2022年02月06日 jiji.com (Internet Archive)
農林水産省の調査によると、昨年10~12月に全国のスーパーなどで販売されたアサリの8割が熊本産として売られたと推定。同省は、このうちのほとんどで「外国産アサリが混入している可能性が高い」と判定した。2022年2月6日の記事では、熊本県産の8割がフェイクだとバレました。
日本で流通するアサリはほぼ半島産というのは周知のことだったですが、農水省がその裏付けを取った格好です。
そして、3月18日の記事では、アサリの国産表示を厳格化することが報道されました。
具体的には、「長いところルール」が厳格化され、輸入アサリの原産地は蓄養の有無にかかわらず輸出国を表示してもらう。とのこと。
「...もらう」という表現がお願いベースのようで引っかかりますが、4月以降は輸出国の表記のないアサリは買わなければいい話ですね。
厳格化の内容
ソース: 熊本日日新聞社、Internet Archive食品表示法に沿った現在の表示基準では、アサリを2カ所以上で育てた場合、期間が長い場所を産地と表示できる。通称「長いところルール」と呼ばれる。
新基準
厳格化するとはいえ、お願いベースなんですね。- 輸入アサリの原産地は蓄養の有無にかかわらず、輸出国としての表示を求める。
- 輸入アサリを保管するために国内の浜や海に入れる「蓄養」では国内産と表示できない。
- 国内で1年半以上「養殖」し、育てた期間や輸入時期などを示す書類を保存している場合は国内産表示を認める。
- 貝類の蓄養については「育てた期間に含まない」と運用を変え、長いところルールの対象から除外する。
- 蓄養の定義について「出荷調整などのために短期間一定の場所に保存すること」と明確化。
旧基準
[食品表示法とアサリ]- 証明できる飼育期間が最も長い場所を産地として表示する。
- 最も飼育期間の長い産地が熊本だと言い張られると覆すのは難しい。
輸入アサリの8割は山口税関
[輸入アサリの流通経路]- 外国産の生鮮アサリは各地の税関を通して国内に入り、指定された保税地域内の海や浜でいったん保管される。
- 下関税関は国内の輸入アサリの約8割を扱う。
- 熊本県内に下関税関指定の保税地域がないため、外国産アサリが熊本県内を経由せず全国に出回っている模様。 (熊本県では)
- 熊本県内の業者の多くは、輸入したアサリを有明海などにまいて飼育し出荷している。
- その漁場は漁協が貸しており、大きな収入源になっている。
- 1日足らずなど短期間の飼育で出荷する偽装業者もいる。
→知らないフリしてたんですね。
まとめ
[アサリ国産表示の厳格化]- 「熊本県産アサリ」の80%が産地偽装されていた疑惑が浮上したため、農水省は畜養の定義を行い国産表示を厳格化する。
- 蓄養の定義について「出荷調整などのために短期間一定の場所に保存すること」と明確化。
- 外国産アサリを有明海にまいて1日足らずで出荷していたケースもあったが、4月からはできなくなりそう。
- 輸入アサリの原産地は蓄養の有無にかかわらず、輸出国としての表示を求めることとなった。
→強制ではない? - 輸入アサリを保管するために国内の浜や海に入れる「蓄養」では国内産と表示できない。
- 国内で1年半以上「養殖」し、育てた期間や輸入時期などを示す書類を保存している場合は国内産表示を認める。
- 貝類の蓄養については「育てた期間に含まない」と運用を変え、長いところルールの対象から除外する。
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