藤井八冠、歴代最高勝率更新ならず!
藤井聡太八冠と佐々木勇気八段との間で行われた第73回NHK杯将棋トーナメント決勝が、2024年3月17日に放映されました。
この対局は、藤井八冠にとって「年度勝率歴代1位」の記録更新がかかっていた非常に重要な一局でしたが、結果は残念ながら藤井八冠が敗退し、記録更新はなりませんでした。佐々木八段が優勝し、藤井八冠はNHK杯での2連覇を逃しました。
藤井八冠 vs 佐々木八段 NHK杯決勝詳細
- 対局日: 2024年3月17日 (日)
- 結 果: 藤井聡太八冠は佐々木勇気八段に敗退
- NHK杯: NHK杯は収録日と放映日にずれがあるため、2月12日の収録時点で藤井八冠の記録更新の可否が決定していました。
藤井八冠の記録更新への道
- 記録: 年度勝率歴代1位の更新がかかる
- 条件: NHK杯での勝利及び第49期棋王戦第4局に勝利すること
この結果により、藤井八冠は中原十六世名人が持つ「年度勝率歴代1位」の更新のチャンスを逃しましたが、彼の才能と将来の活躍には変わりありません。今回の対局を通して得た経験が、さらなる成長へとつながることでしょう。今後の藤井八冠の活躍に期待しましょう!
対局に関する情報は放映や収録のタイミングの違いから、実際の結果が公になるまで様々な憶測が飛び交いましたが、結局のところ本番の結果が最も重要ですね。ファンとしては、藤井八冠がこれからも多くの成功を収めていくことを心から願っています。
中原十六世名人越えはおあずけ
将棋界の年度勝率歴代1位は、中原誠五段(当時20歳、現16世名人)が1967年度に記録した0.855(47勝8敗)です。
藤井八冠は、本日のNHK杯に勝てば、中原誠十六世名人の「年度勝率歴代1位」更新または並ぶ可能性があったため私を含む将棋ファンは期待していました。
石田師匠(石田Tube)および将棋関係者は、収録済みのNHK杯の結果を知っていたはずなので、我々将棋ファンが勝手に夢想して踊っていただけであります。
藤井八冠は、本日の棋王戦を防衛して年度内の対局を終えました。勝率は0.852(46勝8敗)でした。
藤井八冠は、歴代年度勝率2位となりました。(これまでの2位は、中村太地八段が2011年度に記録した0.8511、40勝7敗)
石田Tubeと囲碁将棋チャンネル
NHK杯で弟子が優勝したことを示唆した「石田Tube」
NHK杯は収録日と放映日が乖離しているため、対局結果については放映日当日までかん口令が敷かれて秘匿されており、情報が漏れることはありません。
今回も情報を漏らす者はいませんでしたが、私は「石田Tube」と呼称していますが、そのYouTubeチャンネルにおいて、佐々木勇気優勝を示唆するコンテンツがアップされ、それを信じて自分の考察を加えてコンテンツをアップする将棋ユーチューバーが続出しました。
「石田Tube」は佐々木勇気七段(NHK杯決勝対局者)の師匠である石田和雄九段がオーナーのチャンネルのため、信じますよねー。
「囲碁将棋チャンネル」が放映権を持たない棋王戦第4局を臨時中継すると告知したため、「藤井八冠優勝か?」とザワつかせたが、なーんも関係なかった。
2023年度 タイトル戦/一般棋戦
一般棋戦(グランドスラム)
日本将棋連盟公式の一般棋戦は4つ
日本将棋連盟が主催する4つの一般棋戦は、全てがトーナメント方式、短い持ち時間だが公式戦のため棋士の生涯記録に残る棋戦です。実力だけでなく、瞬発力が試されます。
一般棋戦を同一年度に全て制覇した棋士は、2022年度の藤井聡太五冠(当時)だけであります。羽生永世七冠でも達成していない。
2022年度に藤井五冠が全ての一般棋戦を制覇するのではないか?というタイミングで、メディアはグランドスラムと表現するようになった。
2023年度の藤井八冠は、グランドスラム達成は成らなかったが、全ての棋戦において決勝まで進み、JT杯優勝、残りの3棋戦は準優勝という結果を残した。
2023年度、藤井聡太八冠が達成した記録
藤井八冠は、歴代年度勝率1位更新は逃したが、2023年度も複数の新記録を達成している。
藤井聡太(2023年度) | 2位 | |
最年少名人獲得(20歳10か月) | 谷川浩司十七世名人(1983年、21歳2か月) | |
最年少七冠達成(20歳10か月) | 羽生善治九段(1996年、25歳4か月) | |
最年少王座獲得(21歳2か月) | 羽生善治九段(1996年、21歳11か月) | |
最年少八冠達成(21歳2か月、史上初) | ||
タイトル戦無敗の全冠制覇(史上初) | ||
賞金獲得ランキング歴代1位(1億8634万円) | 羽生善治九段(1995年、1億6597万円) | |
登場タイトル戦最多連続獲得(21連覇) | ||
全タイトル保持(221日) *棋王を防衛したので名人戦4局までの日数 | 羽生善治九段(163日) | |
初タイトルから連続タイトル獲得(21連覇) | ||
連続タイトル獲得(21連覇、2020~) | 大山康晴十五世名人(19連覇、1963~66) |
*「全タイトル保持」日数は、王座獲得日(2023年10月11日)を起点として、名人戦第4局(2024年5月19日)までの日数を計算。名人戦を4連敗すると失冠するため。
藤井八冠 2023年度成績
まとめ
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