編集後の hosts を認識させる方法|Windows 11

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hosts: ホスト、ホスツ、Windowsのシステムファイル

DNSキャッシュ

hosts ファイルを更新した時は、DNSリゾルバー キャッシュ(DNSキャッシュ) を更新して Windows に認識させる作業が必要になります。

hosts は、Windows を起動する時にロードされメモリにキャッシュされるので、通常は、DNSキャッシュを更新するために Windows を再起動します。

または、ipconfig コマンドを使用して即時反映させることができます。

ipconfig

[ipconfig] はWindowsのコマンドラインツールです。コンソールアプリケーションと表記されることもあります。

IPアドレス、DNSキャッシュを即時で更新するオプションが用意されているので Windows の再起動が不要になります。

[DNSキャッシュを更新する方法]
  1. ipconfig を実行する ← この記事
  2. Windows を再起動する


hosts について

PC

「hosts」は、IPアドレスとドメイン名の対応関係を記述するためのWindowsシステムファイルです。拡張子はありません。

このファイルに記述された情報は、DNSより先に参照されます。つまり、このファイルにIPアドレスとドメイン名を対にして記載しておくことにより、DNSが応答しないときや、Webサイトを新サーバで構築する時などに活用できます。

このファイルは、Windowsのシステムフォルダ内にあるため閲覧・編集は管理者権限が必要です。また、誤った編集を行うと、システムの動作に影響を与える可能性があるため注意が必要です。

具体例

hosts はWindows起動時にロードされキャッシュされます。(DNSリゾルバー キャッシュ)

書式は次の通りです。

hosts
# For example:
#
# 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server
# 38.25.63.10 x.acme.com # x client host

ipconfigの使い方

cmd_300x.gif
構文 [ipconfig+オプション]

DNSリゾルバー キャッシュを破棄するオプションは [/flushdns] です。

C:\>ipconfig /flushdns

1. コマンドプロンプトを起動する

※通常起動したコマンドプロンプトで動作します。

[コマンドプロンプト起動]
  1. ファイル名(Win + R)で実行 > 名前:cmd > OK
  2. スタートメニュー > プログラムとファイルを検索する(下のウィンドウ) > cmdと入力
  3. スタートメニュー > すべてのプログラム > アクセサリ > コマンドプロンプト

2. ipconfig /flushdns

コマンドプロンプトが起動したら、次のコマンドを入力してリターンキーを押します。

> ipconfig /flushudns
c:\_
コマンド プロンプトー □ × 
C:\>ipconfig /flushdns

Windows IP 構成

DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。

3. 手順終了

PCを再起動する必要はありません。

うまく行かない時は、次のオプションを実行しましょう。

> ipconfig /renew
c:\_
コマンド プロンプトー □ × 
C:\>ipconfig /renew

メディアが接続されていないと、イーサネット に対する処理はいずれも実行できません。
・・・

Wireless LAN adapter Wi-Fi:

接続固有の DNS サフィックス . . . . .:
IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 10.2.0.252
サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.0.0
デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 10.2.0.1

hosts の場所、属性、編集する方法など

PC
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts

hostsは複数の場所に存在しますが、Windowsがキャッシュする対象のhostsは次の通りです。

C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts

その他の場所で見つかるhostsはこの記事とは関係ありません。

hostsがない?

hostsは隠しファイル属性のため、Windows既定の設定では見つかりません。

エクスプローラの「フォルダオプション」を開いて、隠しファイルを表示する設定に変更しましょう。

  1. エクスプローラー > オプション > 表示 (Windows 11)
    または、ツール > フォルダオプション > 表示 > 詳細 > ファイルとフォルダを表示する
    explorer_options
  2. [隠しファイル、隠しフォルダ、および隠しドライブを表示する] を選択する。
    詳細設定画面
  3. 以上

hostsが編集できない?

hosts の編集は管理者権限が必要なので、ログインユーザーアカウントが Administrators のメンバーである時に編集することができます。

スナップショットを掲載します。

hostsのプロパティ > フルコントロール
hostsのプロパティ

hosts のアクセス権を取得する方法

tweak
自分のアカウントを Administrators へ入れるのが手っ取り早い。
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
[手順]
  1. hostsのプロパティを表示する
  2. [セキュリティ]タブ > [詳細設定]
  3. アクセス許可の変更(左下)
  4. 継承の無効化(左下)
  5. アクセス許可を個別に編集できるようになる
  6. 以上

スナップショット

hostsのプロパティ
hosts-property
セキュリティ > 詳細設定
hosts-security
アクセス許可の変更
Access permission

ウイルス、マルウェア、KIOSKモード

バックドア

名前解決する時に dns より hosts を優先するという Windows の仕様を利用して、ウイルスやマルウェアは次の悪事を仕掛けてきます。

[ウィルス/マルウェア]
  1. hostsにメジャーなドメインとフィッシングサイトのIPアドレスを追記する。
    → dnsより先に参照されるため、例えば docomo.ne.jp に対応するニセのIPアドレスが記述されると、偽サイトに誘導されてしまう。
  2. ブラウザをKIOSKモードで起動させる。
    → KIOSKモードはブラウザのアドレスバーが隠されたモードです。偽サイトにアクセスしていることを分かりにくくする効果がある。
  3. フィッシングサイトが表示される。
  4. 騙されたユーザーが住所、氏名、電話番号、暗証番号、パスワードなどの個人情報を入力する。
  5. ユーザーは具体的な被害が発生するまで騙されたことに気がつかない。
  6. Bad end...
KIOSK
KIOSKモードはURLが表示されない単純な画面のブラウザウィンドウです。アクセスしているサイトのURLが確認しずらくなるので、フィッシングサイトは好んで利用する傾向にあります。

hosts が改ざんされていないことを定期的に確認しましょう。

まとめ

matome
reload
  • hostsは、IPアドレスとドメイン名の対応関係を記述するための拡張子のないWindowsシステムファイルで、DNSより先に参照される。
  • hostsの編集は管理者権限が必要。
  • hostsの場所:C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
  • [ipconfig /flushdns] コマンドにより hosts がリロードされ dnsリゾルバーキャッシュが更新される。
  • hosts はマルウェアの攻撃対象にされることが多いので、定期的に改ざんされてないかを確認するとよい。
  • DNS | SC2
Scrap 2nd.

hostsにまつわる話題 | Scrap 2nd.

ゲームの海賊版のフリをしてPCのHostsを書き換えるマルウェア「Vigilante」が見つかりました。そのマルウェアはHostsに海賊版サイトのIPアドレスを追記して、localhostにループバックさせるものだそうです。その結果、「Vigilante」に感染したPCは海賊版サイトにアクセスできなくなります。ありがたいマルウェアですね。

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