[KB5028244] Win10 Preview 2023年7月25日 SMBの動作が改善など

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[KB5028244] Win10 Preview 2023年7月25日 SMBの動作が改善など

Jul 25, 2023
KB5028244 (OS Build 19045.3271) Preview

KB5028244 / OS Build 19045.3271

2023年7月25日、Windows Update KB5028244 Preview が公開されました。Windows 10 22H2を対象にしたセキュリティ更新を含まない更新プログラムです。マイクロソフトはCリリースと呼称しています。

Cリリースは、新機能と不具合修正に特化したセキュリティ更新を含まない更新プログラムのため「プレビュー(Preview)」と但し書きがついており、翌月公開されるBリリースのテスト版の位置づけです。少し早めにリリースして人柱達にバグ取りをしてもらおうというバージョンです。

Bリリースは、[Cリリースの改良版＋セキュリティ更新] で構成する更新プログラム、正式版です。毎月第二火曜日に公開されます。

KB5028244 をインストールすると新機能、機能改善、不具合の修正などの恩恵を享受できますが、Previewなので予期せぬ不具合が発生する可能性があります。

現在の環境に問題を抱えていなければインストールする必要はありません。「ダウンロードとインストール」のリンクを踏むまでインストールされることはありません。

今回は新機能はなく、改善点多数です。ファイルサーバーを運用している環境は、SMBの不具合が改善されました。

[対象OS]

Windows 10, version 22H2, all editions

以下のビルドに変わります。

OS Build 19045.3271

Cリリースとは？

Windows Update Cリリースは、毎月第3週目に公開されるオプションの累積更新プログラムです。セキュリティ更新プログラムは含まれておらず、新機能や改善点のテスト用に提供されます。

Cリリースは、IT管理者が新しい機能を早期にテストし、社内のデバイスに適用する前に問題がないことを確認するために使用できます。また、ユーザーは、Cリリースを使用して新しい機能をいち早く試すことができます。

Cリリースは、Windows Updateの設定で「オプションの更新プログラムを表示する」オプションをオンにすることで利用できます。Cリリースをインストールするには、Windows Updateを開き、「ダウンロードしてインストール」ボタンをクリックします。

Cリリースは、セキュリティ更新プログラムではないため、必ずしもインストールする必要はありません。ただし、新機能を試したいというチャレンジャーは人柱として活躍することができます。ハハハー。

Cリリースの対象は22H2のみ

2023年3月21日以降、Windows 10バージョン20H2およびWindows 10バージョン21H2では、非セキュリティのプレビューリリースは提供されません。これらのバージョンでは、月次セキュリティ更新プログラムのみが提供されます。Windows 10バージョン22H2は引き続き、セキュリティとオプションのリリースを受け取ることができます。

新機能なし

Windows 11 KB5028254 に記載のあった以下の新機能は今回のリリースノートに記載がなかったので見送りかな？

Windows 11 KB5028254

[New] この更新により、手書き入力ソフトウェア入力パネル（SIP）、手書きエンジン、および手書き埋め込みインキングコントロールが影響を受けます。これらはGB18030-2022準拠レベル2をサポートするようになりました。そのため、レベル3の要件を満たします。

GB18030-2022 は、中国の国家標準規格の文字コード集です。中文情報技術領域の最重要の基礎標準とされ、漢字と（中国国内の）多くの少数民族文字に統一したコードが設定されました。Unicodeとのマッピング関係も定められています。この規格は、2022年7月28日に発布され、2023年7月1日から施行されます。

改善項目

今回も多数の改善項目があります。

[以下の問題に対処した]

Windows通知プラットフォームがアプリケーションからの通知を送信できない問題。
ハイブリッド参加デバイスにインターネットに接続されていない場合に、Windows Hello for BusinessのPINや生体認証でサインインできない問題。
Windows Autopilotプロファイルのダウンロードプロセスをより回復力のあるものにすることで、ネットワーク接続が完全に初期化されていない場合にも対応する改善。
特定のBluetooth Phone Link機能が有効になっていると、デバイスがモダンスタンバイに入るとWin32やUWPアプリが閉じてしまう問題。
イベント転送サブスクリプションにイベントチャネルを追加すると、必要のないイベントが転送されてしまう問題。
デバイスが正常にシャットダウンしないと、WMIリポジトリに影響する問題が発生し、インストールエラーが起こる問題。
複数の印刷キューから同じプリンタードライバーに印刷すると、ユーザーモードのプリンタードライバーが予期せずアンロードされる問題。
Verdana Proフォントファミリーの一部の文字のヒンティングを改善する更新。
新しいMicrosoft IMEを使用していると、XAMLやブラウザコントロールのテキスト編集コントロールが読み取り専用になった後に再び編集可能にできなくなる問題。
IHVドライバーがあると、IPPモードの切り替えが予期せず発生し、印刷ジョブが途中で停止してしまう問題。
COSAプロファイルを最新の状態にする更新。
IPsecルールでサーバーを構成すると、仮想サーバーや物理サーバーが応答しなくなるIPsecのデッドロックに対処する更新。
BYOVD攻撃のリスクがあるドライバーを追加したWindowsカーネル脆弱性ドライバーブロックリスト（DriverSiPolicy.p7b）の更新。
大きなセクターサイズを持つストレージメディアでBitLockerを使用するとWindowsが失敗する問題に対処する更新。
LZ77+Huffman圧縮アルゴリズムを使用するとSMB上のI/Oが失敗する可能性がある問題に対処する更新。

既知の問題

KB5028244 に対応する既知の問題は1つですが、Windows 10の既知の問題は複数公開されているので出典をご確認ください。

カスタムオフラインメディア、またはカスタム ISO イメージから作成された Windows インストールのデバイスは、この更新プログラムによって Microsoft Edge 従来版が削除され、新しい Microsoft Edge に自動的に置き換わっていない可能性があります。この問題は、2021 年 3 月 29 日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム (SSU) を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームすることで、カスタムオフラインメディアまたは ISO イメージが作成された場合にのみ発生します。