VPN Gate Client の使い方

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筑波大学学術実験プロジェクトが無償で配布しているVPNソフトウェア VPN Gate Client の使い方について記述しています。

併せて、https://www.vpngate.net/ へのアクセスがファイアーウォールで遮断されている国(China?)に滞在している方向けに、メールでミラーサーバーの情報を受け取る方法についても書いています。

インストール手順はこちらです。
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VPN Gate Client のインストール手順(詳細版)

筑波大学学術実験プロジェクトが無償で配布しているVPNソフトウェア VPN Gate Client のインストール手順について書いています。 VPN Gate Client をインストールすると、世界各国の有志が公開しているVPNサーバーに接続できるようになり...


VPN Gate について
※公式サイトから引用

VPN Gate に VPN 接続すると、以下の 3 つの利点を得ることができます。
  • 政府の検閲用ファイアウォールを回避し、海外の YouTube などの Web サイトを自由に閲覧できます。
  • IP アドレス が VPN サーバーのものに書き換わります。インターネットで安全に情報発信をしたり、Web コンテンツを閲覧したりできます。
  • 暗号化により公衆無線 LAN を安全に利用できます。
VPN Gate は過去の共有型 VPN サービスと比べて、政府の検閲用ファイアウォールによって遮断されにくいという特徴があります。しかも、無償で利用可能です。ユーザー登録は不要です。
VPN Gate の概要

VPN Gate Client の使い方

1. SoftEther VPN クライアント接続を起動する
VPN Gate Client のインストールに成功するとデスクトップにアイコンが作成されるので「SoftEther VPN クライアント接続」をダブルクリックして起動します。

vpngate-icon
2. 接続マネージャーを表示する
タスクバーの通知領域にアイコンが表示されるので、そのアイコンをクリックまたは右クリックします。

次に、「接続マネージャーを表示する」を選択します。

接続マネージャー表示
3. VPN Gate 公開 VPN 中継サーバーを選択する
SoftEther VPN クライアント接続マネージャが起動したら「VPN Gate 公開 VPN 中継サーバー」をダブルクリックします。

公開VPN中継サーバー
4. VPNサーバーを選択する
VPN Gate に対応した公開VPN中継サーバーの一覧が表示されるので、接続したいVPNサーバーにマウスを移動させてからダブルクリックします。

または、接続したいVPNサーバーをワンクリックしてハイライト状態にしてから、右下の「選択したVPNサーバーに接続」をクリックします。

接続したい国と回線速度を参考にして接続するVPNサーバーを選択するのがいいのではないかと思います。セッション数の多いVPNサーバーは回線速度が速くてもシェアする人数が多いので、期待したようなスループットは得られません。

国・地域:VPNサーバーが稼働している国が表示されます
回線速度:VPNサーバーの回線速度が表示されます

server-list
5. プロトコルの選択
公開VPN中継サーバーへ接続する時に使用するプロトコルを選択するダイアログが表示されるので、お好みのプロトコルを選択しましょう。

説明書きにもあるように、「TCPを使用(推奨)」を選択しておけば問題ありません。

UDPプロトコルは誤りチェックや再送手順が無いTCPプロトコルの簡易版なので、通信が不安定になる可能性があります。

select protocol
6. 接続完了
選択した公開VPN中継サーバーの接続に成功すると SoftEther VPN クライアント接続マネージャ の起動画面に戻ります。

「状態:接続完了」と表示されていれば成功です。

接続完了

知っておきたいこと

接続できないことがあります

「公開VPN中継サーバー一覧」に表示されたVPN中継サーバーのいくつかは接続に失敗します。

理由は様々でしょうが、意図的に jp ドメインを拒否しているVPN中継サーバーがあるように思います。経験上、特に英国(United Kigdom)のVPNサーバーで接続エラーになることが多いです。

稀にChinaのVPNサーバーがリスト表示されることがありますが、例え接続できたとしてもBaiduなどのサイトにアクセスしてもほとんどのコンテンツが表示されないまたは、利用できないので jpドメインからの接続を監視している可能性があります。Chinaサーバに接続する時は気をつけましょう。

Androidアプリは公式アプリではありません

Google Play に「VPN Gate Viewer」というアプリが公開されていますが、筑波大学学術研究プロジェクトの公式アプリではありません。(文末にリンクを貼ってます)

VPN Gate Viewer は以前利用していた時は安定していたように思いますが、Google Playのコメント欄が正しいなら最近のバージョンは不安定になっているようです。

公開VPN中継サーバーの情報はメールで入手することが可能です

「VPN Gate ミラーサイト URL メール配信サービス」に登録すると、公開VPN中継サーバーのミラーサイト情報を入手することができます。

グレートファイアウォールで情報統制されている国に居住している方向けのサービスです。

記述時点のミラーサーバー情報は次の通りです。
※以下のアドレスは変更する可能性が高いのでメールサービスに登録することが推奨されています。
  • http://195.242.219.21:62917/ja/ (Mirror location: Ukraine)
  • http://151.80.182.100:10053/ja/ (Mirror location: France)
  • http://183.99.129.246:33835/ja/ (Mirror location: Korea Republic of)
  • http://cpe-71-72-64-36.columbus.res.rr.com:37991/ja/ (Mirror location: United States)
  • http://172.245.55.203:43479/ja/ (Mirror location: United States)

政府のファイアウォールの内側のインターネット接続環境においては、原因不明のエラーにより https://www.vpngate.net/ Web サイトへのアクセスが妨害されるかも知れません。

もしそのような状況であれば、「VPN Gate ミラーサイト URL メール配信サービス」をご利用ください。 VPN Gate ミラーサイト URL メール配信サービスにあなたのメールアドレスを登録すると、VPN Gate メール送信サーバーがあなたのメールアドレスに VPN Gate ミラーサイト URL 一覧 を定期的に配信します。
VPN Gate ミラーサイト URL メール配信サービス

まとめ

[VPN Gateの特徴]
  1. フリーで利用することができる
  2. 公開VPNサーバのIPアドレスは動的に変化する
  3. リスト表示されたサーバには接続できないものもある
  4. 公開VPNサーバの情報はメールで受け取ることができる
  5. Androidアプリは公式アプリではない
  6. Chinaに設置されたサーバへの接続は控える

検証:VPN Gate Client v4.28-9669-beta-2018.09.11
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