【将棋】叡王戦序列3位、不二家が本気出すも藤井叡王はもういない

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藤井八冠失冠

2024年6月20日(木)、第9期叡王戦五番勝負第5局が山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われ、伊藤匠七段が156手で藤井叡王に勝ち、3勝2敗で叡王を奪取した。

絶対王者藤井聡太八冠の牙城を崩したのは、小学生大会決勝で藤井少年を大泣きさせた過去を持つ伊藤匠七段です。当時の映像がYouTubeに残っており、泣きじゃくる藤井少年がとてもかわいらしいです。

叡王戦 序列3位(将棋タイトル戦)

2024年7月6日、日本将棋連盟ウェブサイトをチェックしていたら、タイトル戦における叡王戦の序列が3位にランクアップしていることに気がつきました。昨年は序列4位でした。

いやぁ~、凄い。不二家の本気を見た。

だがしかし、日本将棋連盟ドル箱棋士「藤井聡太叡王」はもういないのだよ。来年も序列3位のままキープできますか?不二家さん。



タイトル戦の序列と格について

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将棋のタイトル戦は8つ。2024年6月19日までは、藤井聡太八冠が全てのタイトルを獲得し絶対王者として君臨していた。その牙城を崩したのが、伊藤匠新叡王。

タイトル戦は将棋界の最高峰棋戦として認知されており、プロ棋士になったなら一度は獲得したい栄誉とされている。

8つのタイトルは、その契約金により序列が存在する。

序列と格

「序列」は契約金にフォーカスして上から順に並べたもので、「格」は契約金に加えてタイトル戦の歴史が考慮されている。

「序列」と「格」という日本的な曖昧さでタイトル戦の権威が説明されるのは、日本将棋連盟が金に目がくらんで歴史の浅い「竜王」を序列1位にしたことに反発した棋士を説得するために考案された方便だと理解されている。つまり、江戸時代から継承されている「名人」の権威を担保する必要があった。

実際のところ、プロ棋士および将棋ファンは「名人」が最高峰のタイトルだと認識している。(と思いたい)

とはいえ、竜王戦の賞金額は4,400万円であり、アマチュア・女流にも門戸が開かれており優勝する可能性があるため、「竜王戦ドリーム」と言われている。

2024年7月6日時点の序列

「伊藤園お~いお茶杯」などタイトル戦に企業やブランドが冠されるのは、日本将棋連盟が特別協賛企業の出資金に配慮した(媚びた)ものです。主催、特別協賛、協賛など出資企業の存在がなければ、プロ棋士制度は存続できないという事情がある。

タイトル戦、一般棋戦、公式戦は棋士の生涯記録に反映される棋戦です。

    [タイトル戦]

  1. 竜王戦

    最高契約額を拠出する読売新聞社のプライドを担保するため「序列」という概念においては竜王が最高位である。優勝すると賞金4,400万円を獲得する。新四段・アマチュア・女流でも優勝の可能性があるため竜王戦ドリームと言われているが実例はまだない。

  2. 名人戦・順位戦

    竜王と名人は「同格」と説明されているが、フリークラスを除くプロ棋士は順位戦リーグに所属して1年を戦い昇級降級の判定を受けることから、プロ棋士や将棋ファンは名人が最高峰の権威だと認識しているはずである

  3. 叡王戦(2024年度から序列3位にランクアップ)

    「竜王・名人」はツートップ固定特別枠のため、それ以外のタイトルは3位が最高峰。叡王戦がタイトル戦に昇格する際に当時のスポンサーであるドワンゴ社が名人を超える契約額を提示したが日本将棋連盟は受け入れなかった経緯がある。(新参者が名人より上位の序列になることを拒んだ)

  4. 伊藤園お~いお茶杯王位戦

    藤井王位就任以降は伊藤園が特別協賛企業として名乗りを上げた。タイトル保持者のシード枠がないため、若手が挑戦権を獲得する傾向にある。

  5. 王座戦

    羽生善治九段は19期連続王座保持という前人未踏の記録を作った。

  6. 棋王戦コナミグループ杯

    挑戦者決定戦は、敗者復活戦が設定されており、決勝トーナメントで負けても挑戦者になることができる。(藤井棋王は敗者復活から挑戦権を獲得し棋王を奪取した)

  7. ALSOK杯王将戦

    名人戦の次に歴史のあるタイトル戦だが、契約額が低いためこの位置に甘んじている。番ごとの勝者はスポーツニッポン紙面掲載用に記念撮影を行なうが、奇想天外な衣装を着せられるため「勝者罰ゲーム」と呼ばれている。

  8. ヒューリック杯棋聖戦

    当初は年2回(前期・後期)開催だったが、1995年から年1回に変更。年2回開催時に中原誠が最年少永世棋聖の権利を獲得、「年1回になったのでこの記録を破るのは難しい」と考えられていたが、2024年6月に藤井棋聖が5連覇し最年少永世棋聖の記録を更新した。

  9. [一般棋戦]
    *同一年度に4つの一般棋戦を制覇することをグランドスラムと言う、藤井聡太七冠のみ達成

  10. 朝日杯将棋オープン戦
  11. 銀河戦
  12. NHK杯
  13. 将棋日本シリーズ
  14. [公式戦]

  15. 達人戦立川立飛杯
  16. 新人王戦
  17. 加古川青流戦
  18. [非公式戦]

  19. ABEMAトーナメント
  20. SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦
  21. 新銀河戦(2021年開催、以降中断)

棋士のヒエラルキー

藤井聡太名人に挑戦するには、奨励会を勝ち残り新四段に昇段、順位戦C2リーグに所属して毎年3位または2位以内の成績を残しA級リーグまで昇級、A級10人で総当たり戦を消化して優勝することが必要。新四段から最短で5年かかる。藤井名人は新四段昇段後6年で名人を獲得した。

[日本将棋連盟所属棋士の序列]

*奨励会以下はアマチュアです。(プロ棋士と名乗れない)
*女流は奨励会以下の実力のため順位戦リーグの棋士と対戦するのはどうなのか?という意見もある

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【将棋】プロ棋士と女流棋士についての考察

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2024年6月16日、女流棋士発足50周年記念パーティーが開催され、YouTubeでも公開。羽生会長の挨拶、藤井八冠のビデオレターなどがありました。中井女流六段は「打倒藤井八冠」を掲げました。

まとめ

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  • 2024年6月20日、伊藤匠七段が藤井叡王に勝ち、叡王を奪取。
  • 伊藤七段は小学生名人決勝で藤井を破った過去がある。
  • 叡王戦は将棋タイトル戦の序列で3位にランクアップ。
  • 2024年7月6日、日本将棋連盟ウェブサイトで叡王戦の序列が3位になったことを確認。
  • 不二家の本気を見たが、藤井叡王はもういない。
  • 来年も序列3位を維持できるか不安。
[将棋] 第8期叡王戦、賞金が増額され序列4位になった

[将棋] 第8期叡王戦、賞金が増額され序列4位になった

藤井聡太叡王と菅井竜也八段の第8期叡王戦5番勝負が開幕。序列がアップして賞金が増額された今回の試合で、藤井叡王が3連覇を果たすか注目。第1局は藤井叡王が勝利。

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