Windows のタスクトレイ(通知領域)の時計を改造することができる TClock シリーズは、kazubon氏が GNU GPL ライセンスとして公開したものが原点です。
TClock(kazubon)は設計が古いためWindows 10では動作しません。
派生バージョンtclock-101021-analogは、Windows 10 Fall Creators Updateでは動作しません。
派生バージョンTClock Light(k-takata)はWindows 10 Fall Creators Update、Windows 10 April 2018で動作します。
さて、本題。
2018年9月4日、TClock Light 改造版 Ver.kt180904 (tclocklight-kt180904)がリリースされたので、ソフトウェア情報、インストール時の注意点などについてまとめました。ひとつ前のバージョン tclocklight-kt160911 は2016/09/11にリリースされているので、2年ぶりのバージョンアップとなりました。
ソフトウェア情報
readme.txt から引用
TClock Light 改造版 by K.Takata
Ver.kt180904 (based on tclocklight-040702-3)
ライセンス
オリジナルのライセンスが GPL であるため、この改造版のライセンスも当然 GPL です。
連絡先
改造版作者: K.Takata
http://k-takata.o.oo7.jp/ https://github.com/k-takata/TClockLight (ソースコード)
tclocklight-kt180904 変更情報
kt160911 からの変更内容は以下の通りです。
- VC2015 で x64 版がビルドできなかったのを修正。
- 書式 CU[0-7] を追加。コアごとの CPU 使用率の表示に対応。(PR #4) (all 版のみ)
- nifty @homepage の閉鎖に伴い、ヘルプの URL を「TClock2ch付属サイト」の先に変更。
- 通常版のパッケージ構成を変更し、x64 版と x86 版を分離。
- リモートデスクトップで接続時のちらつきを制限事項として記載。
ダウンロード
※直リンク今回から64bit版/32bit版 が分離され、個別に配布されるようになりました。
カスタマイズ用ファイルは 7-Zip(拡張子|.7z)に対応したLhazなどのアーカイバーが必要です。
64bit 版 | tclocklight-kt180904-x64.zip |
32bit 版 | tclocklight-kt180904-x86.zip |
カスタマイズ版 | tclocklight-kt160911-custom.7z |
インストール方法
出典:readme.txt一般ユーザー権限で書き込み可能な適当なディレクトリを用意し、そこに OSに合わせて x64 版 (64bit) または x86 版 (32bit) のいずれかのファイルを解凍してください。
例えば、C:\Program Files はシステムフォルダーのためインストールできません。
以下のようなディレクトリ構成になっていることを確認してください。
この状態で tclock.exe を実行すると、TClock Lightが起動します。
tclock インストール先
│ tcdll.tclock
│ tclock.exe
│ tcplayer.exe
│ tcprop.exe
│ tcsntp.exe
│ tctimer.exe
│
└─lang
tclang-ja.txt
tclang.txt
tcmenu-ja.txt
tcmenu.txt
この状態で tclock.exe を実行すると、TClock Lightが起動します。
tclock インストール先
│ tcdll.tclock
│ tclock.exe
│ tcplayer.exe
│ tcprop.exe
│ tcsntp.exe
│ tctimer.exe
│
└─lang
tclang-ja.txt
tclang.txt
tcmenu-ja.txt
tcmenu.txt
language file not found
TClock Light を起動した際に、"language file not found" と表示される場合や、時計を右クリックした際に、メニューに Exit TClock としか表示されない場合は、インストールに失敗しています。C:\Program Files にはインストールしないでください
TClock Light を C:\Program Files 以下にインストールすると、設定ファイル (tclock.ini) を正しく読み書きできなくなるため、時計が改造できないなどの問題が発生します。メモリー残量を表示するにはcustom版が必要です
メモリー残量を表示するなどの特殊な機能を利用したい時は、tclocklight-kt160911-custom.7z が必要です。以下の画像は、時刻表示の右となりにPCのメモリー残量がリアルタイムで表示されるようにcustom版をインストールたものです。
まとめ
TClock Light(k-takata)- GitHubで公開されている
- 通常版とカスタマイズ版がある
- インストーラーはない
- x64 版 (64bit)、x86 版 (32bit) が提供されている
- システムフォルダへのインストールは避ける(C:\Program Files、...)
- 「language file not found」と表示されたらインストールに失敗している
- メモリー残量を表示するにはcustom版が必要
TClock Light のカスタム版をインストールするとPCのメモリ残量を時計の横に表示できるようになります。
メモリ残量を表示するための書式は ”MM” です。
yy/mm/ddaaa\n_h:nn:ss\nMM
未だに Kazubon氏のソースコードを流用した派生バージョンが流通しているということは、異なるコードで TClock 的なソフトウェアを開発するのは難しいのでしょうか?
もしそうなら、Kazubon 氏がGNU GPLライセンスで誰でも利用できるようにしてくれたことに感謝しないといけないですね。
現在では TClock 派生バージョン T-Clock Redux という日本語に対応していないバージョンも開発されています。
External link
検証:Windows 10 Pro April 2018, v1803
TClock Light 改造版 by K.Takata, Ver.kt180904 (based on tclocklight-040702-3)
TClock Light 改造版 by K.Takata, Ver.kt180904 (based on tclocklight-040702-3)
:SC2
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