
まえがき
Windows 11のシステム更新や累積更新プログラムの適用に伴い、回復環境である「Windows RE(WinRE)」も定期的にアップデートされます。
WinREは、OSが正常に起動しなくなった際の修復作業で欠かせない重要なコンポーネントですが、「現在自分のPCにどのバージョンのWinREがセットアップされているか」を把握したい場面もあります。
サードパーティ製のツールを一切使わず、Windows標準の機能やコマンドだけでWinREのバージョンを確認する具体例を3つ紹介します。目的に応じて使い分けてみてください。
WindowsREとは?
Windows RE(Windows Recovery Environment / Windows 回復環境)とは、Windowsが起動しないなどの不具合が発生した際に、システムの修復や復元を行うための専用診断・修復用環境です。
主な機能には以下のようなものがあります。
- スタートアップ修復: 起動を妨げている問題を自動的に検出・修復
- システムの復元: 以前作成した復元ポイントまでシステムを戻す
- 更新プログラムのアンインストール: 不具合の原因となった更新プログラムの削除
- コマンドプロンプト: 手動での高度なファイル操作やシステム修復
WinREはOS本体とは独立したイメージファイル(winre.wim)として管理されており、Windows Updateを通じてセキュリティ修正や機能改善が提供されます。そのため、適切に最新バージョンへ更新されているかを確認することは、システムの保守・トラブルシューティングにおいて有益です。
WindowsRE バージョン確認方法具体例
WinREのバージョンを確認するには、主に以下の3つのアプローチがあります。
方法1: コマンドプロンプト(reagentc /info)で確認する
最も手軽で確実なのが、WinREの管理コマンドである reagentc を使用する方法です。現在の構成状態と併せてバージョン番号が一目で判別できるため、基本的にはこの方法が最もおすすめです。
- スタートボタンを右クリック(または Win + X)し、「ターミナル(管理者)」 または 「コマンドプロンプト(管理者)」 を開きます。
- 以下のコマンドを入力して Enter キーを押します。
reagentc /info
- 表示された出力結果の中にある 「Windows RE バージョン」(例: 10.0.26100.8875 など)を確認します。
- 以上
(スクリーンショット)
Windows ターミナル -▢✕ |
C:\> reagentc /info Windows 回復環境 (Windows RE) およびシステム リセット構成 情報: Windows RE の状態: Enabled Windows RE の場所: \\?\GLOBALROOT\device\harddisk0\partition4\Recovery\WindowsRE ブート構成データ (BCD) ID: f9f3d58c-7b37-11ef-becb-105bad3b41d4 回復イメージの場所: 回復イメージ インデックス: 0 カスタム イメージの場所: カスタム イメージ インデックス: 0 Windows RE バージョン: 10.0.26100.8875 REAGENTC.EXE: 操作は成功しました。 |
方法2: イベントビューアー(WinREAgentログ)で確認する
Windows UpdateによってWinREが更新された際の履歴ログからバージョンを確認する方法です。過去に更新プログラムが正しく適用されたかどうかを追跡・検証する際に役立ちます。
- スタート検索などで 「イベントビューアー」 を検索して起動します。
- 左側のツリーから 「Windows ログ」 > 「システム」 を選択します。
- 右側の操作パネルから 「検索...」 をクリックし、検索文字列に WinREAgent と入力して実行します(イベントID 4501)。
- 該当するイベントログの「全般」タブを選択し、以下のようなメッセージが記載されているか確認します。
Servicing succeeded. The Windows Recovery Environment version is now: 10.0.26100.8875.
方法3: PowerShellスクリプトでイメージをマウントして確認する
スクリプトによる自動化や、WIMイメージ内の実効ファイル(winpeshl.exe 等)からバージョンを直接抽出したい場合のアプローチです。
WinREイメージを一時フォルダにマウントしてバージョンを取得し、自動的にアンマウントするスクリプト例は(こちら)を参考にしてください。
あとがき
WinREのバージョン確認は、トラブルシューティング時はもちろん、月例アップデート後の動作検証や端末のキッティング作業においても知っておくと便利な知識です。
手動で手軽に確認したい場合は コマンドプロンプト(reagentc /info)、更新履歴ログの確認には イベントビューアー、保守・自動化運用に組み込む場合は PowerShellスクリプト と、用途に合わせて活用してみてください。
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