Avira Browser Safety
Avira Browser Safety(ABS)は Adblock PlusやuBlock Origin などと同等の機能を持つ Google Chrome 拡張機能で、広告ブロッカーに分類されるソフトウェアです。(コンテンツフィルタリングソフトともいう)
ABSは Avira Free Antivirus で有名なAvira社が開発しています。
一時期、Chromeウェブストアで「Avira」を検索語に設定してもヒットしませんでしたが、現在はヒットします。
複数のPCでABSとuBlock Originの動作検証をしましたが、InoreaderとABSの相性がいいように感じました。
InoReaderはRSSリーダーです。
ABS と Inoreader
ABSなどの広告ブロッカーとInoreader の相性について検証したので紹介します。
併せて、GoogleはChromiumブラウザーに広告ブロック系拡張機能をスルーするAPIの実装を提案しているので、そのAPIがChromeに採用されたときに広告ブロッカーがどうなるのかについて調べた結果を紹介します。
Inoreader について
Inoreader は2013年に Innologica によってリリースされました。
Inoreader はウェブブラウザーとモバイルデバイス(iOS, Android)で利用することができるRSSフィードリーダーです。登録するRSSフィードはクラウドサーバーで管理されています。
フィードリーダーは、Feedly と Inoreader が有名です。
私は Feedly ユーザーでしたが、検証目的で Inoreader を利用する過程を経て現在は Inoreader ユーザーです。
Inoreader 一本に絞る時に Feedly アカウントを削除する方法がわかりにくかったので、その時の手順は別の記事でまとめたのでご一読ください。
Feedly は退会処理をしない限り、過去に取得したフィード情報がクラウドに残っているのでご注意ください。
Inoreaderはコンテンツブロッカーを検知するようになった
Inoreaderは、ブラウザ拡張 uBlock Origin などのコンテンツブロッカーを検知するようになりました。
具体的には、「広告ブロックが検知されました」というダイアログを表示します。
ABSは検知されない
uBlock Origin の代わりに ABS を有効にすると、Inoreaderは「広告ブロックが検知されました」のダイアログを表示しません。
ABSは Adblock Plusと同様に「有用な広告を表示」するオプションが用意されておりデフォルトで有効になっています。
これが理由なのかもしれません。
Google declarativeNetRequest API
GoogleはChromiumに広告ブロック系拡張機能をスルーするAPIの実装を提案しています。
具体的には、
webRequest APIをdeclarativeNetRequest APIに置き換えることを提案しています。
ChromeにdeclarativeNetRequest APIが実装された場合、uBlock Originは広告ブロッカーとしての機能が発揮できなくなると推測されています。
そして、Adblock Plusは動作する可能性があるそうです。
明暗が分かれる理由は、Adblock Plusは「有用な広告を表示」するオプションが存在していることだと思われます。
ABSはどうなるでしょうか?
「有用な広告を表示」とは?
私調べでは、
「有用な広告を表示」はGoogle Adsenseをターゲットにした機能のようです。
「有用な広告を表示」機能がある広告ブロッカーは、その売り上げの数パーセントを Googleに上納するしくみになっていると噂されています。
上納システムが本当なら、Googleからお目こぼしを受けるのは当たり前かもしれませんね。
まとめ
Avira Browser Safety 2.6.6.1986(2019/01/07)
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