イベントID455 /Application
Windows 10 v1903 へアップデートしたタイミングで、イベントID455、ESENTが関与するエラーログが記録されました。
ログのメッセージによると、Windowsのプロセス svchost(TILEREPOSITORYS) が EDB.log にアクセスする時に問題が起きているようです。問題を特定するヒントになるエラーコードは「1023 (0xfffffc01)」です。
当方のWindowsでは、ログが示す EDB.log のフルパス部分のうち赤字部分が存在しなかったので、エラーログは EDB.log にアクセスできないことを通知しています。。
C:\WINDOWS\system32\config\systemprofile\AppData\Local\TileDataLayer\Database\EDB.log
実行したこと
「無いなら作ってしまえ」ということで、システムが EDB.log を作成できるように、ログが示すフルパス構造(ディレクトリ)を作成して様子見しました。
その後 [イベントID455] が消えたのでビンゴだったようです。
実行したことの具体例を紹介します。
ESENTとは?
ESENTは、Windows コンポーネントで使用されているマイクロソフト製の簡易的なデータベースエンジンです。SQLの簡易版のようなものです。
ESENT:Extensible Storage Engine (Microsoft)
過去には Wndows NT という名前の Windows XP/7/8/10/11 の前身となるOSがありましたが、ESE[NT] はNT系OSで開発されたコンポーネントであることを示しているのではないかと思います。
イベントログ
メッセージ | svchost (8500,R,98) TILEREPOSITORYS-1-5-18: ログ ファイル C:\WINDOWS\system32\config\systemprofile\AppData\Local\TileDataLayer\Database\EDB.log を開いているときに、エラー -1023 (0xfffffc01) が発生しました。 |
ログの名前 | Application |
ソース | ESENT |
イベントID | 455 |
レベル | エラー |
ユーザー | N/A |
緩和策
ログで示された [EDB.log] のフルパスを新規作成し、イベントビューアーの変化を観察します。
検証では、[EDB.log] という名前の空ファイルを作成せずに、EDB.log が作成されるであろうディレクトリ(フルパス)を作成して EDB.log が作成されるか否かを検証します。
検証事項の具体例
新たに作成するディレクトリ
\TileDataLayer\Database\(EDB.log:自動作成されるかを検証する)
参考:フルパス
C:\WINDOWS\system32\config\systemprofile\AppData\Local\TileDataLayer\Database\
手順を実行する過程で続行するか否かのダイアログが表示されたときは続行を選択します。
[続行] をクリックすると、このフォルダーへの永続的なアクセスを取得します。
- エクスプローラーを起動する
- ...\Local まで辿る
- \Local 配下に TileDataLayer フォルダーを作成する
- \TileDataLayer 配下に Database フォルダーを作成する
- 10分程度様子を見るかPCを再起動する
- EDB.logが作成されたことを確認する
- 以上
新規フォルダーを作成する方法
新規フォルダーを作成するには、左ペインで作成するフォルダーまで展開してから、右ペインの何もないところで [右クリック > 新規作成 > フォルダー] と遷移します。まとめ
[EVENT-ID-2484] の修復に効果のあった、マイクロソフト公式タイルデーターベース修復ツール「startmenu.diagcab」は公開が終わりました。Wayback Machineのキャッシュに残っていたので、外部リンクに貼っています。
以下は [EVENT-ID-2484] の具体例です。
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