福岡大学のNTPサーバーは停止します!|clock.nc.fukuoka-u.ac.jp

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拡散希望とあったので協力しています。

福岡大学はNTPサービス停止にむけた技術的検証を2018年4月以降に行い、停止時期が決まったら周知すると発表しています。

福岡大学は1993年10月に日本で初めての公開NTPサービスの運用を始めた老舗です。

そのブランド力は世界に広まっており、239の国が福岡大学のNTPサーバーにアクセスしており、最大で 190Mbps の帯域がNTPサーバーのトラフィックに消費されているそうです。

NTPサーバーへのトラフィックが大学ネットワーク運用コストを増大させていることから、NTPサーバーの運用を停止することを決定したと発表しています。


福岡大学のNTPサーバー

Windows, TClock などでタイムサーバーに clock.nc.fukuoka-u.ac.jp を設定している方は、プロバイダなどのNTPサーバーに変更して福岡大学NTPサーバーの負荷軽減に協力しましょう。

特に負荷が高いのは 133.100.9.2 だそうで、毎時0分にネットワークが重くなるとの記述が資料にありました。

福岡大学のNTPサーバーは以下の通りです。
NTPサーバーIPアドレス
clock.nc.fukuoka-u.ac.jp133.100.9.2
133.100.11.8

アクセス元は?

中国27%
ブラジル17%
ドイツ5%
アルゼンチン4%
スペイン4%

福岡大学における公開用NTPサービスの現状と課題

ベンダーのモラルは?

福岡大学の資料「なぜこうなったのか?(1)」によると、TP-LINK などの複数のネットワークアプライアンスは、ファームウェアに福岡大学のNTPサーバーアドレスを埋め込んでいるものが存在するそうです。

研究発表資料に迷惑事例として TP-LINK を実名で掲載していることから、福岡大学のお怒りは相当なものだと推測します。
引用:<更新>TP-Link製無線LAN中継器によるNTPサーバーへのアクセスに関して - TP-Link
https://www.tp-link.com/jp/news-details-17792.html

弊社製無線LAN中継器による一部NTPサーバーへの過剰アクセスがあるとのお問い合わせをいただきました件でご報告致します。
この現象は、中継器がNTPサーバーへのアクセスを試みることで、インターネット接続の有無の確認を行うために発生しております。

中略

高い頻度でチェックを行うことでインターネット接続の確認がリアルタイムに可能となり、またユーザーの利便性向上のため、管理画面にて接続状況を表示するため使用しております。
このような動作はネットワーク機器における一般的な挙動ですが、弊社製品は頻度が高いためこの動作によって各NTPサーバーに負荷を与えてしまっておりました。

現在、福岡大学を含むNTPサーバーをご提供いただいている各所と連絡を取り、負荷が軽減されるように取り組んでいるところです。
市販のネットワークアプライアンスがインターネット接続確認のために、自社サーバーではなく福岡大学のNTPサーバーを利用するのはモラルに反すると思います。

もし利用するなら、事前に了解を取っておくべきだと思います。

TP-LINK ?

モラルに反する会社を調べてみると・・・
China...( ゚Д゚)

アクセス元 No.1 が中国の理由がわかりました。8億の出荷実績のうち福大NTPサーバーのIPアドレスが埋め込まれたものがいくつあるやら・・・。福大が実名を出して警告したくなるのもわかります。
TP‐Linkについて - TP-Link

TP-LINKは最高のコストパフォーマンスの ネットワーク製品を世界に向けて提供すべく、製品開発、製造、販売をする企業です。本社を中国深センに置き世界42ヶ国に直営子会社や支社を展開しています。

1996年に設立以来、TP-LINKは弛まぬ努力によって革新的な製品を世に送り出し続け、 現在では全世界でSOHOや中小企業向けのネットワーク製品のマーケットリーダーになるまでに成長しました。

製品の累積出荷数は8億台を超え、 現在170以上の国の数千万人におよぶユーザーに対しネットワーク製品を提供しています。

あとがき

福岡大学がNTPサーバーを停止するに至ったプレゼン資料は次のものです。

NTP について

enog.jp サイトにNTPについて分かりやすく説明している資料がアップされていたので引用します。

NTP:Network Time Protocol
引用:公開NTPサーバーの運用と課題
http://enog.jp/wp-content/uploads/2017/10/20171027_ENOG47_tanizaki.pdf
  • ntpdは時刻ソースから時刻をもらい、正確な時刻を保持する。
  • サーバーは123/UDPで待ち受け、クライアントは123/UDP、もしくは非特権ポート/UDPで、問い合わせを行う。
  • サーバークライアント間でやり取りされるパケットは一般的に『90byte』である。
  • ntpdがクライアント的に時刻を問い合わせに行くとき、サーバーから返答がないと、多量の問い合わせパケットを送りつける(場合がある)。
  • NTPの話題:『正確な時刻』と『時刻を配信する』

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