[scrcpy] PCからスマホを遠隔操作、Wi-FiとUSBに対応

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scrcpy

scrcpy は、スマートフォンの画面をPCに転送することができる Androidアプリです。

Windows 11/10 に搭載された「スマートフォン連携(旧スマホ同期)」とはコンセプトが異なるので、併用すると利便性が高まります。

窓の杜の紹介記事では、Wi-Fi 接続について触れられてなかったのでそこらあたりを詳しく紹介します。

[scrcpy の特徴]
  • Androidデバイスの画面をPCにミラーリングすることができる。
  • PCからAndroidデバイスを操作することができる。
  • 接続は、USBケーブル、Wi-Fiが利用できる。
  • Androidデバイスにソフトウェアのインストールは不要。


ソフトウェア情報

※新しいバージョンが表示される場合があります。

インストール方法

Install
インストーラーはありません。
ZIPファイルを解凍するだけです。
[インストール手順]
  1. scrcpy-win64-v1.21.zip をダウンロードする。
  2. ダウンロードしたファイルを任意のフォルダに解凍する。
  3. scrcpy.exe を実行する。
    または、scrcpy-console.bat を実行する。

接続方法

USBケーブルまたは、Wi-Fi
Android 10 以前:USBケーブル必須。(この記事)
Android 11 以降:USBケーブル不要。(ワイヤレスデバッグ)

Android 5.0 以上のデバイスが必要です。

  1. AndroidデバイスのUSBデバッグをONにする。(方法)
  2. USBケーブルでAndroidデバイスとPCを接続する。
  3. または、adbコマンドを利用してWi-Fi経由で接続する。(方法)
  4. scrcpy.exe を実行する。
  5. または、scrcpy-console.bat を実行する。
  6. 以上
USBデバッグ

USBデバッグは「開発者向けオプション」の中にあります。

(Android > 開発者向けオプション > USBデバッグ)

開発者向けオプションは、設定 > デバイス情報を7回以上タップすると出現する。(スクリーンショット)

Wi-Fi 接続 (Android 5~10)

出典:Android 10 以前 | Android Developers

Wi-Fi接続をセットアップするためにUSBケーブルを使います。

adb.exe は scrcpy.exe と同じフォルダにあります。(scrcpy-win64-v1.21.zipに同梱されている)

device_ip_address の例:192.168.0.100 (数値とドットで構成)

[Wi-Fi 接続]
  1. AndroidデバイスとPCを同じWi-Fiアクセスポイントに接続する。
  2. AndroidデバイスのUSBデバッグをONにする。
  3. AndroidデバイスのIPアドレスを調べる。(device_ip_address)
    ※設定 > デバイス情報
  4. AndroidデバイスとPCをUSBケーブルで接続する。
  5. エクスプローラーで scrcpy.exe のあるフォルダを開く。
  6. Shiftを押したまま、何もないところで右クリックする。
  7. 「PowerShell ウィンドウをここで開く」を選択する。
  8. .\adb tcpip 5555 とタイプしてリターン。
  9. .\adb connect device_ip_address:5555 とタイプしてリターン。
  10. USBケーブルを外す。
  11. scrcpy.exe を起動する。
  12. Androidデバイスの画面がPCにミラーリングされる。
  13. 終了

Windows PowerShell は通常起動でかまわない。

adbの前に [.\] を付加する。

>_
Windows PowerShellー □ × 
PS C:\scrcpy> .\adb tcpip 5555

device_ip_address が 192.168.0.100 の場合
PS C:\scrcpy> .\adb connect 192.168.0.100:5555

切断する時のコマンド
PS C:\scrcpy> .\adb kill-server
PowerShell ウィンドウをここで開く
Shiftを押したまま、何もないところで右クリックする。

scrcpy-rightclick

Wi-Fi 接続 (Android 11~)

2022/08/15追記
出典:Android 11 以降 |  Android Developers

Android 11 以降のOSは「ワイヤレスデバッグ」を利用することができます。

[必要なもの]
  1. Android 11以降のデバイス。
  2. 最新の SDK Platform-Tools。(念のため)
  3. Wi-Fiアクセスポイント。
  4. デスクトップ(Windows, Linux, macOS)。

Pixel 6aで検証したところ、出典サイトに記載のあった「Android Studio Bumblebee」のインストールは必要ありません。

[手順]
  1. PCとデバイスをペアリング。
  2. PCのコマンドラインからデバイスに接続。
  3. scrcpy.exe を起動する。
  4. デバイスの画面がPCにミラーリングされる。
  5. 以上
[scrcpy] ワイヤレスデバッグで画面転送 Pixel 6a

[scrcpy] ワイヤレスデバッグで画面転送 Pixel 6a

ワイヤレスデバッグを利用して scrcpy を動作させることができる。 最新の SDK Platform-Tools と Android 11 以降を使うこと。 ワイヤレスデバッグは、ペアリングと接続のステップを踏む。 ペアリングは初回のみでよい。

詳細はこちら↓

使い方

instructions

scrcpy.exe を起動すると同時にAndroidデバイスの画面がPCにミラーリングされ、マウスで操作できるようになります。

色々クリックしていけばそのうち使い方はわかります。

指の代わりはマウスポインターです。

電源ボタンの操作はキーボードショートカットで行います。

キーボードショートカット

いくつかの(かなり沢山の)キーボードショートカットが用意されてます。

[CtrlC] などのコマンドが使えるとのことですが、うまく動作しないときは [Ctrl] の代わりに、[Alt+C] または [Windows+C] を試してみましょう。

ショートカットの一部は窓の杜などで紹介されてます。

全てのショートカットは公式サイトをお読みください。

まとめ

matome
reload
  • Androidデバイスの画面をPCにミラーリングすることができるソフトウェア。
  • Apache License 2.0 のもとフリーで利用することができる。
  • PCからAndroidデバイスを操作することができる。
  • PCのキーボードがAndroidデバイスのキーボードになる。
  • Androidデバイスは、USBデバッグをONにするだけ。
  • Wi-Fi 接続は、双方をUSBケーブルで繋いで tcpip ポート5555を解放する手順が必要。(Android 5~10)
  • Android 11 以降はワイヤレスデバッグで接続することができる。
  • scrcpy | SC2
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