
藤井聡太(棋士番号307)
藤井聡太七冠(2025年3月9日現在)は、中学生(14歳2ヶ月)で史上最年少の棋士としてデビューした。その後、神谷広志氏のデビュー後28連勝を更新し、29連勝の新記録を達成。これをきっかけに、将棋ファン以外の人々にも広く知られるようになった。
中学生でプロ棋士となったのは、藤井七冠を含め過去5人である。
- 加藤一二三九段(14歳7ヶ月)
- 谷川浩司十七世名人(14歳8ヶ月)
- 羽生善治九段(15歳2ヶ月)
- 渡辺明九段(15歳11ヶ月)
- 藤井聡太七冠(14歳2ヶ月)
異例の対応
藤井七冠は、デビュー以来すべての対局が何らかのメディアで放映されている極めて珍しい棋士である。これは、彼の対局が高い視聴率を獲得できることを証明している。
藤井聡太が登場する以前は、羽生善治九段が「絶対王者」として君臨していた。しかし、その羽生九段でさえ、すべての対局が放映されたわけではない。
なぜ藤井聡太だけが、男女問わず多くの人々を魅了するのか? その理由を考察する。
藤井聡太の魅力

藤井聡太は、単なる「若き天才棋士」ではなく、以下の理由により、同業者である他の棋士及び、多くの人々からからその実力が高く評価されています。
藤井聡太の魅力
- 記録を次々と塗り替える圧倒的な実力
藤井聡太は、将棋界で数々の「最年少記録」を更新してきました。
- AI時代に適応した革新的な戦法
藤井聡太の将棋は、従来の定跡にとらわれず、AIを活用して研究した独自の戦術を駆使する点が特徴です。(「角換わり▲4五桂」戦法)
- 圧倒的な終盤力と読みの深さ
藤井聡太の最大の武器は「終盤力」です。(「AI超え」の一手、1%からの逆転)
- 冷静で知的なキャラクター
藤井聡太は、インタビューでも冷静で誠実な受け答えをすることで、多くの人から好感を持たれています。
- 経済効果と社会現象
藤井聡太の活躍は、将棋界にとどまらず、経済や文化にも影響を与えています。(「藤井効果」による将棋ブーム、「勝負メシ」ブーム)
- 同門で囲まれた時に見せる「黒藤井」
Abemaトーナメントの控室で見せる藤井の毒舌モードでギャップ萌え
記録を次々と塗り替える圧倒的な実力
藤井聡太は、将棋界で数々の「最年少記録」を更新してきました。
特に「八冠独占」は、将棋史における大きな節目となりました。王将戦のスポンサーから毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社が撤退することが告知されており、王将戦の存続が危ぶまれている状況にあるため、タイトルが減少すれば八冠は実現できなくなる。
藤井聡太の主な最年少記録
- 2017年、14歳で公式戦デビュー29連勝を達成(歴代最多記録更新)
- 2020年、17歳で棋聖を獲得し、史上最年少タイトル保持者に、同年王位を獲得し史上最年少二冠に
- 2023年、21歳で「八冠独占」を達成(史上初)
(キリ番勝数)
- 通算400勝 (22歳6か月)
- 通算300勝 (20歳5か月)
- 通算200勝 (18歳4か月)
- 通算100勝 (16歳4か月)
(永世称号)
- 永世二冠 (22歳1か月)
- 永世称号 (21歳11か月)
(タイトル獲得)
- 八冠 (21歳2か月)
- 七冠 (20歳10か月)
- 六冠 (20歳8か月)
- タイトル10期 (20歳1か月)
- 五冠 (19歳7か月)
- 四冠 (19歳3か月)
- 三冠 (19歳1か月)
- 二冠 (18歳1か月)
- 初タイトル (17歳11か月27日)
(昇段)
- 九段 (18歳11か月)
- 八段 (18歳1か月)
- 七段 (15歳9か月)
- 六段 (15歳6か月)
- 四段 (14歳2か月)
「観る将」というワードを作った棋士

藤井聡太の出現により「観る将(みるしょう)」という言葉が生まれた。観る将とは、将棋を観戦することを主な楽しみとする人々のことを指す。
観る将出現の背景は、インターネット中継や動画配信サービスの普及により将棋の対局を気軽に観戦できる環境が整ったことだ。
観る将の定義
- 将棋を指さない(またはあまり指さない)が、観戦を楽しむ人々
- 棋士の対局や戦術に興味を持つ人々
- 棋士の個性やストーリーにも関心がある人々
- 将棋界の文化や周辺の話題にも興味を持つ人々
観る将の楽しみ方
- タイトル戦や公式戦の観戦を楽しむ
ABEMAやNHK杯などで対局を視聴。
- 棋士のキャラクターを楽しむ
インタビューやエピソードに注目。好きな棋士を応援。
- 将棋関連のコンテンツを楽しむ
YouTube、SNS、将棋番組、漫画・アニメ(『3月のライオン』など)。
- 「勝負メシ」やグッズを楽しむ
藤井聡太の「ぴよりんアイス」、羽生善治の「カレー」など。
面白エピソードと黒藤井

藤井聡太七冠は盤外ではオチャメな面が垣間見れることがある。また、鉄道オタクとして知られており、タイトル戦の対局場への交通手段は可能な限り鉄道を使うことで有名だ。
聡太エピソード
- 幼少期の集中力
将棋に熱中するあまり、小学生の頃は将棋のことを考えながら歩いていて、よくドブに落ちていた
- 師匠との初対局
師匠である杉本昌隆七段の門下に入ったその日に、平手で師匠に勝利した
- 詰将棋選手権での活躍
小学2年生で詰将棋解答選手権に出場し、全問正解を達成。さらに小学6年生で同選手権を優勝し、その後5連覇を果たした
- 鉄道好き
鉄道ファンとしても知られており、対局の際には飛行機ではなく新幹線を利用し自由席に乗ることが多い
- 将棋AIを超える読み
AIが22億手読んで発見できる最善手を、わずか36分で指した
黒藤井
「黒藤井」とは毒舌モードの藤井聡太のこと。Abemaトーナメント、師弟戦、地域対抗戦の控室中継で黒藤井が出現することがある。
- 杉本師匠から少年時代に振り飛車に関する本をプレゼントされたが...
藤井「(振り飛車を)全然指さないので、この本はいらないと思った」
- 2024年3月30日(土)19時、Abema地域対抗戦
竹部さゆり女流(司会):「藤井先生、杉本昌隆師匠と同じチームで戦うのはABEMA師弟トーナメント以来ですね」
藤井「今回は、師匠が選手としては出場しない方針だと思いますので、私としては安心しています(笑)」 - 「ABEMAトーナメント2024 」本戦決勝第1局
(第1局の18:29で木村の6八銀に対して)
高見「ん!これチャンス来たでしょ!」
藤井「さすがに悪手でしょうねー。意味不明なんで笑」
高見「うーん、はい とは言いずらいけど笑」
(木村の苦し紛れの手に手に対して)
高見「へ〜こういう手があるんですねえ…」
藤井「ないでしょう(即答)」
高見「www失礼しましたwww」
(賞金の使い道を聞かれるけど思い付かない、の流れから)
伊藤「まずいこと言っちゃいそうで怖いです」
藤井「(笑いながら)反社会的なこととかそういうのですか?」 - 「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント準決勝・第2試合
緩手センサー発動(斎藤四段の指し手を見て)「よかった、打ってくれた、安心したw」「4一金だと思うけど、早く指せええ、金だよ金!、、はっっ!?」
まとめ


藤井聡太七冠は、2025年3月9日現在、14歳2ヶ月で史上最年少の棋士としてデビューし、神谷広志氏の28連勝記録を塗り替える29連勝を達成。これにより、将棋界のみならず一般層にも広く知られる存在となった。
中学生でプロ入りした棋士は歴代5人のみで、藤井七冠はその中で最年少。彼の特徴的な点は、デビュー以来すべての対局がメディアで放映されていること。これは、視聴率を確保できる証拠であり、極めて異例の対応である。
藤井聡太以前の将棋界では、羽生善治九段が「絶対王者」として長く君臨していたが、羽生九段でさえ全対局が放映されることはなかった。なぜ藤井聡太だけがこれほど多くの人々を魅了し続けるのか、その理由を考察する。
- 藤井聡太七冠(2025年3月9日現在)は14歳2ヶ月で最年少プロ棋士に
- デビュー後、29連勝の新記録を樹立し注目を集める
- 中学生でプロ棋士となったのは過去5人(加藤一二三・谷川浩司・羽生善治・渡辺明・藤井聡太)
- デビュー以来、全対局がメディアで放映される異例の存在
- 高視聴率を獲得できる棋士としての特異性
- かつての「絶対王者」羽生善治九段でさえ全対局は放映されなかった
- なぜ藤井聡太が人々を魅了するのか、その理由を考察
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