Mail User Agent、電子メールクライアント、メーラー、メールソフト
Mozilla Thunderbird
モジラが開発するMUA
Mozilla Foundation
Firefox、Thunderbirdの開発元、財団
Mozilla Thunderbird(モジラ・サンダーバード)
Thunderbirdは、Mozilla Foundationが開発している無料の電子メールソフトウェアです。
Webメールやスマートフォンの普及により、PCにインストールするタイプのメールクライアント(メールソフト、MUAとも呼ばれます)の需要は減少傾向にあります。
無料で利用できるMUAは選択肢が少なく、WindowsにバンドルされたOutlook以外では、Thunderbirdが事実上唯一の選択肢となっています。
ESRからreleaseへの移行
Thunderbirdには「ESR(Extended Support Release)」と「Release(通常版)」という2つのバージョンが存在し、それぞれ異なる特性を持っています。どちらを選ぶべきかは、利用目的や求めるものによって変わります。
筆者はESR版を使用しており、特に不満は感じていません。しかし、Release版へ移行するにあたり注意点を備忘録としてまとめたので紹介します。
ESR vs Release
ESRとReleaseの違いは以下の通り。
ESR | Release | |
特徴 |
|
|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
どちらを選ぶべきか?
2025年3月以降、Thunderbirdは月次アップデート体制に移行しており、この新方針はESRチャネルにも適用されます。
更新頻度には差がありますが、ESRでも新機能がより早く提供される可能性が出てきました。ただし、基本的な違いとして、「安定性重視のESR」と「最新機能重視のRelease」という位置づけは変わりません。
なお、Mozillaは基本的にRelease版を推奨しています。
迷った場合は、まずESR版で安定性を確認し、必要に応じてRelease版に移行する方法も検討できます。
メールソフトはメールを確認できれば十分であるため、筆者としてはどちらのバージョンでも大きな差はないと考えています。
ESR → Release
ESRからReleaseに移行するには、上書きインストールします。不測の事態に備えて、プロファイルをバックアップしておくことが望ましい。
[手順]
- ESRバージョンのThunderbirdを完全に終了させる
- 万が一のために、現在のThunderbirdのプロファイルフォルダをバックアップしておく
%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\
- Thunderbirdの公式サイト (thunderbird.net) から、最新のRelease版インストーラーをダウンロードする
- ダウンロードしたインストーラーを実行し、既存のESR版Thunderbirdがインストールされているのと同じフォルダに上書きインストールする
- 以上
注意事項
- Thunderbirdは、プログラム本体とユーザーデータ(プロファイル)が分離されているため、上書きインストールしても、通常は既存のメールデータや設定が失われることはありません。上書きインストールしたRelease版が既存のプロファイルを認識して、そのまま利用できます。
- 念のため「Profiles」のバックアップは必ず行うこと。
- ダウングレードは推奨されない
一度Release版にアップグレードした後で、ESR版に戻すことは基本的に推奨されません。新しいバージョンで追加された機能やデータ形式が古いバージョンと互換性がない場合があり、データが破損する可能性があります。
ソフトウェア情報
名称 | Thunderbird https://www.thunderbird.net |
説明 | オープンソースのメールソフト |
補足 |
|
release | 139.0.1 / June 2, 2025 Release Notes |
ESR | 128.11.0esr / May 27, 2025 Release Notes |
ダウンロード | Download Thunderbird in Japanese (日本語) Directory Listing: /pub/thunderbird/releases/ (All Version) |
動作環境 | Windows, MAC, GNU/LINUX |
システム要件 | Windows: Windows 7 or later、Mac: macOS 10.12 or later、Linux: GTK+ 3.14 or higher |
ライセンス | Mozilla.org Site Licensing Policies |
著作権 | Mozilla Foundation |
日本語 | 対応 |
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まとめ


【Thunderbird】ESR → Release へ移行する方法と注意点
ThunderbirdはMozilla Foundationが開発した無料のメールクライアントで、WindowsのOutlook以外で利用できる数少ない選択肢です。
Thunderbirdには「ESR(安定性重視)」と「Release(新機能重視)」の2つのバージョンがあり、ユーザーのニーズに応じて選ぶ必要があります。
2025年3月からは月次アップデート体制が導入され、ESRでも新機能の提供が迅速になる可能性がありますが、基本的な立ち位置の違いは継続されます。
MozillaはRelease版を推奨していますが、まずESR版で安定性を確認し、必要に応じてReleaseに切り替える方法も有効です。
筆者はESRを利用中で、機能的にはどちらでも問題ないと感じています。
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