【TVerRec 3.4.9】大幅アップデート!字幕管理・ファイル移動の改善と不具合修正

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TVerRec

まえがき

TVerの番組をダウンロードして保存できるツール「TVerRec」が、バージョン3.4.9にアップデートされました。

今回のアップデートでは、TVerの仕様変更に伴う番組取得の不具合修正に加え、字幕の管理、番組ファイルの移動、ダウンロード履歴の管理、ファイルロック制御など、多岐にわたる変更が行われています。

特に注目したいのは、番組移動時の上書き動作を選択できる機能、字幕が追加された番組の再ダウンロード機能、そして複数のPCでダウンロード履歴を共有している環境への注意事項です。

本記事では、TVerRec 3.4.9で追加・変更・修正された内容を整理し、利用者が確認しておきたいポイントを解説します。



TVerRecとは

TVerRec

TVerRecは、民放公式テレビ配信サービス「TVer」の番組をダウンロードして保存するためのオープンソースツールです。

番組名、ジャンル、出演タレントなどのキーワードを指定した一括ダウンロードや、個別番組のダウンロードに対応しています。番組のサムネイルや字幕の埋め込み、ダウンロードしたファイルの整合性チェック、保存先へのファイル整理などの機能も備えています。

Windows、macOS、Linuxで利用でき、WindowsではGUIによる操作も可能です。動作にはPowerShell Coreが必要で、動画取得や変換などにはyt-dlpやffmpegといった関連ソフトウェアが使用されます。

TVerRecの配布元はGitHubです。最新版の入手や詳しい仕様については、公式リポジトリを確認してください。

ソフトウェア情報

※記事とは異なるバージョンが表示される場合があります。

TVerRec 3.4.9で加えられた修正情報

複数のPCで履歴を共有している場合は要注意

TVerRec

今回のアップデートで、特に注意したいのがダウンロード履歴ファイル「history.csv」の変更です。

3.4.9では、ダウンロードした番組に字幕があるかどうかを記録する「subtitle」列が追加されました。この情報は、字幕の追加を検出して番組を再ダウンロードする機能などに使用されます。

履歴ファイルは、アップデーターによる更新時、またはTVerRecの起動時に新しい形式へ対応します。

ただし、複数のPCで同じhistory.csvを共有している場合は注意が必要です。公式リリースノートによると、古いバージョンでは列が追加された履歴ファイルに追記できず、ダウンロードがスキップされる場合があります。

履歴ファイルを共有している環境では、すべてのPCのTVerRecを3.4.9以降に統一してください。

一部のPCだけを更新するのではなく、共有環境全体でバージョンをそろえることが重要です。

番組移動時の上書き動作を選択可能に

TVerRec

番組ファイルを移動する際、移動先に同名のファイルが存在した場合の処理を設定できるようになりました。

新たに追加された設定は「$script」です。指定できる動作は次の3種類です。

$scriptに指定可能なコマンド
コマンド説明
Overwrite移動先のファイルを上書きする(規定値)
Skip同名ファイルがある場合は移動をスキップする
Rename別の名前を付けて移動する

既定値は従来と同じOverwriteです。つまり、アップデートしただけで自動的に上書きが禁止されるわけではありません。

また、移動元に字幕がなく、移動先の同名ファイルには字幕がある場合、Overwrite設定であっても字幕が失われないように上書きを抑止する処理が追加されました。字幕の有無の確認にはffprobeが使用されます。

同名ファイルの上書きによるデータ消失を避けたい場合は、設定内容を確認しておきましょう。

字幕が追加された番組を再ダウンロードできる

TVerRec

TVerで番組が配信された時点では字幕がなく、後から字幕が追加されるケースに対応する機能が追加されました。

新しい設定「$script」を有効にすると、字幕なしでダウンロードした番組に字幕が追加された際、再ダウンロードして既存ファイルを上書きできます。

この機能は既定では無効です。字幕を後から取得したい場合は、設定を確認する必要があります。

なお、履歴ファイルのsubtitle列は、この機能を支える変更のひとつです。3.4.9では字幕の管理が強化されましたが、設定を変更しなければ再ダウンロード機能が有効になるわけではありません。

ffprobeが必須コンポーネントに変更

TVerRec

3.4.9では、ffprobeがTVerRecの必須コンポーネントとなり、起動時に存在確認が行われるようになりました。

従来は簡易検証設定が有効な場合に限って確認されていましたが、今回から字幕の有無を確認する処理などに利用するため、必須扱いに変更されています。

既存環境で起動時にエラーが発生する場合は、ffprobeが利用できる状態になっているか確認してください。

ダウンロード作業ディレクトリの安全対策

TVerRec

ダウンロード作業ディレクトリの設定によっては、不要ファイルの削除処理がダウンロード済みのファイルまで消してしまうおそれがありました。

3.4.9では、作業ディレクトリがダウンロード先ディレクトリと同じ場合や、ダウンロード先を内包するフォルダになっている場合、起動時にエラーで終了するよう変更されました。

これは、誤ったディレクトリ設定によるファイル消失を防ぐための対策です。

アップデート後に起動できなくなった場合は、作業ディレクトリとダウンロード先ディレクトリの設定を見直してください。

リネームに失敗したファイルの処理を選択可能に

TVerRec

ダウンロード後のリネームに失敗し、ダウンロードフォルダに残ったファイルについて、削除するか残すかを選べる設定「$script」が追加されました。

既定値は従来どおり削除する設定です。

「$false」に変更すると、該当ファイルを削除せずに残し、警告として表示します。リネームに失敗したファイルを後から確認したい場合に利用できます。

サムネイルの埋め込みを設定可能に

TVerRec

ダウンロードした動画ファイルにサムネイルを埋め込むかどうかを設定できるようになりました。

設定名は「$script」です。既定値は「$true」で、従来どおりサムネイルを埋め込みます。

サムネイルの埋め込みを不要とする場合は、設定を変更できます。

GUIの更新間隔を変更可能に

TVerRec

GUIの更新間隔をミリ秒単位で指定できるようになりました。

設定名は「$script」です。設定ファイルだけでなく、GUIの設定画面からも変更できます。

更新間隔の既定値は10ミリ秒に戻されました。CPU使用率が気になる場合は、100ミリ秒など、より長い間隔を指定できます。

GUIの表示更新に伴うCPU負荷が気になる利用者にとって、調整の余地が広がった変更です。

PowerShellの更新を通知

TVerRec

起動時に、より新しいバージョンのPowerShellが公開されている場合、その案内を表示する機能が追加されました。

これは更新の通知機能であり、PowerShellを自動更新するものではありません。

GitHubへの確認は24時間に1回行われます。通知を無効にしたい場合は「$script」を利用できます。

ダウンロード対象外リストで正規表現に対応

TVerRec

ダウンロード対象外リスト「ignore.conf」では、行頭に「regex:」を付けた行を正規表現として扱えるようになりました。

これにより、単純な文字列指定だけでなく、パターンに一致する対象をまとめて除外する設定が可能になります。

「regex:」で始まらない行については、従来どおりの動作が維持されます。

macOS・Linux環境で暗号化ライブラリの不足を警告

TVerRec

macOSおよびLinux環境では、yt-dlpが使用するPythonに「pycryptodomex」が導入されていない場合、起動時に警告が表示されるようになりました。

同ライブラリは、公式READMEでダウンロードの高速化に関係する推奨ライブラリとして案内されています。

この変更は不足しているライブラリを自動的に導入する機能ではなく、環境上の問題を利用者が把握しやすくするためのものです。

TVerの仕様変更や取得処理に関する不具合修正

TVerRec

3.4.9では、TVer側の仕様変更やURLの処理に関する不具合も修正されています。

特に、TVerの番組URLを直接指定してダウンロードしている場合や、キーワードファイルを使って番組を管理している場合は、今回の修正が関係する可能性があります。

主な修正内容は次のとおりです。

  1. TVerの仕様変更により、トップページから番組を取得すると例外で停止する問題を修正
  2. トップページで「live」より後ろにあるコンテンツを取りこぼす問題を修正
  3. 「?p=0」などのクエリ文字列を含むURLを指定すると、400(Bad Request)になる問題を修正
  4. カテゴリページの検索結果を取得できない問題を修正
  5. 「https://tver.jp/lp/episodes/...」形式のURLを個別ダウンロードやキーワードファイルで指定するとダウンロードできない問題を修正
  6. キーワードに「&」や「#」が含まれると検索語が途中で切れる問題を修正
  7. トップページ取得時に「channel」コンポーネントについて未知のコンポーネントという警告が出る問題を修正
  8. サイトマップの特集ページを誤ったAPIで検索し、大量の404警告が出る問題を修正
  9. 日本時間のPCで配信終了日時が9時間ずれて表示・記録される問題を修正

ファイル管理・並列ダウンロードなどの不具合修正

TVerRec

番組の取得処理以外にも、ファイル管理やダウンロードの制御に関する修正が多数含まれています。普段の利用では変更を意識しにくいものの、長時間の運用や複数プロセスによる処理、共有フォルダを利用した環境では重要な修正です。

主な内容は次のとおりです。

  1. Windows環境で、youtube-dlやffmpegのプロセス数が正しく判定されず、並列数制御やダウンロード完了待ちが機能しない場合がある問題を修正
  2. TVerRec以外で動作する同名プロセスの影響により、ダウンロード完了待ちから進まなくなる問題を修正
  3. 番組名が長い場合にシリーズ名のフォルダ作成が失敗する問題を修正
  4. 「Remove-File」で削除条件を指定するとファイルが削除されない問題を修正
  5. 番組移動時、移動元や移動先に同名フォルダが複数ある場合の処理を改善
  6. ファイルロックの取得待ちに60秒の上限を設定
  7. 共有フォルダなどでロック解除を待ち続ける問題を修正
  8. ロックの取得待ちが競合によってタイムアウトしやすくなる問題を軽減
  9. ダウンロード履歴の修復中に、別プロセスが追記した履歴が失われる場合がある問題を修正
  10. 履歴の修復時に一時ファイルを経由して置換し、直前の履歴をバックアップするよう変更
  11. ダウンロード履歴が1件だけの場合や、ダウンロードリストが空の場合などに、重複チェックや読み込みが正しく動作しない問題を修正
  12. ip-api.comに接続できない環境で起動時に無限ループする問題を修正
  13. 未知のマイページ名を指定すると、警告後に例外で停止する問題を修正

その他の変更点

TVerRec

利用者向けの機能以外にも、開発・保守面での変更が加えられています。

キーワードサンプルファイルには、不足していたジャンル13件、放送局23件、ランキング6件が追加され、重複していたタグも整理されました。

Dockerのベースイメージは、サポート終了済みのUbuntu 25.04からUbuntu 24.04 LTSへ変更され、関連するライブラリも更新されています。

また、自動テストの修正や拡充、設定ファイルの読み込みに失敗した場合の詳細なエラー表示、PowerShellの関数に関するヘルプの追加など、保守性やエラー調査のしやすさを改善する変更も含まれています。

あとがき

atogaki

TVerRec 3.4.9は、TVerの仕様変更への対応だけでなく、字幕管理、ファイル移動、ダウンロード履歴、ロック制御など、ツール全体の安定性を高めるアップデートです。

利用者が特に確認しておきたいのは、次の4点です。

  1. 複数のPCでhistory.csvを共有している場合は、すべてのTVerRecを3.4.9以降に統一する。
  2. 番組移動時の上書き動作は、既定では従来どおりOverwriteであることを理解し、必要に応じて設定を変更する。
  3. 字幕が追加された番組を再ダウンロードする機能は、既定では無効であるため、利用する場合は設定を確認する。
  4. 起動時にエラーが出る場合は、ffprobeの利用環境や作業ディレクトリとダウンロード先の設定を確認する。

今回のリリースでは、番組取得に関する不具合だけでなく、ファイルの上書きや履歴の破損・消失を防ぐための改善も行われています。

TVerRecを継続して利用している方は、公式リリースノートで詳細を確認したうえで、利用環境に合わせてアップデートを検討してください。

なお、TVerRecはTVerの番組をダウンロード保存するためのツールです。利用にあたっては、TVerの利用条件や著作権など、関連するルールを確認してください。

本記事のまとめ

TVerRec 3.4.9では、番組取得の不具合修正に加え、字幕管理やファイル操作、ダウンロード履歴の管理など、多岐にわたる改善が行われました。

  • ダウンロード履歴の変更: history.csvに字幕の有無を記録するsubtitle列を追加。複数のPCで履歴を共有している場合は、すべてのTVerRecを3.4.9以降に統一する必要があります。
  • 番組移動時の上書き設定: 同名ファイルが存在する場合の動作をOverwrite/Skip/Renameから選択可能になりました。
  • 字幕の再ダウンロード: ダウンロード後に字幕が追加された番組を再取得する機能を追加。既定では無効です。
  • TVerの仕様変更への対応: トップページやカテゴリページからの番組取得、特定のURL形式や検索キーワードに関する不具合を修正。
  • ファイル管理の改善: ファイルロック、履歴の修復、並列ダウンロード、番組移動などに関する問題を修正。
  • 起動時のチェック強化: ffprobeを必須コンポーネントとし、作業ディレクトリの設定によるダウンロード済みファイルの誤削除を防ぐ対策を追加。

今回のアップデートは、単なる不具合修正にとどまらず、日常的な運用の安全性や字幕管理の利便性にも関わる重要な更新です。TVerRecの利用者は、公式リリースノートで詳細を確認し、共有環境や各種設定を見直したうえでアップデートを検討してください。

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