三浦九段冤罪事件は根が深い (資料)

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更新:2022-03-19

三浦弘行九段「将棋ソフト不正使用疑惑冤罪事件」の資料。

三浦九段が許せないと思っている相手

  1. 悪意を持って、私のことや将棋界全体を苦しめた一部のメディア。
  2. 悪意を持って、私のことや将棋界全体を苦しめた一部の棋士。
  3. 私が不正をしているという噂をまき散らし将棋界を無茶苦茶にした観戦記者。(氏名は文中に登場)


冤罪事件調査の概要

調査期間: 2016年10月27日~12月26日

調査した人: 第三者調査委員会
  • 弁護士 但木敬一
  • 弁護士 永井敏雄
  • 弁護士 奈良道博
[調査事項]
  1. 三浦九段が公式戦の対局中に、スマートフォン等の電子機器を通じてアプリケーションソフトウェア等を使用し情報を得て、それを自らの対局に用いた事実の有無
  2. 日本将棋連盟の三浦棋士に対する処分の妥当性
[調査対象棋士]
  1. 三浦弘行九段
  2. 久保利明九段(2局)
    ※この棋士の勘違い証言が三浦九段の疑惑を深めた。
  3. 丸山忠久九段(1局)
  4. 渡辺 明竜王(1局)
[疑惑肯定派]
  1. 渡辺 明名人
  2. 久保利明九段
  3. 千田翔太七段
  4. 三枚堂達也七段
[何を疑われたか?]
  1. 対局中に、スマホ等の電子機器にインストールしたリモートデスクトップアプリケーションを操作し、PC上にインストールされた将棋GUIアプリ及び「技巧」を用いて候補手等の情報を得て自らの対局に用いる行為。
  2. 対局中に、第三者が将棋GUIアプリケーション及び技巧を用いて得た候補手等の情報をスマホ等の電子機器による通信を用いることにより、自らの対局に用いる行為
[調査方法]
  1. ヒアリングの実施及び関係書類の分析
  2. 電子機器の解析
  3. 一致率等の分析
[三浦九段の調査]
  1. 三浦棋士が契約名義となっている、スマートフォンを含む携帯電話機
  2. 三浦棋士の家族が契約名義となっている、スマートフォンを含む携帯電話機
  3. 三浦棋士・その家族以外が契約名義となっているが、三浦棋士が2016年1月1日から同年10月3日6までに使用したことのある、スマートフォンを含む携帯電話
  4. 未契約又は解約済み等のスマートフォンを含む携帯電話機で、三浦棋士が2016年1月1日から同年10月3日までに使用したことのある携帯電話機
  5. 三浦棋士が使っていたPC(タブレット等を含む。)
[日本将棋連盟の幹部]
  • 谷川浩司会長
  • 青野照市専務理事
  • 東和男常務理事
  • 片上大輔常務理事
  • 佐藤秀司常務理事
  • 島朗常務理事
  • 中川大輔常務理事
  • 井上慶太理事
  • 杉浦伸洋理事 (日本将棋連盟所属ではない)

監視したが疑惑なし

unhappy_man

常務会は、三浦棋士が丸山棋士と対局する竜王戦挑戦者決定三番勝負について、三浦棋士の行動を監視することを決めた。

監視の結果疑わしい行動は確認されなかったにもかかわらず、理事会は三浦九段に出場停止処分を下した。

そして、次点の丸山九段が挑戦者になった。

[竜王戦挑戦者決定三番勝負 | 三浦vs丸山]
※結果:疑惑なし
  1. 2016年8月15日(丸山九段の勝ち)
  2. 2016年8月26日(三浦九段の勝ち)
  3. 2016年9月08日(三浦九段の勝ち)

時系列

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久保九段は自身の勘違い証言を恥じて謝罪したのか?大先輩を陥れた千田六段(当時)は謝罪したのか?谷川会長(当時)は兄貴に謝罪させたが自身は直接謝罪したのか?代替えの丸山九段を下し竜王を防衛したナベこそが疑惑の本丸との考察もあるため「今回のえん罪事件は根が深い」

[時系列]

    平成28年 (2016年)

  1. 平成28年7月下旬: 三浦九段が離席を繰り返し、電子機器を不正使用している疑いが浮上する。
    関西月例報告会にて久保利明九段が、対戦相手の31分の離席やソフト指しの疑いを指摘。この場では名指しではなかったが、後に、東理事に三浦九段のことだと伝えた。後に録画映像を検証したところ久保九段の勘違いだったことが判明。(investigative_report_1.pdf)
  2. 8月8日: 将棋連盟が全棋士に向け、将棋ソフトの使用はもちろん、使用したとの疑惑をもたれないよう長時間の離席、宿泊室やホテルへの立ち寄りを控えるよう要請する旨の通知書を送る。
  3. 10月10日: 渡辺竜王、谷川会長、島理事、佐藤(天)名人、羽生三冠、佐藤(康)九段、千田六段が、島理事宅に集合。久保九段が電話で参加。久保九段は三浦九段の離席について自身の勘違い情報を元に説明した。(ネタ元
    関西にいた久保棋士が電話で参加し、スピーカーフォン機能を用いて全員と会話できるような形で、2016年7月26日の三浦棋士との対局(久保戦)での疑惑について誤った認識を元に説明した。
    渡辺棋士及び千田棋士から、三浦棋士の指し手と技巧の示す指し手の一致率、離席の状況、三浦棋士が、研究会仲間である三枚堂達也氏から聞いてリモートデスクトップアプリケーションを使ってPC上の技巧をスマートフォンで遠隔操作する方法があることを遅くとも2016年夏頃までに知ったこと等について述べ、三浦棋士がソフト指しをしている疑いがあることを説明した。
    渡辺棋士から、竜王戦七番勝負第1局の次週に本件疑惑に関する記事が週刊文春に掲載される旨が説明された
    「渡辺棋士と千田棋士がそこまでいうのであれば三浦棋士が不正をしたのではないか」「初めて聞いた話でもあり疑わしいものの結論は出せない」「疑念を払拭するために三浦棋士本人から話を聞くべきではないか」などの意見があった。
  4. 10月11日常務会: 三浦九段が勝局した4局に関し、電子機器を不正使用した疑惑が浮上している旨を伝え、事情を聴取する。その席上で、三浦九段から公式戦を休場する申し出を受ける。
    渡辺棋士及び千田棋士から、三浦棋士に対し、主に本件4対局について、三浦棋士の指し手(感想戦での読みの内容を含む。)と技巧が示す指し手との一致率等を示しながら、長時間の離席や頻繁な離席を繰り返した理由について質問がなされた。
    三浦九段側は自ら辞退の意思を示したのではなく「『竜王戦が開催されないことになるから休場届を出してくれ』と言われた」としている。
    (和解の合意では三浦九段の勘違い、将棋連盟が強要した事実はない。とされた)(ネタ元)
  5. 10月12日: 休場届が提出されなかったが、竜王戦及びその前夜祭が迫っており、疑惑の解消の目途が立たない中で、三浦九段をそのまま出場させると関係者への影響が甚大なこと等から、三浦九段に対し、平成28年12月31日までの出場停止処分を行った。
  6. 10月18日: 三浦九段が将棋ソフト不正使用を否定する声明 (産経新聞Archive1Archive2)
    日本将棋連盟は、平成28年10月27日、私の出場停止処分の妥当性と対局中の行動について、第三者調査委員会を設置しました。連盟は、出場停止処分の妥当性に疑義があると考えたからこそ、第三者調査委員会を設置したのだと思います。しかし、私の出場停止処分は未だ継続されています。出場停止処分の妥当性に疑義があるのであれば、まずは出場停止処分を撤回してから調査にあたるべきではないでしょうか。(全文)
  7. 10月19日: 週刊文春Web速報が掲載される。将棋「スマホ不正」問題を渡辺明竜王が独占告白 | スクープ速報 - 週刊文春WEB
  8. 10月20日: 『週刊文春』2016年10月27日号発売。『将棋「スマホ不正」全真相』という記事は、渡辺竜王が三浦九段を連盟幹部に内部告発するまでの経緯が、渡辺竜王のコメントを引用しながら展開されている。
  9. 10月22日: 渡辺明ブログを更新。
    王将リーグ2回戦、久保九段戦。 - 渡辺明ブログ
  10. 10月27日 :但木敬一弁護士を委員長とする「第三者調査委員会」の設置を決定。三浦九段が不正行為を行ったか否か、出場停止処分が妥当であったか否かについて、第三者に客観的かつ中立的な立場から調査を依頼する必要があると判断した。
  11. 11月7日: 三浦九段が「出場停止処分を撤回してから調査すべきだ」と文書
  12. 11月7日: 渡辺明ブログ更新
    自分ではブレてないつもりでも、言葉があちこち飛び交ったのは自分の責任です。急所を自分のブログで書くのを怖れてメディア任せにしたのもいけなかった。この点、自分も身を挺しきれていなかったです。 週刊文春に掲載された記事内容は、個人的にはおおむね間違っていないように思いますが、矛盾の印象を与えそうな言葉や、本意では伝わらない恐れがある表現は、誤解を解くような努力をしなくてはいけなかったと反省しています。時間が経ってからでは状況を見て態度を変えているように思われるのも仕方がなしです。
  13. 12月14日: 電子機器は対局前にロッカーに預ける、対局中は外出禁止等の新たな規定を施行した。
  14. 12月22日: 竜王戦七番勝負 渡辺竜王が4-3のフルセットで丸山九段を破りタイトルを防衛した (日本将棋連盟 | 星取表ニュース)
  15. 12月26日: 第三者調査委員会が「三浦九段が不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない」旨、及び「日本将棋連盟による本件対応は許容される範囲内の措置であり、やむを得ないものと評価されるべきである」旨などの調査結果を公表した。
  16. 12月27日: 将棋連盟が記者会見を開いて、三浦九段に対する謝罪と、役員8名に対する減給処分を発表。三浦九段には平成29年1月から対局に復帰して頂くこと、報告書の結果を受けてA級順位戦は特別措置として、今期は降級1名とし、三浦九段は来期A級の地位保全を行う等について発表した。
  17. 平成29年 (2017年)

  18. 平成29年1月16日: 「第三者調査委員会」の調査報告書(概要版)をHP上で公表する。
  19. 1月17日: 疑惑を指摘した渡辺竜王が竜王就位式で謝罪 (archive.org)
  20. 1月19日: 谷川浩司会長と島朗常務理事が辞任する。
  21. 2月6日: 臨時棋士総会を開催し、佐藤康光九段が将棋連盟新会長に就任する。
  22. 2月7日: 三浦九段「あいつだけは許せない」iRONNAの独占取材に応じる
    あいつとは観戦記者小暮克洋氏のこと。
  23. 2月13日: 竜王戦1組ランキング戦(羽生三冠戦)で、三浦九段が対局に復帰するが羽生三冠に敗れた。
  24. 平成29年2月26日 (2017年2月26日)、弁護士法人横浜パートナー法律事務所大山滋郎弁護士名義で「三浦九段不正疑惑について、渡辺明竜王を弁護する」とのタイトルで怪文書?が公開されたがすぐに削除された。(依頼人:小暮克洋氏)
    この怪文書に添付された一致率に関するPDFファイルは渡辺明氏が提供したものと判明
  25. 2月27日: 連盟会長と常務理事は1月に自ら辞任したが、居残った5人のプロ棋士理事に対しても28人の連盟正会員のプロ棋士から解任動議が出されることになり、2月27日に3人が解任された。

    109票が解任ライン
    解任:青野照市九段125票、中川大輔八段111票、片上大輔六段112票
    留任:佐藤秀司七段101票、東和男八段107票 (週刊金曜日オンライン田丸昇公式ブログ)
  26. 2月28日: 渡辺竜王ブログ更新
    昨日の総会は個人的にも厳しい一日でしたが、理事会と話をしている最中でもあり、自分の言葉で話せずに申し訳ないです。 週末の棋王戦第3局から対局も続くので、ひとまずはそっちに気を向けたいと思います。(総会。 - 渡辺明ブログ)
  27. 5月23日: 将棋連盟と三浦九段の間で、和解の合意が成立する。
  28. 2017年05月24日、日本将棋連盟「三浦弘行九段と日本将棋連盟の間で和解成立のご報告」において、三浦九段と日本将棋連盟の間で和解が成立したことが発表された。
    日本将棋連盟が慰謝料として三浦九段に一定の補償を行うことをもって円満解決とする内容であった。(補償額は明らかにされていない)(ハフポスト)
  29. 5月24日: 渡辺竜王が将棋会館に出向き三浦九段に直接謝罪。(ネタ元)
結論
本件電子機器については、本件4対局中にそもそも使用されていた痕跡がないか、もしくは、同対局中に三浦棋士によって使用されていたとは認められず、とりわけ、三浦棋士が使用していた本件スマートフォンについてはスマートフォン版の技巧やリモートデスクトップアプリケーション等のダウンロードの痕跡は確認されなかった。

また、各スマートフォンにかかるショートメッセージ、キャリアメール、三浦棋士代理人からアカウント及びパスワードの提供を受けたWEBメール等についても、必要と認められた範囲・手法でレビューを実施したが、かかるレビューから、三浦棋士が本件不正行為に及んだことを疑わしめる内容は確認されなかった。investigative_report_1.pdf

谷川浩司九段 (十七世名人) の虚像

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振る舞いが美しい、棋士の手本というような聖人君子的な扱いを享受している谷川九段ですが、iRONNA の記事は別の面をあぶり出しています。

「渡辺竜王(と仲間たち)の言いがかりを真に受けて、三浦九段を竜王戦から締め出す。」というオカシなジャッジを下した責任者ですが、加えて、謝罪においてもオカシなことになってます。

谷川氏に公正中立な判断能力が備わっていたら...と思うと、三浦九段が不憫でなりません。

当事者でない兄貴に謝罪させる臆病者

「谷川会長のお兄さまからお手紙を頂いたんですよね。といっても、うちの師匠(西村一義九段)に手紙を出してくれたらしいんです。」

  • 自分の代わりに兄貴に謝罪させる。
  • 謝罪の手段が手紙。
  • 送付した相手は、三浦九段ではなく三浦九段の師匠。

三浦九段はインタビュー記事で谷川九段に忖度したような表現を使ってます。

「師匠宛てに、当事者でもない兄貴に手紙で謝罪させたのか...」
「残念な人だな...。」

と言いたかったのではと勝手に想像しています。

[iRONNA によると...]
  • 当時の谷川会長から謝罪を受けたという記述がない。
  • 日本将棋連盟とは無関係の谷川会長の兄が謝罪の意を表した手紙を送達したことが明かされている。
  • その宛先が、三浦九段ではなく、三浦九段の師匠西村一義九段だった。
  • 三浦九段は師匠から手紙の存在を知らされた。(謝罪の手紙が存在することを知らなかったということは、谷川会長は直接本人に謝罪していないと推測される。)
実を言うと、ちょっと前に谷川会長のお兄さまからお手紙を頂いたんですよね。といっても、うちの師匠(西村一義九段)に手紙を出してくれたらしいんです。それが私の手元に来たってという話なんですけど。プライバシーのこともあるので多くは語れませんが、「自分の弟の裁定、処分を下したことについて申し訳なく思う」っていうふうに書いていただいて。私のことを疑って申し訳なかったという下りもあり、謝罪の気持ちが全面に伝わる内容でした。

 もちろん、一番きつい思いをしたのは私だと思っているんですけど、ただ谷川会長が辞任されたときの様子を見ても、会長もきついんだろうなという感じは伝わったので。谷川会長も、ある意味、被害者のようなものですしね。その谷川会長のお兄さまの手紙で、自分の中にあった激しい怒りの感情みたいなものが少し収まったという気がします。「どうしても言いたいことがある」 三浦九段が初めて語った騒動の内幕

大きく騒いで疑惑を逸らす

「対局会場で、スマホから自宅PCにアクセスして将棋ソフトに調べさせる。」

な~んて発想は、経験者でないと浮かばない...?

「アマ初段、女流育成会員経験者、詰将棋作家」が協力者なら、対局中に電話やメールを使って調べてもらうことはできそうですね。

大きく騒いで本筋の疑惑をそらすという手法があるらしい。

三浦九段はスマホ、自宅PCを調査委員会に提供して調べさせた結果、潔白が証明された。同様に、告発者のスマホ、PCも調べるよう主張すればよかった。

wi-fi environment

そもそも、外出先からスマホを使って自宅PCにアクセスする環境を整備するのはハードルが高いです。

「技巧」をダウンロードするだけではネットワーク接続はできない。自宅ルータの設定も必要。

もっとも、誰かさんとその仲間たちは、具体的な手法を例示して告発した経緯から詳しそうではある。

離席時間についても同様。

誰かさんは、対局中にトイレにこもって何かしてた。っていうウワサがあります...。

資料

2017年2月7日 | iRONNA

「どうしても言いたいことがある」 三浦九段が初めて語った騒動の内幕
「三浦九段の疑惑告発と処分に至る経緯」
  • 三浦九段は昨年7月26日、第29期竜王戦決勝トーナメントで、久保利明九段と対戦し、勝利した。
  • 久保九段は、夕食休憩後の自分の手番で三浦九段が長時間離席し、他にも離席がみられたことなどから強い不信感を抱き、その後の検証で離席後の指し手と将棋ソフトの指し手が一致したという事例を同29日に開かれた日本将棋連盟関西月例報告会で告発。
  • 連盟は8月8日付で対局中の電子機器の取り扱いや、むやみな長時間の離席、宿泊室等への立ち寄りなどを控えるべきとする通知を所属棋士に出し、同15日から始まる竜王戦挑戦者決定三番勝負について、三浦九段の行動を監視することを決めた。
  • 三番勝負では三浦九段が2勝1敗で丸山九段に勝利したが、連盟は三浦九段の行動について不審な点はなかったとしながら、10月15日から始まる竜王戦七番勝負では金属探知機の導入や荷物検査を実施することなどを決定した。
  • 三浦九段は10月3日の名人戦A級順位戦で渡辺明竜王と対局し勝利。渡辺竜王は対局中に三浦九段の離席が多いとは感じたが、ソフト指しをされたという印象は持たなかった。ところが、その翌日以降、観戦記者やソフト指しに詳しい一部の棋士との意見交換、自らソフトを使って検証した結果、三浦九段に対する疑惑を深め、同10日の会合で告発。連盟は翌日に三浦九段から事情聴取し、同12日に年内の公式戦出場停止処分を発表した。
「将棋連盟が昨年10月27日に設置した第三者調査委員会が、調査の対象とした対局」
  1. 2016年7月26日 竜王戦決勝トーナメント 対局相手は久保利明九段
  2. 2016年8月26日 竜王戦挑戦者決定三番勝負第二局 対局相手は丸山忠久九段
  3. 2016年9月8日 竜王戦挑戦者決定三番勝負第三局 対局相手は丸山忠久九段
  4. 2016年10月3日 名人戦A級順位戦 対局相手は渡辺明竜王

最初に不正疑惑を指摘した久保九段との対局について、第三者委は記録された対局映像を分析した結果、久保九段が証言した「夕食休憩後に三浦九段が31分間離席した」という事実はなく、久保九段の誤認だったと断定。

小暮怪文書 | 2017年9月26日

理事解任動議が議決される臨時総会の前日、突如公開された小暮怪文書。そこには渡辺明作成の一致率資料(PDF)も掲載されており、ナベ・小暮ラインの深い結び付きを世に知らしめることになった。当時の将棋クラスタを怒りと驚きで包んだ小暮怪文書だが、解決の糸口が見えなかった三浦九段冤罪事件は、その一手により終盤戦へと突入した。怪文書とそれを巡る反応を振り返りつつ、改めて渡辺明の取るべき行動について考える。#三浦九段冤罪事件 を終盤戦へと導いた小暮怪文書(渡辺明PDF含む) / Twitter


三浦弘行九段の声明文 | 2016/11/7

対局中の将棋ソフト使用疑惑について(3)

日本将棋連盟は、平成28年10月27日、私の出場停止処分の妥当性と対局中の行動について、第三者調査委員会を設置しました。連盟は、出場停止処分の妥当性に疑義があると考えたからこそ、第三者調査委員会を設置したのだと思います。しかし、私の出場停止処分は未だ継続されています。出場停止処分の妥当性に疑義があるのであれば、まずは出場停止処分を撤回してから調査にあたるべきではないでしょうか。

連盟は、おそらく第三者調査委員会の結論が出るまで出場停止処分を撤回しないでしょう。一方で、連盟に預けた私のPCについては、まだ何も調査していないと回答されています。そのうえ、解析会社の協議も整っていません。このままでは、私の出場停止処分の期限である平成28年12月31日までに、第三者調査委員会の結論が出るとは考えられません。私は居ても立っても居られなくなり、連盟に預けたPCを返してもらい、自ら解析会社で調査してもらおうと考えました。

 そこで、平成28年10月28日、一時的にPCを返して欲しいと連盟に求めました。ところが、連盟は、第三者調査委員会にPC等を厳重に保管するよう申し伝えられていることなどを理由とし、私にPCを返してくれませんでした。どうして、私のPCを返してもらうことすら許されないのでしょうか。

仕方なく、私は自らの手元にあるスマートフォンのみを解析会社で調査してもらうことにしました。多くの解析会社では、トラブルに巻き込まれることを恐れてか、私の依頼を受けてくれませんでしたが、ようやく、アスエイト・アドバイザリー株式会社に引き受けてもらいました。その結果判明した、インストールされたアプリケーション一覧が添付のとおりとなります(資料1)。

 アプリケーション一覧に記されているように、私のスマートフォンに指し手を示す将棋ソフトは導入されていません。また、PCの遠隔操作を行い得るソフトも導入されていません。ちなみに、スマートフォンの電源のオンオフについては、抽出不可能な領域であることから判明しませんでした。

 解析とは別に、私は、対局中はスマートフォンの電源を切っていたはずですので、このことを証明するため、ドコモから取り寄せ可能な過去の通信データを入手しました。しかし、非常に残念なことに、ドコモでは通信データについては時間単位ではなく、日単位でしかデータを保有していませんでした。それでも、対局日の通信データ量が、対局がなかった日と比べて少ないことから、私が対局中に電源をオフにしていたことを添付資料からうかがえると思います。

このように、私が対局中に将棋ソフトを使用したという疑惑は、単なる憶測に基づく誤った事実なのです。

 なぜ、根拠もなく出場停止処分を継続するのでしょうか。なぜ、私のPCを解析せずに放置し続けるのでしょうか。どうして、第三者調査委員会を設けなければならないのでしょうか。第三者調査委員会は、過去の処分の妥当性などを検討しているだけであり、連盟が独自に今でも処分を撤回することは可能なはずです。

 従前から申し上げているように、私はスマートフォンなども進んで連盟に提出するつもりです。預けているPCについても、すぐにでも解析に回して欲しいです。ただ、その前提として、現在私に下されている不当な出場停止処分を直ちに撤回して欲しいと思います。

 出場停止処分を下されてから、毎日不安に押し潰されそうです。満足に眠ることすらできません。このような精神状態で、以前のように将棋を指すことができるか不安でなりません。私の棋士生命は、刻一刻と失われつつあります。私は棋士です。私には将棋しかないのです。どうか私から将棋を奪わないでください。

       平成28年11月7日 三浦弘行

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