【KB5063878】Windows 11 24H2 2025年8月月例更新の不具合まとめ

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はじめに

2025年8月の月例更新プログラム「KB5063878」(Windows 11 24H2向け)が配信されました。

通常であればセキュリティ修正や安定性向上を目的とした安心のアップデートですが、今回は複数のユーザーから深刻な不具合報告が寄せられています。特にストレージや配信環境に直結する問題が目立ち、適用をためらう声も少なくありません。

本記事では現時点で判明している具体例やマイクロソフトの対応状況、そしてユーザーがとれる実務的な対策について整理します。



具体例

Error on PC screen
今回のアップデートで報告されている主なトラブルは以下の通りです。
  1. SSD/HDDが突然消失・RAW化

    大容量の書き込み処理(50GB超のデータ転送や大型ゲームアップデート)を行うと、ドライブがOSやBIOSから認識されなくなったり、パーティションがRAW表示になったりする事例が報告されています。Phison製コントローラを含む複数のブランドで発生が確認され、データ消失に直結する可能性があります。

  2. NDI配信での映像・音声ラグ

    OBSなどの配信環境でNDIを利用しているユーザーから、画面キャプチャを有効にすると映像や音声が大きく遅延・コマ落ちするとの声が上がっています。特に配信者にとっては業務や活動に直結する問題です。

  3. WSUS配布でインストール失敗(エラーコード0x80240069)

    管理者がWSUSを通じて配布した際、アップデートが失敗する既知の不具合がMicrosoftによって確認されています。

  4. その他の個別事例

    インストール失敗や自動シャットダウンなど、コミュニティレベルでの断片的な報告も散見されます。

マイクロソフトの対応状況

Windows 11
マイクロソフトはすでに一部の問題を「既知の不具合」として公開しています。
  1. NDI配信のラグ

    公式に認め、NDI Access Managerで「RUDP」を避ける設定を推奨。

  2. WSUS経由の配布失敗

    リリースヘルスに記載し、原因調査を進めています。

  3. SSD/HDDの消失・RAW化

    ユーザー報告が増えている段階で、マイクロソフトやPhisonが調査を進めている最中です。現時点では明確な修正パッチや回避策は提示されていません。

ユーザーがとれる対応策

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現時点でユーザーが講じられる対策は次のようになります。
  1. 1. バックアップを徹底する

    データ消失リスクがあるため、システム・重要ファイルの定期的なバックアップを行うことが最優先です。

  2. 2. NDIを利用する場合の設定変更

    「NDI Access Manager」→「Advanced」→「Receive Mode」を「Single TCP」または「UDP」に切り替えることでラグを軽減できます。

  3. 3. アップデートの一時停止・アンインストール

    大容量データ処理や配信を頻繁に行うユーザーは、今回の更新をアンインストールし、更新を一時的に停止する選択肢も有効です。

  4. 4. SSDメーカーのファームウェア情報をチェック

    各ベンダーが修正ファームを出す可能性があるため、公式サポートページを定期的に確認しましょう。

  5. 5. 企業ユーザーはWSUS構成の見直し

    エラーコード0x80240069に遭遇した場合は、スタンドアロンインストールや配布方法の変更を検討してください。

まとめ

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KB5063878は本来セキュリティ面で重要な更新ですが、今回の不具合はストレージ障害や配信環境への影響など、ユーザーにとって看過できない内容となっています。特にSSDが認識不能になるケースは深刻で、業務用PCやクリエイティブ環境に直結する方は適用を控える判断も必要です。

今後、マイクロソフトやSSDベンダーから追加の修正情報やファーム更新が提供される可能性があります。それまでは「バックアップの徹底」と「必要に応じた更新の一時停止」が現実的な防御策となるでしょう。

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