10年以上前に購入したBuffaloのNAS (HD-H250LAN)にアクセスできなくなりました。
クライアントOSはWindows 10です。
NASはネットワーク経由で利用するために設計されたネットワークストレージです。
[NASの特徴]
- USB接続が不要
- お好みの場所へ設置できる
- 複数のPCでファイル共有できる
- PCデータをNASへバックアップしておけばローカルドライブがクラッシュしてもデータは確保される
- 外出先からアクセスできる
- RAIDを組めばクラッシュ時も安心
SMBv1 ~ SMBv3
NASにアクセスできなくなった原因はSMBv1(サーバーメッセージブロックバージョン 1)でした。SMBv1はマイクロソフトが開発したファイル共有やプリンタ共有を実現するプロトコルです。
設計が古く脆弱性が見つかっているため、Windows 10 v1709以降のバージョンにはインストールされていません。
代わりに、SMBv3がインストールされています。
NAS | Network Attached Storage |
SMB | Server Message Block |
CIFS | Common Internet File System |
Windows v1709 ~
Windows 10 Fall Creators Update(v1709) と Windows Server バージョン 1709 (RS3) は、既定でSMBv1プロトコルがインストールされなくなりました。この仕様変更により、Windows 10 v1709にアップデートしたタイミングでNASとの通信ができなくなっていました。
Windows 10のSMBv1をインストールすれば問題は解決します。
SMBv1:Server Message Block version 1
SMBv1をインストールする方法
※マイクロソフトはSMBv1の利用を非推奨としているのでご注意ください。「Windowsの機能」を利用してSMBv1をインストールすることができます。
W10 > 設定 > アプリ > プログラムと機能 > Windows の機能の有効化または無効化
[手順]
- 「 SMB 1.0/CIFS クライアント」にチェックを入れる
- OKをクリックする
- PCを再起動する
- 終了
資料
2007 年以降、このバージョンは SMBv2 以降のプロトコルに置き換えられました。 マイクロソフトは 2014 年に SMBv1 プロトコルの非推奨を発表しました。
support.microsoft.com
External link
あとがき
マイクロソフトはSMBの後継としてCIFSを開発しましたが普及するまでには至っておらず、SMBが多くのユーザーに支持されています。Sambaというフリーソフトウェアを利用すると、LinuxなどのWindows以外のOSからSMBを利用できるためSMBが重宝されているのではないかと思います。
Windows 10 Pro April 2018 (1803) では以下の方法でアクセスすることができます。
スタートメニュー > Windowsシステムツール > コントロールパネル > プログラムと機能 > Windows の機能の有効化または無効化
Windows10 1803アップデート後はSMBの状態を確認しましょう
Windows 10 April 2018 (1803) へアップデートしたタイミングでNASにアクセスできなくなりました。 Windows 10 v1709 の時と同様に、SMBv1プロトコルの設定が初期化されたことが原因です。 SMB 1.0/CIFS...
検証:Windows 10 Pro Fall Creators Update, v1709
:SC2
このサイトを検索 | Search this site