NTP: Network Time Protocol|時刻同期プロトコル
福岡大学は1993年10月よりNTPサービスを提供していますが、将来的にはNTPサービスを停止することが決まっています。
すでにNTPサーバーの1つを停止しています。
福岡大学のNTPサービスは、世界的に知名度のあるNTPサービスなのでサービス停止時期を模索しています。
すぐに停止できないのは、モラルの欠如した「とあるアプライアンスメーカー」が自社製品の時刻同期相手として、福岡大学のNTPサーバーを設定して出荷していることが関係しているのではないかと思います。
「とあるアプライアンスメーカー」の具体名は福岡大学の公開資料に記述されているので、興味のある方は過去記事をお読みください。
IPアドレス | ホスト名 |
133.100.9.2(実験的停止の対象) | clock.nc.fukuoka-u.ac.jp |
133.100.11.8(停止) | clock.tl.fukuoka-u.ac.jp |
福岡大学のNTPサーバーは停止します!|clock.nc.fukuoka-u.ac.jp
福岡大学 NTPサーバー clock.nc.fukuoka-u.ac.jp 停止予定(時期未定) to english 拡散希望とあったので協力しています。 福岡大学はNTPサービス停止にむけた技術的検証を2018年4月以降に行い、停止時期が決ま...
実験的停止
今回告知された実験的停止は2回目です。1回目の実験的停止を経て、早くも翌月には実験的停止の対象となったIPアドレス 133.100.11.8 は完全に停止されました。
Part1
サービス停止に伴う影響を計測する目的だと思いますが、福岡大学は NTPセカンダリサーバー 133.100.11.8 を対象として2019年2月6日 午前9:30から2月28日まで実験的に停止しました。私調べでは、その時はサービス停止に伴う混乱は見られませんでした。
Part1 の実験的停止から間もなく 2019年3月12日 にセカンダリサーバー (133.100.11.8) は完全にサービスを停止しました。
Part2(今回)
そして今回、NTPサービスの実験的停止 Part2 が告知されました。今回は唯一稼働しているプライマリサーバー 133.100.9.2 が実験的停止の対象です。
停止する期間は 2019年6月30日 午前9:00~午後5:00 です。
実験的停止Part1では、約1か月後に対象サーバーを停止しているので、今回も同様のスケジュールで動くとすると、2019年7月には完全に福岡大学のNTPサービスが停止する可能性があります。
NTPサーバーはどれを選択すべきか?
NTPサーバーに接続すると、PCなどのコンピュータ機器はNTPプロトコルを用いて時刻同期をすることができます。
NTPサーバーはタイムサーバーと呼称されることもあります。
NTPサーバーはタイムサーバーと呼称されることもあります。
OCN、ぷららなどの大手インターネットプロバイダーは自社のNTPサーバーを運用しています。
WindowsユーザーはマイクロソフトNTPサーバーが設定されています。
マイクロソフトNTPサーバー:time.windows.com
time.windows.com は全世界で最もユーザーの多いNTPサーバーだと見られており、ログを見るとタイムアウトしていることが多いサーバーです。
タイムアウトは指定したホストからレスポンスが返ってこないことを表しています。
Windows を初期設定のまま利用している方は、プロバイダーまたは、NICT, Internet Multifeed, Google などが運営するNTPサーバーに変更してみては如何でしょうか?
あとがき
PCの時刻がずれていると、ファイルのタイムスタンプも実際とは異なる時刻が記録されるので、ファイルコピーをする時に、最新のファイルを残す設定にした時などに問題が起きる可能性があります。time.windows.com はタイムアウトになることが多いので別のタイムサーバーに変更することが望ましいですが、いつもタイムアウトになるわけではないので、運が良ければ時刻補正されています。
PCの内部時計を常に正確な時刻に保つには、time.windows.com から別のタイムサーバーに変更することを検討しましょう。
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