渡辺名人藤井二冠に故意に負けた説?(7三金)|第14回朝日杯将棋オープン戦

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将棋,藤井聡太

2021年2月11日、

第14回朝日杯将棋オープン戦準決勝、決勝が東京有楽町朝日ホールで行われ、藤井聡太二冠が2年ぶり3度目の優勝を果たしました。

強いです。

朝日杯トーナメントの感想戦を見ていて、私は「7三金」に着手しなかった渡辺名人のことが気になったのでございます。

[対戦表]
14th朝日杯将棋オープン戦|2021-02-11
トーナメント先手後手
準決勝●渡辺 明名人○藤井聡太二冠
決勝○藤井聡太二冠●三浦弘行九段

朝日新聞デジタル

公式サイト: 将棋:朝日新聞デジタル

YouTube
※期間限定公開らしい?ので見れる方はどうぞ。

問題の解説は [3:08:00] 付近から


7三金

感想戦では、渡辺名人に即済みとなる手「7三金」があったことを藤井二冠が指摘していました。

6三金を7三金に移動させる手ですが、解説者を含めこの手に気がつかなかったのか...?

渡辺名人は自身のブログで以下のように書いています。

123手目に▲85同香として△74玉の場合の変化図で、ここで後手玉への寄せが分からなかったんですが、▲73金と打つのではなく、寄って詰むんですね。これが見えているか、いないかの差が勝敗を決めました。

将棋の作りとしては悪くなかったんですけどね、67手目▲24歩は「▲83歩が第一感だけど歩が足りなくなるので▲24歩が優先」という思考に至って手応えがあった手で藤井二冠も「見えていなかった」と言ってましたし(笑)

最後は残念ではありましたが、その前を思えば、あの時点では難解な1通りしか勝ちがないくらいに追い詰められていました。二枚の角をXのように大きく使って粘られて、勝っているはずのこちらが余裕がなくなっていった、という終盤戦でした。
朝日杯準決勝、藤井王位・棋聖戦。 - 渡辺明ブログ

キャプチャー画像
ScreenShot

三浦九段との戦いを避けた?

「7三金」の手筋に気がつかなかったと主張する渡辺名人。

朝日杯準決勝は2組が同じ会場で同時刻に対局しており、渡辺名人と藤井二冠の対局中に三浦九段が決勝に勝ち上がることが決まりました。

2021年2月11日(木・祝)[東京・有楽町朝日ホール]

  1. ○ 三浦弘行九段 vs ● 西田拓也四段
  2. ● 渡辺 明名人 vs ○ 藤井聡太二冠

確執が残っている?

渡辺名人が「7三金」を指せば、決勝で三浦九段と戦うことが決まります。

そこで私は、2016年から2017年に起きた一連の騒動「将棋ソフト不正使用疑惑騒動」を想起したのであります。

この疑惑の中心人物は、当時の渡辺明竜王(と仲間たち)vs竜王の挑戦権を獲得していた三浦弘行九段です。

この疑惑のせいで2016年10月12日、三浦九段は日本将棋連盟から12月31日まで出場停止処分を受けました。

その結果、10月15から開幕する第29期竜王戦の挑戦者としての権利が剥奪されたのです。

渡辺竜王との対局ができなくなり、竜王のタイトルを獲得できるかもしれないチャンスを剥奪されました。

三浦九段は悔しくて夜も眠れなかったのではないでしょうか?

2016年10月12日
休場届が提出されなかったが、竜王戦及びその前夜祭が迫っており、疑惑の解消の目途が立たない中で、三浦九段をそのまま出場させると関係者への影響が甚大なこと等から、三浦九段に対し、平成28年12月31日までの出場停止処分を行った。
日本将棋連盟

日本将棋連盟は慰謝料を支払うハメに!

第三者委員会による調査が行われ、三浦九段の潔白が証明され、名誉回復及び日本将棋連盟から慰謝料が支払われました。

金額は明らかになっていませんが竜王戦のタイトル料(4,400万円)+慰謝料数千万円 ではないかと言われています。

当時の谷川会長が辞任する騒動に発展した割には、疑惑を呈した側はお咎めなしなんですよ。

連盟を巻き込んで因縁をつけるという狡猾な戦略が奏功しました。
連盟も因縁組なので処分はできないですよね~。(頭いいなぁ)

[日本将棋連盟公式声明]

  1. 三浦九段が不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない
  2. 日本将棋連盟による本件処分対応は許容される範囲内の措置であり、やむを得ないものと評価されるべきである
  3. 日本将棋連盟が慰謝料として三浦九段に一定の補償を行うことをもって円満解決とする内容の和解が成立しました
日本将棋連盟(2017年05月24日 18:27)

まとめ

当時の日本将棋連盟の会長は、谷川浩司九段(十七世名人)でした。 将棋ソフト不正使用疑惑騒動の責任を取って辞任するカタチとなりました。

白黒ハッキリする前に、「疑惑を提起した側の意見のみを汲み上げて、疑惑を提起された側に処分を下す。」という残念な判断をしました。彼には会長職はオーバースペックな役職だったのでしょう。三浦九段は不運だった。

渡辺名人と三浦九段は和解したことになってます...???

参考資料

Wikipedia

2016年8月15日、8月26日、9月8日の第29期竜王戦挑戦者決定三番勝負にて三浦弘行は、丸山忠久九段に2勝1敗で勝ち、渡辺明竜王(竜王・棋王)への挑戦権を獲得した。

・・・

騒動の発端は、三浦の対局中の離席(特に久保利明との対局で30分以上離席したと久保利明が勘違いした事)や指し手の傾向(特に渡辺明との対局で三浦が局後の感想戦で示したコンピュータ将棋風の指し手)などを怪しんだ一部の棋士の告発によって、三浦がスマートフォンを利用してコンピュータ将棋ソフトを対局中に不正使用したのではないかとの嫌疑がかけられたことである。

・・・

渡辺明竜王も、三浦の不正を疑っており、10月3日のA級順位戦で三浦に敗戦後、ある観戦記者[注 5]や将棋ソフトに精通している棋士の千田翔太との意見交換、三浦の離席回数の多さ、将棋ソフト「技巧」による検証、そして久保戦の結果を見聞した結果、三浦への「疑惑が確信に近づいた」。そこで渡辺は、10月10日に島常務理事の自宅で谷川会長、佐藤天彦名人、羽生善治三冠、佐藤康光棋士会長、千田と協議し、久保も電話で意見を述べた。

・・・

その後、第三者委員会による調査が行われ、

不正行為に及んだ証拠がないこと
告発の理由とされていた30分以上の離席は存在しなかったこと
告発の理由とされていた感想戦で示した指し手は事前に三浦が棋士仲間と研究していた手であったこと
などが結論づけられた。
将棋ソフト不正使用疑惑騒動 - Wikipedia
日本将棋連盟

三浦九段が公式戦の対局中に電子機器を使用して、不正行為に及んだのではないかという疑惑があり、これに対して出場停止処分を行ったことに関しまして、両者の間で、平成29年5月23日(火)、第三者調査委員会作成の調査報告書における「三浦九段が不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない」旨及び「日本将棋連盟による本件処分対応は許容される範囲内の措置であり、やむを得ないものと評価されるべきである」旨の結果を相互に受け入れ、日本将棋連盟が慰謝料として三浦九段に一定の補償を行うことをもって円満解決とする内容の和解が成立しましたのでご報告します。
今回の和解をもって、一連の騒動に関し、終結といたします。

日本将棋連盟は、タイトル戦において、金属探知機による荷物検査を実施したり、対局規定における電子機器の取り扱いについての不備を補完して対策を強化し、二度とこのような問題が起こらないように努めます。

三浦九段に対する疑惑は晴れているので、今後も周知徹底に努めたいと思います。

棋士・女流棋士一同、今回の件を真摯に受け止め、将棋界発展のために邁進しますので、皆さまからのご支援ご声援を賜りたく、よろしくお願いいたします。

公益社団法人 日本将棋連盟 常務会
日本将棋連盟

妄想。
「やべ~、オレアイツに勝つ気せんわ...」
「よっしゃ、子分に因縁つけさせて対戦出来んようにしたろ~」
「がはは、ウマクいったわ~(喜)」

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