IrfanView Unicode化
IrfanView Version 4.50 からUnicodeに対応しました。
その影響で、IrfanView Version 4.50 (またはそれ以降のバージョン)では、オプション変更した値が保存されない不具合が発生する可能性があります。
ZIPファイルを解凍してマニュアルインストールした Irfanview で問題が発生する可能性があります。インストーラーを利用してインストールした IrfanView は問題ありません。
この記事は、オプション変更できない状態になった IrfanView を正常に戻すための方法を紹介します。
オプション変更した値が保持されない原因
IrfanView Version 4.50以降、設定ファイル(i_view64.ini|i_view32.ini)の文字コードはUnicodeに変わりました。Version 4.50より古いバージョンを利用している場合、設定ファイルは Unicode 以外の文字コードが使用されています。
日本で使われる一般的な文字コードはSJIS(Shift-JIS、シフトジス)です。IrfanView 4.50は設定ファイルをUnicodeとして読み込むので、SJISで保存された設定ファイルは正しく認識できません。
Version 4.50をインストーラーを利用してインストールした環境では問題は発生しません。
問題を解決するには
i_view64.ini(または、i_view32.ini)の文字コードを Unicode に変換すると改善します。
設定情報ファイル(拡張子|.ini)は、IrfanView の実行ファイルと同じ場所に存在します。
IrfanView 64-bit なら i_view64.exe と同じフォルダーに i_view64.ini が存在します。
修復方法
i_view64.ini(i_view32.ini)をUnicodeに変換します。
INIファイルをテキストエディターで開いてUnicodeで上書き保存する方法が思いつきますが、IrfanView公式サイトは次の手順を提示しています。
ダイアログを表示させるだけでよく、具体的なアクションは必要ありません。
*** IMPORTANT INFO !!! ***
Please start IrfanView and call (once) any of the dialogs:
- Properties (P), or
- File->Open (O), or
- File->Save As (S), or
- Batch (B)
to convert/set IrfanView INI file to UNICODE mode !
If the INI file is not converted to Unicode, some of the options (like filenames, paths or text options)
may NOT be saved properly and the feature may not be working as expected.
Unicodeになっているか確認しよう
前項の手順を実行した時は、i_view64.ini(i_view32.ini) をサクラエディタなどの文字コードが確認できるテキストエディタで開いて文字コードを確認しましょう。
私の環境では ”UTF-16 BOM付” になっていました。
UTF-16 は Unicode なので SJIS から正しく変換されたことが確認できました。
大幅な仕様変更が伴うバージョンアップが行われたときは、予期しない不具合が発生する可能性があるので情報収集が大切ですね。
まとめ
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