2023-05-09 Chromeで動作しなくなった。
2023-05-10 動作するようになった。
Bing Chatは、マイクロソフトの検索エンジンBingのチャットモードです。ユーザーが自分の言語で質問をすると、Bing Chatが翻訳して答えたり、情報を提供したりすることができます。また、ユーザーが欲しい情報を検索することもできます。
Bing Chatは、マイクロソフトが検索用にカスタマイズしたOpenAIのGPT-4を使って動作しています。
Google ChromeからBing Chatにアクセスすると、次のメッセージが表示されることがあります。
「チャットモードは、新しいBingにアクセスできる場合にのみ使用できます。」
このメッセージから、マイクロソフトはChrome経由のアクセスを制限している可能性があります。
マイクロソフトは、Googleが開発したChromiumのレンダリングエンジンBlinkを無償で利用してMicrosoft Edgeを開発しています。それなのに、Chromeからのアクセスに制限をかけているとしたら、マイクロソフトはセコイ会社だと思われても仕方ないです。
そこで、ChromeからでもBing Chatを使えるようにするブラウザ拡張機能「Bing Chat for All Browsers」を紹介します。しかし、「All Browsers」とうたっているにもかかわらず、対応しているのはChrome/Firefoxのみです。
ソフトウェア情報
インストール
Bing Chat for All Browsers は Chromeウェブストア、Firefox add-ons からインストールすることができます。
公式サイトには Chrome/Firefox のリンクが掲載されています。
Firefox のインストールページには次の注意書きがありましたが、確かめようがないですね。
このアドオンは、Mozilla によるセキュリティの監視がアクティブに行われていません。インストールする前に、信頼できるアドオンか自分で確かめてください。
MSの圧力で公開停止になる可能性はどうなんでしょうか?
使い方
Bing Chat for All Browsers をインストールすると Bing Chat にアクセスできるようになります。
オプション設定はないので、アイコンは非表示にしています。
Bing Chat for All Browsers インストール後に「チャットモードは、新しいBingにアクセスできる場合にのみ使用できます。」のダイアログが表示される場合は、bing.com をリロードするかまたは、キャッシュを削除すると改善する可能性があります。
Ctrl+F5によるスーパーリロードが効果的です。
それでも使えない...?場合は、諦めて、Microsoft Edge を起動して Bing Chat を利用しましょう。
Blink はオープンソースソフトウェア
GoogleはChromiumプロジェクトを立ち上げ、その中でBlinkと呼ばれるレンダリングエンジンを開発しています。Blinkは、Google ChromeやMicrosoft EdgeなどのWebブラウザで使用されています。
Blinkはオープンソースソフトウェアであり、無償で利用できます。BSDライセンスという商用利用にも適したライセンスで公開されているため、多くのWebブラウザ開発者がBlinkを利用しています。また、Blinkに貢献することもできます。例えば、コードの改善や新機能の開発など、多様な方法でBlinkに貢献することができます。
マイクロソフトはかつて「Trident」と呼ばれるレンダリングエンジンを開発していました。このエンジンは、Internet Explorerブラウザに採用されていました。初期のEdgeはTridentに代わる新しいエンジン「EdgeHTML」が搭載されていましたが、ブラウザのレンダリングエンジンにおいてBlinkを超えることが難しいと判断し、EdgeHTMLを捨ててBlinkに乗り換えました。
Microsoft Edgeは、無償のBlinkを使用して開発されました。多くの開発者がBlinkに貢献しているため、たぶんMicrosoftもバグ取りなどで貢献していると思われます。(自分たちのブラウザの性能向上のためにも当然でしょう)
囲い込みが始まった?
Microsoft EdgeがChromeからBing Chatへのアクセスを制限していることには一定の理由があるかもしれませんが、個人的にはユーザーエクスペリエンスを考慮すると好ましくないと思います。
Webブラウザは、Webサイトにアクセスするための基本的なツールであり、ユーザーは自分の好みに合わせてブラウザを選択できるようになっています。Webサイトやブラウザの選択肢を制限することは、ユーザーにとって不便であり、Webのオープン性にも反すると言えます。
ただし、企業が自社のビジネス戦略に基づいてブラウザの制限を行うことは、一定の理由があるかもしれません。それでも、WebサイトやWebアプリケーションができるだけ多くのユーザーにアクセス可能であることが望ましいと思います。
少し前までは、User-Agent を書き換えることで Bing Chat が利用できたが、今は対策されてしまった。
「俺様が投資したGPT-4は自由には使わせないぞー」ってか?
まとめ
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