
BITS: | Background Intelligent Transfer Service |
Perflib: | Performance Counter Library |
Event ID 1008
イベントID1008、Perflibのエラーログが記録されました。
ログは、パフォーマンスカウンター(Perflib)に問題があることを通知しています。
当方の環境では、BITS のスタートアップが「手動」になっている時にイベントログに記録されることを確認しました。
検証したところ、以下の緩和策を実行するとログの記録が止まりますが、本命は「Perflib」の再構築です。
- Perflibを再構築する ← こちらが本命
- BITSのスタートアップを「自動」に変更する
イベントログ
メッセージ | サービス "BITS" (DLL "C:\Windows\System32\bitsperf.dll") の Open プロシージャに失敗しました。このサービスのパフォーマンス データは利用できません。データ セクションの最初の 4 バイト (DWORD) に、エラー コードが含まれています。 |
ログの名前 | Application |
ソース | Perflib |
イベントID | 1008 |
レベル | エラー |
ユーザー | N/A |
対処方法 (Perflib)

Perflib が正常に動作していないことが原因なので Perflibの再構築が本命の対処方法ですが、Windows サービスを起動して BITSのスタートアップの種類を「自動」に変更することでもログの記録は止まります。
- コマンドプロンプトまたは、Windows PowerShell
パフォーマンスカウンタを再構築する方法
Windows PowerShell(またはコマンドプロンプト)を管理者モードで起動して以下のコマンドを実行する。
> lodctr /R
>_
| 管理者:Windows PowerShell | ー □ × |
PS C:\WINDOWS\system32> lodctr /R 情報: パフォーマンス カウンターの設定をシステムのバックアップ ストアから正常に再構築しました |
複数回実行
[lodctr /R] コマンドは「正常に再構築しました」と表示されるまで複数回実行しなければならない場合があります。
ケース | メッセージ |
修復成功 | 情報: パフォーマンス カウンターの設定をシステムのバックアップ ストアから正常に再構築しました |
修復失敗 | エラー: パフォーマンス カウンターの設定をシステムのバックアップストアから再構築できませんでした。エラーコードは 2 です |
対処方法 (BITS)
この方法でもログの記録を止めることができます。
- Windows サービス
Windows サービスの一覧では、BITS は Background Intelligent Transfer Service と表示されています。


BITS と Perflib

BITSはバックグラウンドインテリジェント転送サービスというWindowsの機能で、通信回線の空き容量を利用してファイルの送受信を行うものです。
PerflibはパフォーマンスライブラリというWindowsの機能で、サービスやアプリケーションのパフォーマンスデータを収集するものです。
PerflibはBITSなどのサービスに対してパフォーマンスデータを要求するときに、DLLファイルを呼び出します。しかし、場合によってはDLLファイルが見つからなかったり、正しく読み込めなかったりすることがあります。そのときには、イベントログにエラーが記録されます。
このエラーは、BITSやPerflibの機能に影響を与えるものではありませんが、イベントログの肥大化を防ぐためには、lodctrコマンドでDLLファイルを再登録することが推奨されます。
サービスを使用不可にすると、Windows Update や MSN Explorer など、BITS に依存しているアプリケーションはプログラムや情報を自動的にダウンロードできなくなります。
Windows キー + X キー > [ファイル名を指定して実行] > 「services.msc」と入力して [OK] > サービス一覧から [Background Intelligent Transfer Service] をダブルクリック > [スタートアップの種類] 欄が [自動] か [自動 (遅延開始)] になっているか
・パフォーマンス カウンターの再構築を行う
Windows キー + X キー > [コマンド プロンプト (管理者)] > 黒い画面が出たら「lodctr /R」と入力して Enter キー
マイクロソフト コミュニティ
まとめ


- イベントID1008、Perflibのエラーログが記録されました。
- ログは、パフォーマンスカウンター(Perflib)に問題があることを通知しています。
- 当方の環境では、BITS のスタートアップが「手動」になっている時にイベントログに記録されていることを確認しました。
- 緩和策1:Perflibを再構築する
- 緩和策2:BITSのスタートアップを「自動」に変更する
- Perflib | SC2
Windows 10 v1803へアップデートすると、BITSの設定は「手動」に戻りますがEventID1008は記録されません。
従って、スタートアップの種類「自動|手動」はエラーとは関係ない可能性があります。
先ずは、パフォーマンスカウンターを再構築するのがいいと思います。
Windows 10 Pro April 2018 Update, v1803
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