イベントID2003、Perflibの警告ログが記録されました。
Windows のパフォーマンス データを収集するパフォーマンスカウンターのエラーです。
このログは、Windows 10 May 2019 Update から Windows 10 October Updateにバージョンダウンしたタイミングで記録されました。
[PLAN]
- パフォーマンスカウンターを再構築する
- tslabels.ini を利用してレジストリ値を更新する
パフォーマンスカウンターのログは [イベントID1008] として記録されるものもあります。
[EVENT1008] BITSのOpenプロシージャに失敗しました|Perflib
Windowsサービスの「Background Intelligent Transfer Service (サービス名:BITS)」の設定が「手動」になっている時にイベントログに記録されることがわかりました。ログへの記録を止めることができたので、調査結果の詳細と...
イベントログ
メッセージ | "TermService" サービスのパフォーマンス ライブラリ "C:\Windows\System32\perfts.dll" の構成情報が、レジストリに保存されている信頼されたパフォーマンス ライブラリの情報に一致しませんでした。このライブラリの関数は信頼されているものとして処理されません。 |
ログの名前 | Application |
ソース | Perflib |
イベントID | 2003 |
レベル | 警告 |
ユーザー | SYSTEM |
TermService: Remote Desktop Services
修復手順
管理者モードで起動したコマンドプロンプト(または、Windows PowerShell)を使用します。
PLAN-A
パフォーマンスカウンターを再構築します。Windows PowerShell(またはコマンドプロンプト)を管理者モードで起動して以下のコマンドを実行する。
lodctr /R
※Windows PowerShell の実行例
>_
| 管理者:Windows PowerShell | ー □ × |
PS C:\WINDOWS\system32> lodctr /R 情報: パフォーマンス カウンターの設定をシステムのバックアップ ストアから正常に再構築しました |
Windows PowerShell(管理者)はスタートメニューから起動することができます。
W10:スタートメニュー > Windows PowerShell > 右クリック:管理者として実行
エラーが表示される時は?
「正常に再構築しました」と表示されるまで複数回実行しましょう。失敗 | 成功 |
エラー: パフォーマンス カウンターの設定をシステムのバックアップストアから再構築できませんでした。エラーコードは 2 です | 情報: パフォーマンス カウンターの設定をシステムのバックアップ ストアから正常に再構築しました |
PLAN-B
TermService は Windowsサービスでは Remote Desktop Services の表示名で登録されています。support.microsoft.com では次のコマンドを実行するよう書いてありました。
PS C:>unlodctr TermService
PS C:>lodctr C:\WINDOWS\INF\TermService\0411\tslabels.ini
PS C:>lodctr C:\WINDOWS\INF\TermService\0411\tslabels.ini
>_
| 管理者:Windows PowerShell | ー □ × |
PS C:\WINDOWS\system32> unlodctr TermService TermService のカウンター名と説明を削除しています 言語 009 のテキストを更新しています 言語 011 のテキストを更新しています PS C:\WINDOWS\system32> lodctr C:\WINDOWS\INF\TermService\0411\tslabels.ini |
あとがき
イベントログに [Perflib] の文字列が存在する時は、パフォーマンスカウンターに問題が発生している可能性があるのでパフォーマンスカウンターを再構築してみましょう。Windowsサービスは「サービス名」と「表示名」があり、異なる文字列が付与されることがあります。
イベントログは「サービス名」が記録されます。
- サービス名(例:TermService)
- 表示名(例:Remote Desktop Services)
サービス名から表示名を調べるときは Windows PowerShell で次のコマンドを実行します。
コマンドは大文字小文字を区別しないので、GET-SERVICE は get-service でも動作します。
>_
| 管理者:Windows PowerShell | ー □ × |
PS C:\WINDOWS\system32> GET-SERVICE TermService Status Name DisplayName ------ ---- ----------- Stopped TermService Remote Desktop Services |
Remote Desktop Services
Windowsサービスの Remote Desktop Services の説明文を転載します。
ユーザーがリモート コンピューターに対話的に接続できるようになります。
リモート デスクトップおよびリモート デスクトップ セッション ホスト サーバーは、このサービスに依存します。
このコンピューターをリモートで使えないようにするには、コントロール パネルの [システム] の [リモート] タブにあるチェックボックスをオフにしてください。
リモート デスクトップおよびリモート デスクトップ セッション ホスト サーバーは、このサービスに依存します。
このコンピューターをリモートで使えないようにするには、コントロール パネルの [システム] の [リモート] タブにあるチェックボックスをオフにしてください。
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