【将棋】第73期王将戦第2局感想戦、菅井八段が藤井八冠を困惑させる

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第73期ALSOK杯王将戦(令和5年度、2023年度)

2024年1月20,21日(土日)、第73期ALSOK杯王将戦第2局が佐賀県「大幸園」で行われ、藤井聡太王将が113手で菅井竜也八段に勝ち2連勝としました。

第3局は、1月27,28日(土日)に島根県大田市「国民宿舎さんべ荘」で行われます。

失意の菅井竜也八段

今回の王将戦第2局は、1日目の封じ手局面で勝負ありの状況だったため、2日目は15時26分に終局となりました。

残り時間は、藤井王将1時間23分、菅井八段2時間16分。

将棋のタイトル戦において、残り時間を大幅に残しての終局は異例のことです。菅井八段は、第1局に続き、今回も藤井王将に王手をかけることができず、終局となりました。

菅井八段の悔しさは、終局後に行われた感想戦での態度に現れました。一部の将棋ファンからは、その態度をめぐって物議を醸しています。

ファンの声を紹介します。



菅井八段ってどんな人?

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菅井八段の愛称は「オコ」「ナポレオン」。

菅井八段は、A級4期在籍し、2017年度に第58期王位を獲得しました。一般棋戦での優勝回数は4回で、トップ棋士の一人です。

振り飛車党の第一人者を自認しており、昨年5月の叡王戦では「私が藤井さんに負けたら振り飛車では誰も藤井さんに勝てない」と言い放つほどの自信家です。

また、対局に負けた際に感想戦を拒否して帰るという「オコ」りんぼさんです。

週刊FLASH2018年9月4日号のインタビュー記事によると、菅井八段は「藤井さんの将棋は、まったく好きではありませんね」と発言しました。

当時16歳の高校生藤井少年を念頭において、「連勝記録や勝率は評価しない。タイトル獲得や棋戦優勝のほうが価値がある。」と言い放ちました。発言時は、藤井高校生が無冠だったため、俺様の方が強いぞーとマウントを取りに行った格好でした。

デビューから脚光を浴び続ける藤井八冠に対するジェラシーは隠せません。藤井八冠絡みのインタビューでは、明らかに顔が引きつっているし、返答を保留してはぐらかすことがあります。

今回の王将戦では、負けた際にインタビューや感想戦にちゃんと対応するかに注目していますが、第2局感想戦では藤井王将に気を遣わせるような態度が見えました。

聞き取れない声量での感想戦、15分で打ち切り

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対局後に行われる感想戦は義務ではないため、気分が乗らないなら敗者は拒否することができます。感想戦を始めたら、勝者は敗者が納得するまで共にするというのが暗黙の了解として知られています。

タイトル戦のスポンサーに新聞社がついている場合、感想戦は翌日の紙面を充実させるために欠かせない要素となります。そのため、新聞社は契約したプロ棋士を専属の観戦記者として派遣しています。プロ棋士が記者(質問者)であれば、指し手について専門的な質問が可能になるし、対局者と懇意な関係にあれば突っ込んだ質問が期待できます。

感想戦が短時間で終わる、レコーダーでも聞き取れない、感想戦が行われない、などの不測の事態でも、プロ棋士であれば解説記事を書くことができます。

プロ棋士は、スポンサーの出資が賞金や対局料に分配されていることは承知しているはずなので、断らずに感想戦を始めたなら真摯に対応するのが礼儀だと言えるでしょう。

菅井八段は、浮かない顔をして聞き取れない小さな声で感想戦に臨み、15分程度で切り上げたので、観ている人は違和感を感じたはずです。対応する藤井王将の顔もこわばっているように見えました。さすがの将棋星人も笑顔を見せませんでした。

また、用意された午後のおやつ、宿泊予定と夕食をキャンセルして帰路についたことが明らかになっています。

タイトル戦で提供されるおやつ、食事は開催地が工夫を凝らして準備することで知られています。菅井八段のために用意したおやつと夕食が台無しになり、「大幸園」さんは落胆したことでしょう。

菅井八段の感想戦の態度はどう見えたのか?

  1. 藤井八冠の感想戦は、いつもは負けたときでさえ楽しそうですが、今回のように重苦しいのは初めてみました。
  2. やべぇ、圧勝しすぎちゃったとか思ってそうな表情だな。
  3. 藤井王将は凄く気を遣って静かに話されてましたね。
  4. 菅井先生ほどの実力者の心を折るほどの圧倒的強さ。恐るべし藤井聡太八冠。
  5. 菅井八段、4五桂が敗着なのはわかっていたが、感想戦で7四銀でも勝てない事がわかってしまった。
  6. 藤井さんには2度負けると、佐藤天彦九段が言っていた。本局で負かされ、感想戦でも負かされる。
  7. 今回は、振り飛車に対して藤井八冠から引導を渡された敗戦でした。
  8. 三間飛車では、今の藤井八冠にはどうやっても勝てない事を思い知らされたのだから、絶望してもしかたない。
  9. 藤井王将との感想戦は、自分の棋力アップのボーナスタイムだと思うんだけど。
  10. 菅井先生の表情から、満身創痍というか絶望感のようなものを感じました。
  11. 菅井八段は直近の渡辺九段との対局でも感想戦をしなかったと聞いたので、ファンの間でイメージが悪化したタイミングでこれだったのが余計に火をつけたのかなと。
  12. 1日目朝入室時、八冠が挨拶のお辞儀してスポンサー立ち会い人みんなお辞儀してるのに、菅井八段だけ無視、顔を背ける
  13. 段位やタイトルに関係なく、入室者がお辞儀をすればそれに応える気持ちが欲しいけれど、それも持てなかったのかと残念です。
  14. 永瀬さんは、王座戦の決着局で大逆転負けしたが、投了後は感想戦、大盤解説会に冷静に対応していた。菅井さんにはガッカリさせられる。
  15. 前夜祭行きましたけど、菅井八段一人ピリピリしてました。一方藤井王将は終始落ち着いておられて、雰囲気ですでに負けてた気がします。
  16. 今回は宿泊コースに有料の感想戦つきという何十万もするものがあります。1日目の人は前夜祭と初手、2日目の人は封じ手開封と感想戦がセットになっていました。
  17. 感想戦込みで80万円という高額を払ったファンもいます。
  18. いくらなんでもあの態度は大人げないと言われても仕方がない。
  19. どっちが年上かわからんな
  20. この方はいわゆる「偉そうな人」「いつも不機嫌な顔の人」という印象です。
  21. 「なんでこんな若造にこの俺様が下手になって対戦しなきゃいけないんだ。」という心の声が聞こえてきそう。
  22. タイトルホルダーに対するリスペクトは微塵も伝わってきませんね。
  23. やりたくなかったら、やりたくないと言って退席すれば良いだけだろう。
  24. 感想戦は敗者のためのもの。負けた側が「感想戦はしません」と言えばそれでお開き。
  25. 今回は敗着がはっきりしてるので、わざわざ感想戦をするほどではなかった。
  26. 実力差がありすぎて完敗すぎて感想戦もできない状況なんだよ。
  27. 昨年9月のJT杯将棋日本シリーズでは、大盤の前そして観客の前で感想を聞かれて「喋りたくありません」
  28. 感想戦、菅井さん顔も怒ってたみたいだった。性格出ちゃったね。
  29. 「恐れることはない」「藤井将棋はキライだ」などの発言。前夜祭での終始不愛想なしかめっ面。わざわざアンチを生み出すこともないのに。
  30. 負けるのは自分のせいであって他人のせいでではない。
  31. 王将戦第1局で下見の時に、藤井王将が「まぶしいのでカーテンを閉めておいてもらえますか」と言ったとき菅井八段は「いや部屋が暗くなるからカーテンは閉めないでください」と拒否した。事務局が困って結局カーテンを閉めて照明器具を明るいものに取り換えたそうです。
  32. 前回の叡王戦は、終局後大盤解説会場に呼ばれてもずっと下を向いていた。
  33. 感想戦もスポンサーによって中継されている大会のコンテンツの一部なんだが。
  34. 聡太様の器は海、菅井の器は耳かき。それくらい、うつわの違いがあると感じた。
  35. (翌日も聡太の顔を見たくない?)
  36. 菅井先生、感想戦後30分で宿泊はせず帰路についていたみたいなので、結構、心が折れていそうですね。
  37. 記事によると、感想戦の後は用意してある食事を食べないで席を立ったとのこと。
  38. 渡辺明九段は、ボロ負けしてても、タイトル戦ではスポンサーや開催地の宿を気遣って、昼食、夕食、おやつを食べてから投了するらしい。
  39. (見捨てないぞ!)
  40. 菅井八段は、藤井八冠との実力差を思い知らされショックを受けたのだろう。
  41. 対局者に礼を失していたというなら別ですが、そのような事はなく、その人間味に対し好感を抱きました。
  42. 本人が一番ダメージを受けていると思うので、そっとしといてあげましょう。
  43. 聡太先生の聖人ぶり、菅井先生の傍若無人ぶりは人間味があっていいですね。
  44. 菅井さん、好きじゃないけど余りにもがっかりしてるのでちょっと応援したくなった。
  45. 菅井八段の態度は叩かれて当然と言う程悪くない。無念さが伝わってくるだけ。
  46. 菅井八段の態度への悪評価が散見されるが、自分にはガッカリしているだけで別に普通に見える。
  47. 菅井八段が負けた対局の後に不貞腐れるのはいつものことやけどね。
  48. 仕方ないよ社会経験が乏しい人だから
  49. レーティングが300点低いんだから、負けて普通。

感想戦(YouTube)

【アーカイブ】第73期王将戦第2局 感想戦
藤井聡太王将vs菅井竜也八段(1月21日)

あとがき

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永瀬拓矢九段を破り王座を獲得した藤井八冠は、以降の将棋の内容が向上しました。記憶に新しいのは、竜王戦の挑戦者である伊藤匠七段をストレートで下したことです。そして、今期の王将戦では、菅井八段を圧倒する指しっぷりを見せスキを与えていません。

その結果、2戦連続で王手をかけることができず、差し回しを見せつけられた菅井八冠は、今回の感想戦において、覇気のない無気力な姿を見せてしまいました。

菅井八段は、極度の負けず嫌いなのか、それとも藤井王将(八冠)への意識が強すぎるのか、どちらかが影響しているのだろうか?

藤井八冠と菅井八段の対局を観戦する際は、菅井八段の言動や表情に注目してしまう。はっきりとしたコメントが少なく、表情も硬い。

菅井八段は、藤井八冠との対面時になると平常心を失うような印象がある。

[週刊FLASH2018年9月4日号]
  • 「コンピュータに言われたとおりにやっているだけ」
  • 「タイトル獲得や棋戦優勝のほうが価値がある」
  • 「どこまで読んでいるかなんて、数値で証明できない」
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2018年の菅井竜也語録を見つけた。 2023年に読み返してみると感慨深い。 「タイトル獲得や棋戦優勝のほうが価値がある。」と言い放った菅井八段は、今では藤井竜王を認めたのかな?

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2023年11月22日、第73期ALSOK杯王将戦挑戦者決定リーグ最終戦で菅井竜也八段が藤井聡太王将への挑戦権を獲得。七番勝負第1局は1月7・8日に行われます。菅井八段は、本年度2回目のタイトル挑戦者になりました。

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