永瀬拓矢叡王王座奪取（第67期）二冠となる、同時に八段に昇段

SC2 2019-10-03

2021-08-28

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,永瀬拓矢


棋戦	第67期王座戦
勝ち	永瀬拓矢叡王（新王座）
負け	斎藤慎太郎王座
日付	2019年10月1日（第3局）
場所	兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」

将棋の八大タイトル戦、王座戦に動きがありました。

第67期王座戦五番勝負第3局において、永瀬拓矢叡王（27歳）が斎藤慎太郎王座（26歳）を3勝0敗のストレートで破り王座を奪取しました。

永瀬拓矢新王座は5月に高見泰地叡王（当時）を破り叡王を奪取しています。
王座を獲得し二冠となりました。

併せて、昇段規定（タイトル2期獲得）により2019年10月1日付で八段へ昇段しました。

今回の結果により複数タイトル保持者は2人です。

永瀬拓矢二冠（叡王、王座）
渡辺明三冠（棋王、王将、棋聖）

タイトル戦の状況

プロ将棋のタイトル戦は８つあります。
最も歴史のある棋戦は名人戦、最も新しい棋戦は叡王戦です。

日本将棋連盟はタイトル戦の序列を賞金額で決めており、最も賞金額の高い竜王戦の序列が1番です。
王座戦の序列は5番目です。

特別協賛企業の名前（または屋号）がタイトル戦に付与されている棋戦は次の通りです。

大阪王将杯王将戦
ヒューリック杯棋聖戦

賞金：万円、竜王以外は推定値｜2019/10/01
棋戦	期数	保持者	段位	対戦棋士	対局日	賞金	次期挑戦者	主催
竜王	31期	広瀬章人	八段	羽生善治竜王	2018/12/21	4,320	豊島将之名人（10/11～）	読売新聞
名人	77期	豊島将之	九段	佐藤天彦九段	2019/05/17	2,000		毎日新聞朝日新聞
叡王	4期	永瀬拓矢二冠	八段	高見泰地七段	2019/05/11	2,000		ドワンゴ
王位	60期	木村一基	九段	豊島将之名人	2019/09/26	1,000		新聞三社
王座	67期	永瀬拓矢二冠	八段	斎藤慎太郎七段	2019/10/01	800		日経新聞
棋王	44期	渡辺明三冠（７連覇）	九段	広瀬章人竜王	2019/03/19	600		共同通信
王将	68期	渡辺明三冠	九段	久保利明九段	2019/02/25	300		スポニチ毎日新聞
棋聖	90期	渡辺明三冠	九段	豊島将之名人	2019/07/09	300		産経新聞

豊島名人

10月11日から始まる第32期竜王戦は広瀬章人竜王に豊島将之名人が挑戦するので、豊島名人が竜王を奪取して二冠保持者になる可能性があります。

第31期竜王戦は12月に勝敗が決したので、今年も同じ時期に勝敗が決するのでしょうか？

あとがき

特別協賛とは

特別協賛とは企業等で協賛の中で一番多く出資を行う者です。

2018年4月、
第90期棋聖戦からヒューリック株式会社が特別協賛企業になったので「ヒューリック杯棋聖戦」に名称が変わりました。

2019年1月、
第69期王将戦から大阪王将（会社名：イートアンド株式会社）が特別協賛企業になったので、「大阪王将杯王将戦」に名称が変わりました。

アメトークで「餃子の王将芸人」が放送されたことがありますが、餃子の王将は [会社名：株式会社王将フードサービス] なのでイートアンド株式会社（大阪王将）とは法人格が異なります。

但し、餃子の王将からのれん分けされて誕生したのが大阪王将なので兄弟関係にあります。

日本将棋連盟はスポンサーの貢献度に応じて、竜王戦を序列1位にして最も歴史と権威のある名人戦を序列2位にしました。

棋聖戦と王将戦には棋戦名に企業名を付与しました。

しかしながら、叡王戦がタイトル戦に昇格する時にドワンゴが提示した竜王戦を上回る賞金額を減額して序列3位になるよう調整したと言われており方針がブレているように見えます。

余談ですが、餃子の王将の大東隆行社長は2013年12月19日何者かに射殺されており、犯人が逮捕されていない未解決事件となっています。

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