[Pixel Nov 2023] 再起動ループ、容量不足エラーの致命的なバグに対応

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Google Pixel Update - November 2023

2023年11月5日、Google Pixel サポートチームは、Pixelシリーズ向けに2023年11月の月次ソフトウェアアップデートの提供を開始しました。Android 14を搭載した対応 Google Pixel デバイスに段階的にロールアウトされます。

ロールアウトは来週にかけて段階的に行われるため、配信のタイミングは携帯キャリアやデバイスによって異なります。デバイスでOTAが利用可能になると通知が届きます。

記述時点では、Global ファイルのみの提供です。

Oct 2023（Android 14）の致命的なバグに対応

複数のユーザーが有効になっている Pixel 6以降のデバイスで容量不足が表示されたり、再起動ループが発生したりする致命的なバグが修正されました。このバグは、Oct 2023 をインストールしたデバイスで発生する可能性があります。

既に問題に見舞われているデバイスは一時的にサブアカウントで運用していると推測しますが、今回の Nov 2023 アップデートを適用するにはひと手間必要なので関連情報を紹介します。

Software versions

出典：Google Pixel Community(en)

Software versions

Global
Pixel 4a (5G)	UP1A.231105.001
Pixel 5	UP1A.231105.001
Pixel 5a (5G)	UP1A.231105.001
Pixel 6	UP1A.231105.003
Pixel 6 Pro	UP1A.231105.003
Pixel 6a	UP1A.231105.003
Pixel 7	UP1A.231105.003
Pixel 7 Pro	UP1A.231105.003
Pixel 7a	UP1A.231105.003
Pixel Tablet	UP1A.231105.003
Pixel Fold	UP1A.231105.003
Pixel 8	UD1A.231105.004
Pixel 8 Pro	UD1A.231105.004

Pixel 2023年11月

出典：Google Pixel Community(en)


ディスプレイとグラフィックス	特定の状況でディスプレイがオフになっているときに時々緑色の点滅が発生する問題を修正 *[1]
NFC	特定の条件下で NFC および関連サービスが不安定になる場合がある問題を修正
システム	アプリがインストールされなくなったアプリを要求したときにシステムが不安定になる場合がある問題を修正複数のユーザーが有効になっているデバイスで容量不足が表示されたり、再起動ループが発生したりする場合がある問題を修正 *[3]
ユーザーインターフェース	デバイスのロックを解除した後にデスクトップアイコンが消える場合がある問題を修正ノッチまたはホールパンチカメラを備えたデバイスで壁紙の位置がずれる場合がある問題を修正
タップ操作	タッチ登録が不正確になると時折画面がぎくしゃくする問題を修正 *[2]
[1] Pixel 7 Pro [2] Pixel 8 Pro、Pixel 8 [3] Pixel 6、Pixel 6a、6 Pro、7、7 Pro、7a、タブレット、Fold、Pixel 8、Pixel 8 Pro

Android 14にアップデート後、ストレージにアクセスできない問題

2023年10月5日にリリースされたマンスリーアップデート（Oct 2023）をインストールした特定のデバイスにおいて「Android 14にアップデート後、ストレージにアクセスできない問題」が報告されていましたが、今回の [Nov 2023] アップデートでバグが修正されました。

この問題は、以下の条件で発生する可能性があります。

Pixel 6 以降のデバイス
複数アカウントを作成している

修復方法

「デバイスがメディアストレージにアクセスできない」
「デバイスが繰り返し再起動する」

いずれのケースも、Pixeデバイスは11月アップデート（Nov 2023)を受信できない可能性があります。（そりゃそうだよね）

Pixel Community に投稿された情報によると、「Android 14 Storage Issue Update Form」にアクセスしてデバイスが通常に再起動できるようにする必要があります。

以下のリンクからアンケートに答えると通常通りに戻ると案内されています。

External link

【続】PixelをAndroid 14にアップデートするとストレージにアクセスできなくなる問題

adb sideload について

adb sideload は、Android Debug Bridge (ADB) を使用して、PCからAndroidデバイスにファームウェアやアプリなどのファイルを転送して、デバイスに直接インストールする方法です。

具体的には、PC上で [adb sideload] コマンドを実行し、デバイスを接続してから、転送したいファイルを指定します。ADBは、デバイスにファイルを直接転送し、デバイスのシステムにインストールします。

adb sideloadは、OTA(Over-The-Air)アップデートが失敗した場合や、デバイスのファームウェアをアップグレードする場合などに使用されます。この方法を使用すると、デバイスをルート化したり、ブートローダーをアンロックしたりすることなく、安全にファームウェアをアップデートすることができます。

サイドロードに使用する Full OTA Image は、デバイスの現在のビルドに関係なく適用できるため本体にダウンロードされるファイルよりも大きくなります。

[サイドロードに必要なもの]

PC
USBケーブル
インターネット

[adb sideload]

Full OTA Image をPCにダウンロードする。
PCとPixelをUSBケーブルで接続する。
PixelのUSBデバッグを有効にする。
コマンドラインツールを利用して、PCからPixelへダウンロードしたファイルをSideloadする。
以上

adb sideload 具体例

adb コマンドを実行した時のスナップショット

＊画像は Windows Terminalだが、コマンドプロンプト、Windows PowerShell でもよい。
＊[ABC.zip] は Full OTA Image のファイル名

Windows ターミナル

1回目は端末に確認画面が出るのでOKを選択する PS C:\> adb reboot recovery * daemon not running; starting now at tcp:5037 * daemon started successfully error: device unauthorized. This adb server's $ADB_VENDOR_KEYS is not set Try 'adb kill-server' if that seems wrong. Otherwise check for a confirmation dialog on your device. 端末でOKを選択してから再度実行する PS C:\> adb reboot recovery PS C:\> adb sideload C:\pixel6a\ABC.zip Total xfer: 2.00x リブート後のバージョンチェック PS C:\> adb shell cat /proc/version

adb sideload 詳細手順

解説

環境変数 path に c:\platform-tools を登録すると、カレントディレクトリを意識せずに adb.exe を実行できるようになる。cdコマンドを使わなくてよくなる。

コマンドプロンプト / PowerShell

Windows ターミナル

C:\users\abc>cd c:\platform-tools C:\platform-tools>.\adb reboot recovery C:\platform-tools>.\adb sideload ABC.zip serving: 'ABC.zip' (~80%) Total xfer: 2.00x

Apply update from ADB

音量ボタンを押して [Apply update from ADB] まで移動させる。
電源ボタンで確定。

Install completed

転送終了後のスナップショット

Install from ADB completed

Now send the package you want to apply
to the device with "adb sideload <filename> "...
Supported API: 3
Finding update package...
Verifying update package...
Update package verification took 59.0 s (result 0),
Installing update...
Step 1/2
Step 2/2

Install from ADB completed with status 0.

バージョン確認


>_	管理者：Windows PowerShell	ー　□　×
PS C:\> .\adb shell bluejay:/ $ getprop ro.build.id bluejay:/ $ cat /proc/version

Pixel 6a Version History | SC2

SHA256の計算方法

instructions — OpenHashTab がお勧めだが、Windows搭載コマンドでも計算はできる。

OpenHashTabは計算結果と入力値を比較して正当性を確認することができる。

Windows PowerShell

PS C:\> certutil -hashfile C:\pixel6a\ABC.zip sha256 SHA256 ハッシュ (対象 C:\pixel6a\ABC.zip): b0c46acfbd5aaaf93cba51944be86cce17ee30323c38af3c9a3bbfffbe535cb6 CertUtil: -hashfile コマンドは正常に完了しました。