2023年2月13日
日本将棋連盟は、連盟所属のプロ棋士、日浦市郎八段(C級1組、56歳) を対局停止3ヵ月の懲戒処分に処したことを発表した。
2月10日の臨時理事会において決議された。
処分の理由は、「日浦八段が公式棋戦において3局連続して立会人の裁定と処置に従わず、臨時対局規定に基づいた反則負けを繰り返した事実を重く受け止めてのもの。」としている。
対局停止期間:令和5年2月13日~令和5年5月12日
順位戦C級1組は3月7日の最終局を残すのみだが、新年度から順位戦が始まるので4月の対局はできない。
対局停止期間中は、対局料収入が見込めないため減収になる。
処分の対象となった対局
日浦八段は、いずれの対局もマスクは着用していた。
但し、「鼻出しマスク」だった。
息苦しかったんですかねー?
日付 | 棋戦 | 対戦相手 | 裁定 | |
2023年01月11日 | 第81期順位戦、C級1組9回戦 | 平藤眞吾七段 | 反則負け | |
2023年02月01日 | 第49期棋王戦コナミグループ杯予選 | 三枚堂達也七段 | 反則負け | |
2023年02月07日 | 第81期順位戦、C級1組10回戦 | 村田顕弘六段 | 反則負け |
臨時対局規定、対局規定
臨時対局規定は、コロナ下限定で運用されている規定。マスク規定。
第1条 | 対局者は、対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない。但し、健康上やむを得ない理由があり、かつ、予め届け出て、常務会の承認を得た場合は、この限りではない。 |
第3条 | 対局者が第1条の規定に反したときは、対局規定第3章第8条冒頭各号の違反行為に準じる反則負けとする。但し、この反則負けには、同条第1項及び第3項は適用しない。 |
第4条 | 前条の反則負けの判定は立会人が行い、立会人がいない対局においては、対局規定第3章第9条第4項の順序に従い、立会人の任を代行するものが行う。この判定に不服がある対局者は、対局規定第3章第8条第6項に準じて、判定後1週間以内に、その内容を常務会に提訴することができる。 |
【第9条】 立会人 対局におけるイベントや自動記録等の実施において、立会人を置く場合がある。 | |
第1項 | 立会人は立会い当日において、対局におけるトラブル等発生時の裁定および処置の権限を有する。 |
第2項 | 対局者は、対局時のトラブル等発生時において立会人に裁定および処置を求めることができる。 |
第3項 | 対局者は、立会人の裁定および処置に従うものとする。 |
第4項 | 立会人を設置しない対局におけるトラブル等発生時は、棋戦運営部担当理事が立会人を代行し、裁定および処置を行う。棋戦運営部担当理事と緊急の連絡がつかない場合は、他の業務執行理事がその任を代行するものとする。 |
マスク反則負けは佐藤天彦九段から始まった
2022年10月28日の対局において、佐藤天彦九段はマスク規定により反則負けと裁定された。
その後、裁定の撤回などを求めて不服申立書を提出していたが、2023年1月12日却下された。
「本判定」は当連盟の臨時規定及び対局規定に即した妥当な判断であった。したがって、「本件不服申立」における、反則負け判定の取り消し、並びに、対局のやり直しの主張については、いずれも採用できない。
なお、既存の規定や運用方法については、今後改善に向けて継続的な議論を行っていく。
なお、既存の規定や運用方法については、今後改善に向けて継続的な議論を行っていく。
まとめ
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