
2023年5月9日(火)、
Windows Update に KB5026372 が配信されました。
Windows 11 22H2 を対象にしたセキュリティ更新を含む更新プログラムです。
この更新プログラムは「Bリリース」を呼ばれているもので、毎月第2火曜日に公開される更新プログラムです。インストール必須ですが、最大5週間延期することができます。
このセキュリティ更新はCリリース(KB5025305)の改善を含むので、KB5025305を適用済みのWindowsでは更新時間は短時間で終わります。
大きな仕様変更としては、Windows Updateにトグルスイッチが新設されました。当方の環境はWindows Updateの自動インストールを無効にしているのでオフになっていましたが、ピュアな環境では既定でオンになっていると思われます。セキュリティ以外の新機能を含む更新プログラムがすぐにインストールされるようになります。
数GBのファイルコピーに時間がかかる問題が解決した一方、またもや日本語入力関連の既知の問題が追加されました。
ExplorePatcherがシンボルファイルを更新したので、当方の環境では今回のKB5026372インストール後にスタートメニューの不具合は確認できていません。
- Windows 11 version 22H2, all editions
- 適用後:OS Build 22621.1702
Windows Update 更新ポリシーを変更した環境では、新機能「トグルスイッチ」はオフになっているので新機能などが勝手にインストールされることはありません。
![[Win11] Windows Update 自動更新を構成する](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiuQCLERQo5guj49pHfSMran3ppSLD5MSs8waIzcx0fdktOqrpLCWBzQThxmE6hvbXu2Xzuqz6M1IWLfWVeNLjW2TUZl_9nkA0_sRblc7QuBcBIpJ2fYX41qtbjr_8d0tMICnuK4uo4wjxm/w1200-h630-p-k-no-nu/tweak.jpg)
[Win11] Windows Update 自動更新を構成する
Windows 11 22H2 はWindows Updateの延期設定を無視してすぐにインストールするようである。(私だけ?) gpedit.msc を使用するとWindows Updateの自動インストールを制限することができるがHomeは裏ワザが必要。
スタートメニューの不具合は発生しない

ExplorePatcherがシンボルファイルを更新したため、スタートボタンの右クリックメニューが正常に動作するようになりました。
今回のKB5026372のテスト版であるKB5025305(Cリリース、4月25日)とExplorePatcherの組み合わせでは、スタートメニューに問題が発生していました。
具体的には、スタートボタンを右クリックしても反応しないため、右クリックメニューが展開できないという問題でしたが、KB5026372ではこの問題は発生しません。
この問題が発生した原因は、CリリースのOSビルドに対応したシンボルファイルが提供されなかったことですが、ExplorePatcherがシンボルファイルを更新したことにより、問題が解決されました。
ExplorePatcherとは、Windowsの機能を拡張するツールであり、シンボルファイルとは、コンピュータプログラムのデバッグに使用される情報を含むファイルです。
Successfully downloaded symbols for OS build 10.0.22621.1702
Please restart File Explorer to apply the changes and enable additional functionality.
![[解決]ExplorerPatcher+KB5021255=スタートメニューが文鎮化](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi1YX75HyYZnx3z5DVZx-TAh7-PrKS8BmmL2PFYeWDDWx_h8LK5VozfUw1rSr9kTVBdJYS7qA24XEgJ_5krNPcZIO51f1eAtJUm6LkuDWSN8Vv2iiJ6xnBRiULTS0Vz7cxUgHf2HfewZnbEtfHAx9uByMgUrtoJdUn3oemA5yUFJMUvv66PgrMUDP3qCw/w1200-h630-p-k-no-nu/bunchin.png)
[解決]ExplorerPatcher+KB5021255=スタートメニューが文鎮化
ExplorerPatcher (22621.608.51.6, Latest) をインストールした環境にKB5021255をインストールするとスタートメニューが文鎮化する。 ExplorerPatcher (22621.819.52.2, Pre-release) をインストールすると回避...
ハイライト

新機能! この更新プログラムは、[設定] > Windows Update ページに新しいトグル コントロールを追加します。
トグルコントロールをオンにしたデバイスでは、セキュリティを除く利用可能な更新プログラムと拡張機能を優先的に取得できるようになります。 AD配下のPCなど(マネージドデバイス)はトグルは既定で無効になっています。
トグルを [オン] に設定すると、デバイスで利用可能な時点で、セキュリティ以外の最新の更新プログラム、修正プログラム、機能強化、および拡張機能が最初に取得されます。 このオプションは 1 回だけ設定する必要があり、オンのままです。
利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する
セキュリティ以外の最新の更新プログラム、修正、機能強化がロールアウトされたら、いち早く入手しましょう。

機能追加など

- この更新プログラムは、カーネル モードのハードウェアによって適用される Stack Protection セキュリティ機能に影響します。 この更新プログラムは、互換性のないドライバーのデータベースにさらにドライバーを追加します。 デバイスは、Windows セキュリティ UI でこのセキュリティ機能を有効にし、ドライバーを読み込むときに、このデータベースを使用します。
- この更新プログラムは、Windows ローカル管理者パスワード ソリューション (LAPS) の競合状態に対処します。 ローカル セキュリティ機関サブシステム サービス (LSASS) が応答を停止する可能性があります。 これは、システムが複数のローカル アカウント操作を同時に処理するときに発生します。 アクセス違反のエラー コードが0xc0000005。
- Windows 11 サービス スタック更新プログラム - 22621.1626
既知の問題

- Windows 11, バージョン 22H2 (Windows 11 2022 Update) でプロビジョニングパッケージを使用すると、期待どおりに動作しない場合があります。Windows が部分的にしか構成されず、Out Of Box Experience が終了しなかったり、予期せず再起動したりする可能性があります。
プロビジョニングパッケージは、企業や学校のネットワークで使用する新しいデバイスを設定するために使用される.PPKGファイルです。
この問題は、初期セットアップ時に適用されるプロビジョニングパッケージに発生する可能性があります。プロビジョニングパッケージについて詳しくは、Windowsのプロビジョニングパッケージを参照してください。回避策Windows 11, バージョン 22H2 にアップグレードする前に、Windows デバイスのプロビジョニングを行うことができれば、この問題を防ぐことができます。現在調査中であり、今後のリリースで最新情報を提供する予定です。 - この更新プログラムをインストールした後、一部のアプリでは、中国語または日本語を使用するときに音声認識、表現型入力、手書き入力に断続的な問題が発生する可能性があります。 影響を受けるアプリは、特定の単語を認識できない場合や、音声認識または影響を受ける入力の種類から入力を受け取ることができない場合があります。 この問題は、アプリがオフライン音声認識を使用している場合に発生する可能性が高くなります。
現在、解決に向けて取り組んでおります。今後のリリースで更新プログラムを提供いたします。
Windows 11 既知の問題 (All Build)

まとめ


[KB5026372] 2023年5月9日、トグルスイッチ新設、Stack Protection、LAPS競合に対処
- 2023年5月9日リリース。
- Windows 11 22H2 全てのエディションが対象の正式版、Bリリース。
- インストール必須だが最大5週間延期することができる。
- 数GBの大きなファイルコピーが遅くなる問題が解決された。
- ExplorerPatcherがシンボルファイルを更新したため、スタートメニューの問題は発生しない。
- 日本語音声入力で不具合が発生する可能性がある。
- Bリリース、Cリリース詳細
- KBase (Knowledge Base) の情報 | SC2

Windows Update、B, C, OOB リリースとは?
リリースは、毎月第2火曜日、太平洋時間午前10時に配信される品質更新プログラム。インストール必須。 Bリリースの「B」は月の第2週を表す文字です。 Cリリースは翌月のBリリースからセキュリティパッチを除いた品質更新プログラム。インストール任意。
- [KB5021255:B] インストールするとスタートボタンが反応しなくなる(2022年12月13日)
- [KB5021233:B] CNO/VCO、D3D9、WLDP問題に対応 (2022年12月13日)
- [KB5022303:B] LSM、ODBC問題に対応(2023年1月10日)
- [KB5022282:B] LSM、ODBC、0xc000021aブルースクリーンに対応 (2023年1月10日)
- [KB5022845:B] 2023年2月14日、2023-01-26のCリリース(KB5022360)+セキュリティ更新
- [KB5022834:B] 2023年2月14日、2023-01-19のCリリース(KB5022360)+セキュリティ更新
- [KB5023706:B] 2023年3月14日、DCOMフェーズ3とActive Directoryの修正
- [KB5023696:B] 2023年3月14日、Windows スポットライト、Appx State Repository、LSASSなどのアップデート
- [KB5025239:B] 2023年4月11日、LAPS実装など
- [KB5025221:B] 2023年4月11日、LAPS実装、夏時間変更命令対応、互換性問題の修正、キオスクデバイスの問題修正
- Bリリース ラベルの記事(要約付)
- Win11 が含まれる記事(要約付)
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