2022-12-02
銀河戦主催者、囲碁・将棋チャンネル自らネタバレしていく姿勢が清々しい。(後半に証拠を貼った)
銀河戦主催者、囲碁・将棋チャンネル自らネタバレしていく姿勢が清々しい。(後半に証拠を貼った)
2022年11月20日(日)、
将棋日本シリーズ、第43回JTプロ公式戦(JT杯)決勝が幕張メッセで行われた。
斎藤慎太郎八段(29) vs 藤井聡太五冠(20) [竜王、王位、叡王、王将、棋聖]
後手藤井五冠が114手で斎藤九段に勝ち初優勝、羽生善治九段(52)が持つJT杯最年少優勝記録を更新した。
- 藤井五冠:20歳4か月 ← 新記録
- 羽生九段:21歳2か月
藤井五冠、絶好調!
そして、JT杯優勝のニュースを報じた産経新聞の記事で、またもや「未放送のテレビ棋戦を除く」というパワーワードが出現したのでございます。
銀河戦優勝者を予想していた方々は予想的中を確信して狂喜乱舞。
お墨付きを与えてしまったのであった。
というお話です。
銀河戦
銀河戦は、囲碁・将棋チャンネルで毎週火・木曜日の20時から放送されています。(公式サイト)この棋戦は、収録日と放送日の乖離が大きいため、5chなどで未放送の棋戦結果を予想するスレが見つかります。
記述時点 (2022-11-21)までに放送されたのは、
11月17日(木) 決勝トーナメント1回戦 第4局
○永瀬拓矢王座 vs 渡辺和史五段●
以下は放送前だが結果はたぶん藤井竜王の勝ち。
11月29日(火)
決勝トーナメント1回戦 第7局 ○藤井聡太竜王 vs ●中村修九段
(トーナメント表)
未放送のテレビ棋戦を除く
ネタばれしたのは次の記述、「一般棋戦優勝は6回目(未放送のテレビ棋戦を除く)」
過去の銀河戦ネタバレでは、対局の勝敗について「未放送のテレビ棋戦を除く」というものだったが、今回は一般棋戦の優勝回数について「未放送のテレビ棋戦を除く」と報道された。
これにより、銀河戦優勝者は藤井五冠。
とバレてしまった。
一般棋戦とは、タイトル戦以外の公式記録に残る棋戦のこと。
[藤井五冠、一般棋戦優勝データ]
出典:日本将棋連盟
- 2017年度:朝日杯将棋オープン戦(第11回)
- 2018年度:朝日杯将棋オープン戦(第12回)
- 2018年度:新人王戦(第49期)
- 2020年度:朝日杯将棋オープン戦(第14回)
- 2020年度:銀河戦(第28期)
- 2022年度:銀河戦(第30期) ← 未放送なので未カウント(対局は10/31)
- 2022年度:JT杯(第43回) ← New(優勝6回と報道された)
ややこしくしているのは銀河戦、NHK杯
「未放送のテレビ棋戦を除く」と報道せざるを得ないのは、対局が終わっているのに放送されない一般棋戦(銀河戦、NHK杯)の存在がある。両棋戦は収録日と放送日に乖離がありすぎるため、勝負の決着がついているのにもかかわらず、メディアは主催者に忖度して放送日まで勝敗を明らかにしない。日本将棋連盟は公式記録の公表をしないということになっている。(記録は時系列で残され、棋士、メディアなど特定の人はアクセスできる。)
つまり、第30期銀河戦の決勝は12月27日に放送されるため、10月31日に決着がついて特別対局室での表彰式が終わっているにもかかわらず、その勝敗を報道できないため「未放送のテレビ棋戦を除く」とエクスキューズが付く。
逆に言うと、バレるわけである。
将棋日本シリーズ、第43回JTプロ公式戦(JT杯)の決勝が20日、千葉県美浜区の幕張メッセで指され、後手の藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=が114手で、斎藤慎太郎八段(29)に勝ち初優勝を飾った。20歳4カ月でのJT杯優勝は、羽生善治九段(52)の21歳2カ月を更新する最年少記録。一般棋戦優勝は6回目(未放送のテレビ棋戦を除く)となった。Yahoo!ニュース(産経新聞)
情報源
5chでは、産経新聞の報道が出る前に「銀河戦、藤井五冠優勝」が特定されていた。そして、産経新聞の「一般棋戦の優勝は未放送のテレビ棋戦を除く」が答え合わせとなった。5ch: [銀河戦] 謎の勝敗を語るスレ32 [NHK杯]
5ch住人が藤井五冠優勝を特定する根拠になったのは、囲碁将棋チャンネルの王将戦の動画、永瀬ー羽生戦。
- 10/31:第30期銀河戦 藤井聡太五冠 ー 高見泰地七段
※日本将棋連盟(東京)地下で決勝戦収録 - 10/31:日本将棋連盟(東京)で永瀬拓矢九段 ー 羽生善治九段
※高雄の間で対局 - 同日16時30分頃
永瀬ー羽生対局中に、藤井竜王らしき人物が女性に誘導されて特別対局室方向へ歩いて行く映像が映る - 16時48分頃 特別対局室から拍手が鳴り響く
- 17時07分頃 特別対局室方向から記者らしき人ら(8名)がぞろぞろ歩く
- 5ch:おおー、特別対局室で銀河戦の表彰式が行われたんだな?特別対局室に行くって事自体が優勝したってことなんです。銀河戦の対局は地下の対局室で収録されるので特別対局室では表彰式のみが執り行われます。
- 銀河戦の優勝者が藤井五冠だと推測される。
東京将棋会館(東京)
NHK杯の結果もニュースでバレる予感...
11月21日(月)、藤井五冠 vs 佐藤天彦九段 のNHK杯収録が行われる。放送はかなり先だが、藤井五冠の通算300勝が迫っているため、今のペースで藤井五冠が勝ちまくった場合NHK杯放送のまえに300勝に到達する可能性がある。
そうすると「最短で300勝達成、未放送のテレビ棋戦を含む」が報道されるかもしれない。
なぜなら、
日本将棋連盟は次のようにネタバレを想定して予防線を張っている。
ただし、勝星昇段やキリ勝・記録が関わる場合、この限りでなし。
日本将棋連盟公式 (リンク)2022年12月1日対局分まで
藤井竜王通算成績:351対局、292勝、59敗、0.8319
※未放送のテレビ対局を除く。ただし、勝星昇段やキリ勝・記録が関わる場合、この限りでなし。
未放送の銀河戦決勝トーナメント2回戦~4回戦(決勝)の3勝分は未反映。
加算すると、藤井竜王295勝、キリ番の300勝まであと5勝。
本家のネタバレ
ネタ元: 第31期 銀河戦 本戦トーナメント Hブロック|囲碁・将棋チャンネル2022-12-02
銀河戦を主催している囲碁・将棋チャンネル公式ホームページにおいて、第31期(つまり来期)のトーナメント表が公開されているが、その中で「藤井聡太銀河、放送日2023/11/02」と明かされている。
銀河戦に優勝すると、翌年はHブロックにエントリーされる。
つまり、Hブロックにエントリーされた棋士のうち一人は優勝者ということ。
詳細はこちら
まとめ
[第30期銀河戦]- 藤井五冠が写りこんだ映像から第30期銀河戦に優勝したことが推測され、産経の報道で裏付けされた。
- 藤井聡太五冠優勝おめでとー。
- 主催者がネタバレしたので、第30期藤井銀河は事実だとわかった。
- 藤井聡太 | SC2
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