「エラーが発生しました」と表示される時はDNSかも?|Windows Update

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2019年1月31日から Windows Update サーバーに接続できなくなっていることに気がつきました。

再試行をクリックしても「エラーが発生しました」の画面が表示されるだけで変化しません。

試行錯誤して、DNSサーバーを一時的に変更することにしました。

文字起こし
「エラーが発生しました」
最終チェック日時:19/01/31, 10:53

更新サービスに接続できませんでした。後で自動的に再試行されますが、今すぐ手動で確認することもできます。この問題が引き続き発生する場合は、インターネットに接続していることを確認してください。

An error occurred


試したこと

[パターン]
  1. 信頼済みサイトに Windows Update 関連ドメインを登録する(効果なし)
  2. Windows Update トラブルシューティングを実行する(効果なし)
  3. KB4456655 のインストールを試みる(効果なし)
  4. DNS を Cloudflare (1.1.1.1) に変更する(効果あり)

パターン A~C (当方の環境では効果なし)

環境によっては効果が期待できます。

信頼済みサイト(効果なし)

過去にメモしておいた [エラーコード:80072EE2] の修復手順、「信頼済みサイト」に Windows Update 関連サーバーを追加する手順を実行してみましたが効果はありませんでした。
  • http://*.update.microsoft.com
  • https://*.update.microsoft.com
  • http://download.windowsupdate.com

Trusted sites

トラブルシューティングツール(効果なし)

Microsoft公式サイトで Windows Update トラブルシューティングツールを見つけたのでダウンロードして実行しましたが、「問題を特定できませんでした」と判定され解決には至りませんでした。

問題を特定できません

Windows Update トラブルシューティングツール
Windows Update トラブルシューティングツールは次の機能を診断することができます。
  • Windows Update
  • バックグラウンドインテリジェント転送サービス
  • Windows ネットワーク診断

WU TSTool

Servicing Stack Update (効果なし)

前項の手順で「解決しましたか?→いいえ」を選択すると、最新バージョンの SSU (Servicing Stack Update, KB4456655) の情報が表示されました。

私のPCは Windows 10 v1809 ですが、提示されたアップデートファイルは v1803 のものなので嫌な予感がしましたが、とりあえずダウンロードして実行したところ、インストールエラーになりました。
  • 2018-09 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1803 更新プログラム (KB4456655)


Servicing Stack Update とは次のようなものだそうです。
サービス スタック (Servicing Stack) の更新プログラムとは、OS のインストール処理を担うコンポーネント CBS (Component Based Servicing) を更新するプログラムです。サービス スタックの更新プログラムをインストールすることで、更新プログラムのインストールを始めとした OS のインストール処理自体が改善されます。
サービススタック更新プログラムについて|blogs.technet.microsoft.com

DNSサーバーをCloudflareに変更(効果あり)

以下の情報がヒットしましたが真偽は不明です。
  • 2019/01/30頃にWindows Update サーバーのIPアドレスが変わった
  • 全てのDNSサーバーに新IPアドレス情報が転送されていない
  • 一部のプロバイダーで発生している
  • 数日待てば回復するだろう

1月30日頃にIPアドレスが変わったのなら、今日は2月2日なのでそろそろ反映されてもいい頃だと思うのですがそれにしても遅いですね。

今回は全てのユーザーで発生している訳ではなく、一部のプロバイダー利用者で発生している現象というのはその通りだと思います。

なぜなら、私は複数のネット環境を利用しており、次の組み合わせでは Windows Update は正常に機能しています。
  • NTT西日本フレッツ隼
  • ぷらら

Windows Update に失敗するのは次の環境です。
  • ドコモ Wi-Fi

docomo Wi-Fi のDNSサーバーには新しい Windows Update サーバーの情報がキャッシュされていない状態なのだと思います。

2019/02/09
今回の問題は Microsoft が委託している外部DNSサービスプロバイダーのグローバル機能が停止したことによる障害でした。従って Windows Update サーバーのIPアドレスは変わっていません。

詳細は文末を参照してください。

世界最速DNS Cloudflare

世界最速と謳うパブリック DNSサービス Cloudflare (1.1.1.1/1.0.0.1) に変更したところ、Windows Update が正常に動作するようになりました。

wu-ok

Public DNS サービスは Google Public DNS(8.8.8.8/8.8.4.4) の方が有名なので、こちらを設定しても接続できるようになるかもしれません。

通常のPCのIPアドレス設定は DHCP(自動設定) になっているので、Cloudflare または Google Public DNS を利用するにはネットワーク設定を変更する必要があります。

詳細手順は過去の投稿でメモしていますので、よろしければ参照してください。

Public DNS Cloudflare/1.1.1.1 Google/ 8.8.8.8 どちらが世界最速なの...?

Cloudflare DNSとGoogle Public DNSを試用したので、各DNSの設定手順を共有させていただきます。どちらが最速と聞かれれば...

Windows Update を手動更新にしよう

Windows Update は問題を内包したままリリースされることが多いので、自動的にインストールされないように設定しておきましょう。

最もお手軽は方法は Windows Update の詳細オプションを開いて「機能更新プログラム:365日」「品質更新プログラム:30日」のように延期設定を最大値にすることですが、期限が来たらインストールが始まります。

勝手にインストールされないようにするにはローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)を使用しますが、Windows 10 Home は初期状態ではローカルグループポリシーエディターはアクティブになっていません。

ここで諦めてはいけません。

Windows 10 Home のローカルグループポリシーエディターをアクティブにする手順と Windows Update を手動更新に変更する手順は次の記事でメモを残していますので興味のある方はご一読ください。

Windows Updateを手動更新に変更する方法|Windows 10

Windows Updateの詳細オプションを変更すると、Windows Update を実行するタイミングを一定期間延期することができます。 しかしながら、設定した期限が過ぎると自動的にWindows Updateが実行されるので、...

あとがき

2019/02/04
Windows Update に失敗する原因は ZDNet/Windows Central の記事に情報がありました。

今回の問題はマイクロソフトが原因ではなく、特に米国の Comcast および英国のBT のDNSが関連しているそうです。

記事の中では、Google Public DNS に一時的に切り替えることで問題を回避することができると書いてありました。
2019/02/09
Microsoftから公式声明が発表されました。
記述時点で問題は終息していると思いますが記録として残しておきたいと思います。

Google 翻訳
2019年2月4日21時45分PST 「Windows Updateサービスは、2019年1月29日の外部DNSサービスプロバイダのグローバル機能停止によるデータ破損の問題の影響を受けています。この問題は同じ日に解決され、Windows Updateは正常に動作しています。 Windows Updateサービスへの接続に関する問題。ダウンストリームDNSサーバーは、修正されたWindows Update DNSエントリで更新されるので、これらの問題は解消されると期待しています。」

February 4, 2019 9:45 PM PST

“The Windows Update service was impacted by a data corruption issue in an external DNS service provider global outage on January 29, 2019. The issue was resolved on the same day and Windows Update is now operating normally, but a few customers have continued to report issues connecting to the Windows Update service. We expect these issues will go away as downstream DNS servers are updated with the corrected Windows Update DNS entries.”
Windows 10 update history - Windows Help


検証:Windows 10 Pro October 2018 Update, v1809.17763.253
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