な正確性を保ち続けるのも強みです。極限状態でも最善手を指し続けることができるため、たとえ形勢が悪くても逆転勝利を収める場面が多く見られます。その圧倒的な終盤力は、「AI超えの一手」や「勝率1%からの逆転劇」といった伝説的なエピソードを生み出してきました。

    特に、秒読みに入ってからの藤井聡太の集中力と判断力は、常軌を逸しています。彼は、限られた時間の中で、複雑な局面を正確に読み切り、最善手を導き出すことができます。その精度は、まるでコンピュータのように正確であり、対戦相手に絶望感を与えます。

  8. 永遠の3分(唯一無二の差し回し)

    終盤残り3分になると、藤井聡太は秒読みを55秒に固定し、常に3分を維持する指し方にシフトします。これは、相手に時間的プレッシャーをかけ、自身の計算時間を確保するための戦略です。そして、最終盤では相手が1分将棋に追い込まれ、藤井聡太は3分を残したまま勝利するという光景がしばしば見られます。

    高い計算力と時間管理能力に裏付けされた藤井聡太の将棋は、決着がつくまで目が離せません。対戦相手は、時間的、精神的に追い詰められ、ミスを誘発されることも少なくありません。藤井聡太の将棋は、単なる勝負を超え、観る者に息をのむような緊張感と興奮を与えます。

  9. スーン

    最終盤で即詰みを見つけた場合、藤井聡太は55秒の考慮から50秒にシフトし、淡々と詰ませていく。

    対戦相手にとっては、もはや逃れることのできない詰みを、淡々と、そして正確に示されることは、恐怖以外の何物でもありません。それは、あたかも精密機械が正確に任務を遂行するような、冷徹で容赦のない光景です。

  10. 飛車切り(大駒切りの妙技)

    終盤で藤井聡太が飛車を切る局面が出るとき、それは彼の脳内で投了図までの「読み」がすでに完了したことを示唆している。圧倒的な「読み」の深さにより、対戦相手はその応手を見つけることができず、結果的に藤井が描く「藤井曲線」へと誘導されてしまう。

  11. 超高速の寄せ(谷川越え)

    藤井聡太が他の棋士と最も一線を画すのが、谷川浩司十七世名人を彷彿とさせる「超高速の寄せ」です。ひとたび「詰み」を発見したなら、いかに自玉が危険な状態であろうとも、「自玉が詰まない」ことを正確に読み切り、最短手順で相手を仕留めます。

    また、藤井聡太は、自身の玉が危険な状態であっても、冷静に状況を判断し、リスクを恐れずに攻め続けることができます。これは、自身の読みの正確性と、相手を凌駕する自信の表れであり、観る者に衝撃と興奮を与えます。

  12. 受けの名手(聡鬼)

    藤井聡太の終盤力と超高速の寄せは、多くのファンを魅了する。しかし、年に数局は攻めに転じるのではなく、「受け倒し」に徹し、相手に一切の攻め手を与えず、じわじわと追い詰めることで相手の心を折るような指し回しを見せることがある。

    特に、過去に藤井を軽視するような発言をした菅井竜也八段や、対藤井戦で激闘を繰り広げてきた永瀬拓矢九段、そして「東の天才」と称され藤井のライバル視されることの多い増田康宏八段との対局では、こうした辛い受けの選択が際立つ傾向にある。

    藤井聡太の受け将棋は、単に守るだけではなく、相手の攻めを完全に封じ込め、精神的に追い詰めるような、高度な戦略に基づいています。その緻密な受けの技術と、相手の心を揺さぶるような指し回しは、観る者に深い印象を与えます。

  13. 卓越した大局観

    彼は、自玉が「詰むや詰まざるや」を正確に評価する能力に長けており、一手勝ちが見えたならば、安全策を取らずに、積極的に「詰めろ」の局面に誘導していきます。これは、単に勝利を目指すのではなく、相手を圧倒し、観客を魅了するような、芸術的な勝利を追求する姿勢の表れと言えるでしょう。

    一般的に、優勢な局面では、安全に勝利を確定させることを優先する棋士が多い中、藤井聡太は、敢えて危険な指し手を選択することがあります。それは、自身の読みの正確性と、相手を凌駕する自信の表れであり、観る者に衝撃と興奮を与えます。

    「余して勝つ」のではなく、常にギリギリの勝負に挑むのが「聡太流」であり、そのスリリングな展開こそが、人々を魅了する最大の要因なのです。

    藤井聡太の将棋は、単なる勝負を超え、観る者の心を揺さぶるエンターテイメントとしての要素も持ち合わせています。彼の指し手は、常に観客の期待を上回り、将棋の新たな可能性を切り拓いています。

  14. 冷静で知的なキャラクター

    藤井聡太は、インタビューでも冷静かつ誠実な受け答えをすることで、多くの人から好感を持たれている。特に対局後のインタビューでは、敗者の棋力や心情に配慮した発言を心がけており、自身が優勢になった局面について語る際も慎重だ。

    例えば、本音では数十手前から優勢を確信していたとしても、インタビューでは敗者が不利を自覚したであろう終盤の局面を「形勢が良くなったポイント」として挙げることが多い。実際のところ、彼の本音が明らかになるのは感想戦の場面であり、そこで初めて、より早い段階で勝ちを意識していたことが分かることもある。

    藤井聡太のインタビューと感想戦における発言の違いは、彼の人間性と将棋への情熱の両面を示しています。インタビューでは、相手への配慮を忘れず、常に謙虚な姿勢を崩しません。一方、感想戦では、将棋の真理を追求する求道者のような一面を見せます。これらのギャップこそが、藤井聡太の奥深い魅力を形成していると言えるでしょう。

  15. 経済効果と社会現象(棋士がCPUのブランド広告に!)

    藤井聡太の活躍は、将棋界にとどまらず、経済や文化にも大きな影響を与えている。「世界で最も会いたい人はAMDのリサ・スーCEO」と公言していた藤井は、その縁からAMDのブランド広告に出演することとなり、さらに同社が叡王戦のスポンサーとなる契約へと発展した。

    また、藤井が対局中に注文するおやつは、放送後すぐに完売することが珍しくなく、昼食も「勝負めし」として話題になり、ご当地グルメとしてのブランド価値を高めている。彼の一挙手一投足が、将棋界のみならず社会全体に影響を及ぼす存在となっているのだ。

  16. 空気を読む力(次の開催地が待っている)

    藤井聡太の対局を注意深く観戦していると、ごく稀に、信じがたい敗北を喫することがある。AI評価値で優勢と表示されているにもかかわらず、1時間以上の長考の末に形勢を損ねる悪手を放ち、そのまま敗れてしまうのだ。特に、タイトル戦でストレート勝ちが見えてきた場面で、このような不可解な負け方が見られることがある。

    この現象は、藤井聡太の将棋に対する探求心の深さが裏目に出ることが原因として考えられる。藤井聡太は、常に最善手を追求するだけでなく、未知の可能性を探求し、自身の将棋を深化させようとする。そのため、優勢な局面においても、安易に勝利を決めに行くのではなく、より高度な指し手を模索することがある。その結果、時にリスクの高い手を選んでしまい、それが敗着につながることもある。

    このような藤井聡太の姿勢は、勝利至上主義ではなく、将棋そのものの奥深さを追求する求道者のようなものである。たとえ敗北という結果に終わったとしても、その過程で得られた学びは、藤井聡太の将棋をさらに進化させる糧となるだろう。

    ……まさか、とは思うが?

  17. 冷静かつ的確な感想戦(敗者にもご褒美が与えられる)

    藤井聡太は相手を二度負かす」――これは、将棋界の同僚棋士たちの間でよく語られる評価である。この言葉の背景には、藤井聡太の感想戦における圧倒的な分析力がある。対局後、対戦相手が提示する指し手に対し、藤井は冷静かつ的確に検討を重ね、勝ち目がなかったことを理路整然と示してしまう。その様子は、まるで終局した対局をもう一度戦い直し、再び相手を打ちのめしているかのようだ。

    対局に敗れた棋士にとっては、感想戦は敗北を突きつけられる時間であると同時に、藤井聡太から直接、将棋の極意を学べるまたとない機会でもある。それは、悔しさとともに得られる極上の"ご褒美"とも言えるのだ。

  18. 高速詠唱(もはや同僚でも理解不能)

    藤井聡太は対局中に検討した手順を、高速で符号のみを用いて淀みなく説明することがある。しかし、その内容は高度で複雑なため、対戦相手でさえもほとんど理解できないことが多い。この点については、渡辺明九段も「藤井の説明は速すぎて、対局相手ですらついていけない」と語っている。

  19. 聡太の頭の中に将棋盤はない、符号のみ(もはやコンピューター)

    藤井聡太は過去のインタビューで、「対局中は目の前に将棋盤があるので、頭の中では符号のみで検討している」と明かしている。通常、多くの棋士は頭の中で盤面を視覚的に再現しながら手を読むが、藤井は盤面をイメージすることなく、符号だけで思考を進められるため、圧倒的なスピードで局面を読み切ることができるのだ。

    これは、まるでコンピュータのプログラムを直接コードで記述し、処理を最適化するエンジニアのような思考法とも言える。藤井は、将棋の符号を自在に操りながら、論理的かつ高速に思考を組み立てているのかもしれない。

    藤井の思考プロセスは、その驚異的な処理速度からスーパーコンピュータに例えられることも多く、異次元の「読む力」が彼の圧倒的な強さを支えている。

  20. 将棋YouTuberの救世主

    藤井聡太は、アマチュア将棋YouTuberにとってまさに「コンテンツの宝庫」であり、マネタイズの救世主とも言える存在である。その影響力は絶大で、彼の対局を扱った動画は多くの視聴者を引きつける。

    しかし、アマチュアでありながら「藤井聡太の指し手を解説」と銘打ち、実際にはAIが示す最善手をなぞるだけの内容も少なくない。こうしたコンテンツは、表面的には高度な解説のように見えるものの、実際には独自の見解を加えず、単なる情報の再構成にとどまっていることが多い。

    藤井聡太自身は、このような状況について表立って苦言を呈することはないが、内心では複雑な思いを抱いているかもしれない。なぜなら、彼の棋譜はプロ棋士でさえ解説に難儀するほど高度であり、単なるAIの最善手の羅列では、その真髄を伝えることは難しいからだ。

    藤井の指し手を真に理解し、その奥深さを伝えるには、専門的な知識と深い洞察力が不可欠である。したがって、彼の棋譜の解説は、適切な経験と実力を備えたプロ棋士に委ねるのが望ましいだろう。

  21. 「観る将(みるしょう)」という新分野を開拓

    藤井聡太は、将棋を指さずに観戦を楽しむ「観る将」と呼ばれるファン層の拡大に大きく貢献した。これは、将棋中継においてAIの評価値が可視化されたことが大きな要因である。AI評価値によって、局面ごとの形勢が数値としてリアルタイムに表示されるようになり、一手ごとに変動するその数値が観戦者に緊張感と興奮を与えるようになった。

    特に藤井聡太の将棋は、AIが示す最善手と高頻度で一致する手を指すため、観戦者を魅了している。さらに、彼がAIの推奨とは異なる手を指した場合でも、AIにより深く読ませると、それが実は最善手だったと判明することが多い。このような場面は観る者に驚きと感動を与え、藤井聡太の対局を観戦する楽しみをさらに高めている。

    藤井聡太の指し手は、AIの評価値だけでは測りきれない奥深さと美しさを持っている。彼の指し手は、単に最善手を追求するだけでなく、局面全体を見据えた上で、相手の心理や将来の変化をも考慮に入れている。そのため、AIが最善手を示しても、藤井聡太の指し手がより高度な戦略に基づいている場合がある。このような場面は、観戦者に将棋の奥深さと藤井聡太の卓越した才能を改めて認識させ、将棋観戦の魅力を一層高めている。

  22. 同門で囲まれた時に見せる「黒藤井」

    Abemaトーナメントの控室で見せる藤井聡太の「毒舌モード」が注目を集め、人気を博している。公式の記者会見などでは冷静かつ礼儀正しい受け答えをする藤井だが、控室ではリラックスした雰囲気の中で、時折辛辣なコメントやユーモラスな発言をすることがあり、そのギャップがファンの間で「萌える」と話題になっている。

    普段の寡黙で穏やかなイメージとは異なる「本音モード」の藤井の姿は、彼の新たな一面を垣間見せ、多くの将棋ファンを魅了している。

記録を次々と塗り替える圧倒的な実力

藤井聡太は、将棋界で数々の「最年少記録」を更新してきました。

特に「八冠独占」は、将棋史における大きな節目となりました。王将戦のスポンサーから毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社が撤退することが告知されており、王将戦の存続が危ぶまれている状況にあるため、タイトルが減少すると八冠独占は藤井聡太だけの記録となる。

藤井聡太の主な最年少記録

  1. 2017年、14歳で公式戦デビュー29連勝を達成(歴代最多記録更新)
  2. 2020年、17歳で棋聖を獲得し、史上最年少タイトル保持者に、同年王位を獲得し史上最年少二冠に
  3. 2023年、21歳で「八冠独占」を達成(史上初)

(キリ番勝数)

  • 通算400勝 (22歳6か月)
  • 通算300勝 (20歳5か月)
  • 通算200勝 (18歳4か月)
  • 通算100勝 (16歳4か月)

(永世称号)

  • 永世二冠 (22歳1か月)
  • 永世称号 (21歳11か月)

(タイトル獲得)

  • 八冠 (21歳2か月)
  • 七冠 (20歳10か月)
  • 六冠 (20歳8か月)
  • タイトル10期 (20歳1か月)
  • 五冠 (19歳7か月)
  • 四冠 (19歳3か月)
  • 三冠 (19歳1か月)
  • 二冠 (18歳1か月)
  • 初タイトル (17歳11か月27日)

(昇段)

  • 九段 (18歳11か月)
  • 八段 (18歳1か月)
  • 七段 (15歳9か月)
  • 六段 (15歳6か月)
  • 四段 (14歳2か月)

「観る将」というワードを作った棋士

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「観る将」は、将棋を普及させる重要な存在となっており、近年は若い層や女性ファンも増えています。

藤井聡太の出現により「観る将(みるしょう)」という言葉が生まれた。観る将とは、将棋を観戦することを主な楽しみとする人々のことを指す。

観る将出現の背景は、インターネット中継や動画配信サービスの普及により将棋の対局を気軽に観戦できる環境が整ったことだ。

観る将の定義

  1. 将棋を指さない(またはあまり指さない)が、観戦を楽しむ人々
  2. 棋士の対局や戦術に興味を持つ人々
  3. 棋士の個性やストーリーにも関心がある人々
  4. 将棋界の文化や周辺の話題にも興味を持つ人々

観る将の楽しみ方

  1. タイトル戦や公式戦の観戦を楽しむ
    ABEMAやNHK杯などで対局を視聴。
  2. 棋士のキャラクターを楽しむ
    インタビューやエピソードに注目。好きな棋士を応援。
  3. 将棋関連のコンテンツを楽しむ
    YouTube、SNS、将棋番組、漫画・アニメ(『3月のライオン』など)。
  4. 「勝負メシ」やグッズを楽しむ
    藤井聡太の「ぴよりんアイス」、羽生善治の「カレー」など。

面白エピソードと黒藤井

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藤井聡太七冠は盤外ではオチャメな面が垣間見れることがある。また、鉄道オタクとして知られており、タイトル戦の対局場への交通手段は可能な限り鉄道を使うことで有名だ。

聡太エピソード

  1. 幼少期の集中力
    将棋に熱中するあまり、小学生の頃は将棋のことを考えながら歩いていて、よくドブに落ちていた
  2. 師匠との初対局
    師匠である杉本昌隆七段の門下に入ったその日に、平手で師匠に勝利した
  3. 詰将棋選手権での活躍
    小学2年生で詰将棋解答選手権に出場し、全問正解を達成。さらに小学6年生で同選手権を優勝し、その後5連覇を果たした
  4. 鉄道好き
    鉄道ファンとしても知られており、対局の際には飛行機ではなく鉄道を利用することが多い(ローカル線の乗り継ぎが嬉しそうだ)
  5. 将棋AIを超える読み
    AIが22億手読んで発見できる最善手を、わずか36分で指した

黒藤井

「黒藤井」とは毒舌モードの藤井聡太のこと。Abemaトーナメント、師弟戦、地域対抗戦の控室中継で黒藤井が出現することがある。

  1. 杉本師匠から少年時代に振り飛車に関する本をプレゼントされたが...

    藤井「(振り飛車を)全然指さないので、この本はいらないと思った」

  2. 2024年3月30日(土)19時、Abema地域対抗戦

    竹部さゆり女流(司会):「藤井先生、杉本昌隆師匠と同じチームで戦うのはABEMA師弟トーナメント以来ですね」
    藤井「今回は、師匠が選手としては出場しない方針だと思いますので、私としては安心しています(笑)」

  3. 「ABEMAトーナメント2024 」本戦決勝第1局

    (第1局の18:29で木村の6八銀に対して)
    高見「ん!これチャンス来たでしょ!」
    藤井「さすがに悪手でしょうねー。意味不明なんで笑」
    高見「うーん、はい とは言いずらいけど笑」
    (木村の苦し紛れの手に手に対して)
    高見「へ〜こういう手があるんですねえ…」
    藤井「ないでしょう(即答)」
    高見「www失礼しましたwww」
    (賞金の使い道を聞かれるけど思い付かない、の流れから)
    伊藤「まずいこと言っちゃいそうで怖いです」
    藤井「(笑いながら)反社会的なこととかそういうのですか?

  4. 「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント準決勝・第2試合

    緩手センサー発動(斎藤四段の指し手を見て)「よかった、打ってくれた、安心したw」「4一金だと思うけど、早く指せええ、金だよ金!、、はっっ!?

藤井聡太七冠 令和6年度全成績

藤井竜王通算成績:日本将棋連盟(放映前対局は原則非公開)
藤井聡太 | 2024年4月1日~2025年3月31日|2025-03-16
勝数日付結果先後棋戦対戦相手
3654/7(日)第9期 叡王戦1、107手伊藤匠七段
3664/10,11(水木)第82期 名人戦1、141手豊島将之九段
4/20(土)第9期 叡王戦2、87手
伊藤匠七段
3674/23,24(火水)第82期 名人戦2、126手豊島将之九段
5/2(木)第9期 叡王戦3、146手伊藤匠七段
3685/8,9(水木)第82期 名人戦3、95手豊島将之九段
5/18,19(土日)第82期 名人戦4、95手豊島将之九段
3695/26,27(日月)第82期 名人戦5、99手、初防衛豊島将之九段
3705/31(金)第9期 叡王戦4、132手伊藤匠七段
37106/06(木)第95期 棋聖戦1、90手山崎隆之八段
37206/17(月)第95期 棋聖戦2、111手山崎隆之八段
6/20(木)第9期 叡王戦5、156手、失冠伊藤匠七段
37307/01(月)第95期 棋聖戦3、永世棋聖獲得山崎隆之八段
37407/6,7(土日)第65期 王位戦1、千日手、136手渡辺明九段
07/17,18(水木)第65期 王位戦2、97手渡辺明九段
37507/26(10/31放映)第32期銀河戦本戦Hブロック 最終11回戦近藤誠也七段
37607/30,31(火水)第65期 王位戦3、111手渡辺明九段
3778/9(金)(11/12放映)第32期銀河戦 決勝トーナメント1回戦第3局狩山幹生四段
3788/9(金)(12/3放映)第32期銀河戦 決勝トーナメント2回戦第1局広瀬章人九段
37908/12(月)(9/15放映)第74回 NHK杯 Aブロック2回戦西山朋佳女流三冠
38008/19,20(月火)第65期 王位戦4、100手渡辺明九段
38108/27,28(火水)第65期 王位戦5、97手、防衛、永世王位獲得渡辺明九段
38209/4(水)第72期 王座戦1、124手永瀬拓矢九段
3839/7(土)(12/17放映)第32期銀河戦 決勝トーナメント決勝佐々木勇気八段
38409/18(水)第72期 王座戦2、123手永瀬拓矢九段
38509/21(土)第45回JT杯 2回戦第2局、129手YouTube佐々木大地七段
9/27(金)(12/24放映)第32期銀河戦 決勝トーナメント決勝丸山忠久九段
38609/30(月)第72期 王座戦3、156手永瀬拓矢九段
38710/5,6(土日)第37期 竜王戦1、117手佐々木勇気八段
10/19,20(土日)第37期 竜王戦2、103手佐々木勇気八段
38810/25,26(金土)第37期 竜王戦3、99手佐々木勇気八段
11/2(土)第45回JT杯 準決勝第二局、137手広瀬章人九段
38911/4(月)?(12/8放映)第74回NHK杯 3回戦第2局澤田真吾七段
11/15,16(金土)第37期 竜王戦4佐々木勇気八段
39011/27,28(水木)第37期 竜王戦5佐々木勇気八段
39112/11,12(水木)第37期 竜王戦6、106手、4連覇佐々木勇気八段
39201/05?(2/9放映)第74回NHK杯 準々決勝第2局佐藤康光九段
39301/08(水)第10期叡王戦 本戦1回戦増田康宏八段
39401/12,13(日月)第74期王将戦1永瀬拓矢八段
39501/19(日)第18回朝日杯 本戦1回戦阿久津主税八段
01/19(日)第18回朝日杯 本戦2回戦服部慎一郎六段
39601/25,26(土日)第74期王将戦2、93手永瀬拓矢八段
39701/31?(3/9放映)第74回NHK杯 Aブロック5回戦準決勝、167手、1%大逆転増田康宏八段
39802/02(日)第50期棋王戦1、127手増田康宏八段
39902/05,6(水木)第74期王将戦3永瀬拓矢八段
40002/10(月)(3/16放映)第74回NHK杯 決勝、104手、キリ番報道で優勝ネタバレ郷田真隆九段
40102/12(水)第10期叡王戦 本戦2回戦、82手戸部誠七段
02/15,16(土日)第74期王将戦4、124手永瀬拓矢八段
40202/22(土)第50期棋王戦2、140手増田康宏八段
02/25(火)第10期叡王戦 準決勝、糸谷八段藤井七冠に初勝利!糸谷哲郎八段
03/02(日)第50期棋王戦3、96手、千日手成立増田康宏八段
40303/02(日)第50期棋王戦3(指直し)、120手増田康宏八段
40403/08,9(土日)第74期王将戦5、120手、4連覇永瀬拓矢八段

まとめ

matome
reload2025/04/12
【2024年度振り返り】なぜ藤井聡太は人々を魅了するのか?

藤井聡太七冠は、2025年3月9日現在、14歳2ヶ月で史上最年少の棋士としてデビューし、神谷広志氏の28連勝記録を塗り替える29連勝を達成。これにより、将棋界のみならず一般層にも広く知られる存在となった。

中学生でプロ入りした棋士は歴代5人のみで、藤井七冠はその中で最年少。彼の特徴的な点は、デビュー以来すべての対局がメディアで放映されていること。これは、視聴率を確保できる証拠であり、極めて異例の対応である。

藤井聡太以前の将棋界では、羽生善治九段が「絶対王者」として長く君臨していたが、羽生九段でさえ全対局が放映されることはなかった。なぜ藤井聡太だけがこれほど多くの人々を魅了し続けるのか、その理由を考察する。

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