Windows 11 26H2が正式リリース、25H2との違い・動作要件・不具合・27H2を解説

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まえがき

Microsoftは2026年9月29日、Windows 11の2026年版機能更新プログラムとなる「Windows 11 バージョン26H2」を正式にリリースしました。

今回の26H2は、従来の大型アップデートとは少し性格が異なります。Windows 11 24H2、25H2、26H2は共通のサービス基盤とコードベースを使用しており、26H2への移行は、対象PCであれば大規模なOS入れ替えではなく、小容量の「有効化パッケージ(Enablement Package)」によって行われます。

そのため、25H2から26H2へ更新しても、見た目や基本的な操作が大きく変わるわけではありません。むしろ、これまで月例アップデートなどを通じて段階的に提供されてきた機能を26H2で有効化し、新しいバージョンとしてサポート期間を更新する意味合いが強いアップデートです。

本記事では、Windows 11 26H2の特徴、動作環境とアップデート方法、25H2との違い、現時点で確認されている不具合、そして2027年に予定される27H2について整理します。



Windows 11 26H2の特徴

25H2と同じ基盤を使用する「有効化パッケージ」

WindowsUpdate11

26H2の最大の特徴は、25H2からの更新が非常に軽量であることです。

Microsoftによれば、24H2、25H2、26H2は共通のサービスブランチと基盤コードを使用しています。26H2に必要なコンポーネントの多くは、すでに月例アップデートによってPC側に存在しているため、対象PCでは小さな有効化パッケージを適用し、再起動することで26H2へ移行できます。

つまり、従来の大型機能更新のようにOS全体を大規模に入れ替える方式ではありません。Microsoft自身も「予測可能で影響の少ないアップデート」という位置付けを示しています。

これまで配信されてきた機能が26H2で有効化

WindowsUpdate11

Windows 11では「Continuous Innovation」と呼ばれる方式によって、年間のバージョンアップとは別に、月例アップデートを通じて新機能が段階的に追加されています。

そのため、26H2の新機能として紹介されているものの中には、25H2を使用しているPCですでに利用できるものもあります。

Microsoftの26H2向けドキュメントでは、25H2の段階で提供されていた機能のうち、26H2で既定で有効になるものがあることが説明されています。また、セキュリティ面では「Administrator protection」の強化や、SysmonのWindowsへの組み込みなども挙げられています。

メモリ使用量が減ったという報告も

WindowsUpdate11

26H2への更新後、起動直後のメモリ使用量が以前より減ったというユーザー報告もあります。

RedditのWindows 11コミュニティでは、26H2更新前には約6.9GBだった起動直後のRAM使用量が、更新後には4.8~5GB程度になったという報告があり、多くの反響を集めています。

ただし、これは現時点では個別環境におけるユーザー報告です。バックグラウンドサービス、常駐アプリ、再起動状態などによってRAM使用量は変化するため、「26H2で全PCのメモリ使用量が約2GB減る」と断定することはできません。

26H2で大きく変わるわけではない

WindowsUpdate11

Windows Centralも26H2について、25H2と同じ基盤を使用することから、大規模なOS変更ではなく、年間リリースとしてのバージョン更新という性格が強いと説明しています。

したがって、「26H2に更新するとWindows 11の操作性が全面的に変わる」と考える必要はありません。

動作環境とアップデート方法

基本的なシステム要件は25H2から変更なし

Windows 11 26H2について、25H2から新たなハードウェア要件が追加されたわけではありません。Microsoftが示しているWindows 11の基本的な最低要件は以下のとおりです。

Windows 11 システム要件
CPU1GHz以上、2コア以上の互換性のある64bitプロセッサまたはSoC
メモリ4GB以上
ストレージ64GB以上
システムファームウェアUEFI、Secure Boot対応
TPMTPM 2.0
グラフィックスDirectX 12以上、WDDM 2.0ドライバー対応
ディスプレイ9インチ以上、720p以上

したがって、現在25H2が正式に動作しているPCであれば、26H2についてCPUやTPMなどのハードウェアを新たに交換する必要はありません。Windows Centralも26H2では25H2と同じハードウェア要件が維持されるとしています。

CPUについて注意したい点

Intel

CPUについては「26H2から第○世代以前が一斉にサポート対象外になる」といった変更は確認されていません。

Microsoftの対応CPU一覧では、Intel、AMDともにWindows 11で従来からサポートされているCPU群が引き続き掲載されています。AMDについてもRyzen 2000シリーズの一部を含む多数のCPUが対応CPU一覧に掲載されています。

一方、ARM系では注意が必要です。Microsoftは、Snapdragon 850を搭載したPCについて、Windows 11 26H2が正式にサポートされる最後のバージョンであると明記しています。

つまり、Snapdragon 850搭載PCは26H2までは正式サポートされますが、次期27H2では正式サポート対象外になる見込みです。

Windows Updateから更新する

WindowsUpdate11

26H2への更新は、Windows Updateから実行できます。

Microsoftは互換性問題などが確認されたPCについて、更新を一時的に保留する「Safeguard hold」を設定する場合があります。そのため、要件を満たしているPCでも、すぐに26H2が表示されるとは限りません。

  1. 「設定」を開く
  2. 「Windows Update」を開く
  3. 「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」をオンにする
  4. 「更新プログラムのチェック」を実行する
  5. 「Windows 11 バージョン26H2」が表示されたら「ダウンロードとインストール」を選択する
  6. 再起動して更新を完了する
  7. 以上

ISOやインストールメディアを利用する方法

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Windows 11の公式ダウンロードページでは、現在のリリースとして26H2が案内されており、インストールアシスタントやISOなどを利用したインストール方法も提供されています。

ただし、既存のWindows 11 PCを25H2から26H2へ更新するのであれば、まずはWindows Updateによる通常の更新を利用するのが無難です。

25H2と26H2の違い

25H2と26H2を比較すると、機能面よりも「バージョン」「ビルド番号」「サポート期間」の違いが重要です。

項目Windows 11 25H2Windows 11 26H2
リリース2025年9月30日2026年9月29日
OSビルド系列2620026300
基本プラットフォームGermaniumGermanium
更新方式有効化パッケージ有効化パッケージ
新機能月例更新などで段階的に提供既存機能の有効化・統合が中心
基本ハードウェア要件Windows 11要件25H2と基本的に同じ
Home / Proサポート終了2027年10月2028年10月
Enterprise / Education2028年10月まで2029年10月まで

Microsoftのリリース情報では、25H2のHome/Proは2027年10月12日まで、26H2は2028年10月10日までサポートされます。Enterprise/Educationについては、それぞれ2028年10月10日、2029年10月9日までとなっています。:contentReference[oaicite:11]{index=11}

このため、25H2を利用しているユーザーにとって26H2への更新は「新しいWindowsを導入する」というより、「同じWindows 11を使い続けながら、サポート期限を延長するための年間更新」と考えると分かりやすいでしょう。

現時点で見つかっている不具合情報

AC-3音声を利用するアプリが異常終了する問題

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現時点でMicrosoftが26H2について確認している問題の一つが、AC-3(Dolby Digital)音声のデコードを必要とするアプリケーションが突然終了する問題です。

2026年9月22日以降に配信されたKB5124010などの更新を適用した環境で発生する可能性があり、ゲーム、メディアプレーヤー、一部の生産性アプリなどが影響を受ける場合があります。

症状としては、アプリケーションが起動できない、突然終了する、音楽など特定の機能を利用した際に終了するといったケースがMicrosoftから報告されています。

企業環境ではドメイン信頼関係の問題も

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企業のActive Directory環境では、Credential Guardなどを利用している一部のドメイン参加PCで、コンピューターとドメインとのセキュアチャネルに問題が発生するケースも確認されています。

Microsoftはこの問題を「Mitigated」としており、一般家庭のPCよりも企業・組織の管理環境で注意すべき問題です。

サインイン後に黒い画面になる問題

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一部の環境では、26H2適用後にサインインしてもデスクトップが正常に読み込まれず、黒い画面になる問題も報告されています。

Microsoftによると、特にAzure Virtual Desktop(AVD)ホストとFSLogixを使用している環境で確認されており、Explorerのクラッシュが関連する場合があります。この問題についてもMicrosoftは緩和策を提示しています。

Redditではゲーム、Bluetoothなどの報告も

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公式の既知の問題とは別に、Redditでは26H2への更新後にゲーム中のネットワークやBluetoothが切断された、更新が正常に完了したように見えて再び更新を要求される、起動後のデスクトップ表示が遅くなった、といったユーザー報告があります。

ただし、これらはユーザー個人の環境における報告であり、26H2が原因であるとMicrosoftが確認した問題とは区別する必要があります。

26H2への更新直後に何らかの不具合が発生した場合は、まずWindows Updateの最新状態を確認し、Microsoftの「Windows release health」で既知の問題やSafeguard holdの情報を確認することをおすすめします。

27H2への展望

26H2とは性格が大きく異なる可能性

2027年のWindows 11については、26H2よりも大きな変化になる可能性があります。

現在のWindows 11には、既存PC向けのGermanium系プラットフォームと、新しいデバイス向けのBromine系プラットフォームが存在します。Windows Centralは、Microsoftが2027年の27H2でこれらのプラットフォームを再び統合する方向で開発を進めていると報じています。

「27H2で動作要件が大幅に変わる」は現時点では未確定

ネット上では、27H2でWindows 11のCPU要件が大幅に引き上げられるのではないかという見方があります。しかし、現時点でMicrosoftが27H2の正式なハードウェア要件を発表したわけではありません。

確認できる具体的な変更としては、Snapdragon 850が26H2を最後に正式サポート対象から外れることです。これはMicrosoftが公式に明記しています。一方、IntelやAMDの既存CPUについて、27H2でどの世代までが一斉に切られるのかについては、現段階では公式情報がありません。

したがって現時点では、「27H2で要件がガラッと変わる」と断定するのではなく、「プラットフォーム統合に伴って、ハードウェア要件を含む互換性条件が変更される可能性がある」と捉えておくのが適切です。

27H2は「Windows 11の次の大きな転換点」になるか

Windows Centralは、27H2が2027年のフルOSアップグレードとなる可能性を報じています。ただし、27H2という名称や詳細仕様そのものについてMicrosoftが正式発表した段階ではありません。

そのため、現時点では26H2を27H2への準備期間として見る程度にとどめ、正式なシステム要件についてはMicrosoftからの発表を待つ必要があります。

あとがき

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Windows 11 26H2は、名前だけを見ると2026年の大型機能更新に見えますが、実際には25H2と同じ基盤を利用した比較的軽量な年間更新です。

25H2から26H2への移行は有効化パッケージによって行われるため、対象PCでは短時間で更新できます。また、25H2と基本的なハードウェア要件は変わらず、IntelやAMDのCPUについて大幅な対応世代変更も確認されていません。

一方で、AC-3音声を利用するアプリの異常終了など、リリース直後からいくつかの既知の問題が確認されています。RedditでもゲームやBluetoothなどに関するユーザー報告が出ているため、安定性を優先する場合は、配信直後に急いで更新する必要はないでしょう。

また、2027年の27H2については、現在の複数のWindowsプラットフォームを統合する動きが注目されます。ただし、CPUなどのシステム要件が大幅に変更されるという情報は、現時点では確定情報ではありません。

今後Windows 11を長く使うのであれば、26H2そのものよりも、27H2でMicrosoftがどのようなハードウェア要件を設定するのかが重要なポイントになりそうです。

まとめ

  • Windows 11 26H2は2026年9月29日に正式リリースされた
  • 25H2と同じ基盤を使用する有効化パッケージ型の更新
  • 25H2から26H2への更新は大規模なOS再インストールではない
  • 基本的なハードウェア要件は25H2から変更されていない
  • Intel・AMDのCPUについて大幅な対応世代変更は確認されていない
  • Snapdragon 850は26H2が正式サポートされる最後のWindows 11バージョン
  • AC-3音声を利用する一部アプリが異常終了する問題が確認されている
  • Redditではゲーム、Bluetooth、更新失敗などのユーザー報告もある
  • 27H2ではWindowsのプラットフォーム統合が行われる可能性がある
  • 27H2の正式なCPU・ハードウェア要件は現時点では未発表
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