TClock Lightをインストールする手順(通知領域の時計を改造)

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TClockLight

TClockシリーズ

Windowsのタスクトレイ(通知領域)の時計を改造することができるTClockシリーズは、kazubon氏がGNU GPLライセンスとして公開したものが原点です。

当初の動作環境は以下の通りです。
TClock LightはTClockの軽量版です。

TClock の動作環境
TClockWindows 95
TClock LightWindows XP

kazubon氏の公式サイトは404を返しますが、インターネットアーカイブから閉鎖前のウェブサイトを確認することができます。


この記事は、...

TClock派生バージョン「TClock Light」をインストールしたので、ソフトウェア情報、インストール手順などを紹介します。

[コンテンツ]
  • TClock派生バージョン (TClock2ch | k-takata)
  • 派生バージョンの外観の違い
  • TClock Light kt160911 (k-takata) のインストール手順
  • 時刻合わせを定期的に実行する方法

TClockの派生バージョン

kazubon氏バージョンは Windows Vista 以降のOSで動作しなかったり不安定になるため、有志が改造した派生バージョンが流通しています。

派生バージョンの代表的なものは次の通りです。

TClock 派生バージョン
TClock 派生バージョンTClock2chtclock-101021-analog
TClock Light 派生バージョンk-takataTClock Light kt160911

tclock-101021-analog は、Windows 10 Anniversary Updateと相性が悪いので、該当ユーザーはTClock Light(k-takata)への乗り換えを検討しましょう。

私はWindows 7ユーザーなのでAnniversary Update問題は関係ないですが、TClock Light kt160911に興味があったのでインストールしてみました。

派生バージョンの外観の違い

tclock-101021-analogはタスクバーの右端にある「デスクトップの表示ボタン」がフラットになりますがTClock Light kt160911は通常通り表示されます。

それ以外の外観は同じです。

曜日を英語表記にするには、日付と時刻のプロパティを開いて地域を「英語」にします。

上段:日付、曜日 /下段:時間、メモリ残量
Windows 7 標準
tclock_カスタム前
tclock-101021-analog
tclock_analog
TClock Light kt160911
tclock_Light_書式設定済み

TClock Light(k-takata)インストール手順

利用可能な物理メモリを表示したいので、カスタマイズ版をインストールしました。

利用可能な物理メモリの 拡張書式は "MM" ですが、通常版はMMを指定しても反応しません。

1. ダウンロード

通常版とカスタマイズ版の両方が必要です。

TClock Light のアーカイブには 32bit版(x86フォルダ)、64bit版(x64フォルダ)が同梱されています。

通常版tclocklight-kt160911.zip
カスタマイズ版tclocklight-kt160911-custom.7z

2. 通常版.ZIP解凍
ダウンロードしたファイルを任意の場所に解凍します。
インストーラーはありません。

「C:\Program Files」などのWindowsシステムフォルダーに解凍すると設定ファイル(tclock.ini)書き込みに支障が出るので、別のフォルダーを選択しましょう。

tclocklight-kt160911.zip のフォルダー構成

tclock_フォルダ構成
3. コピー(移動)
x86フォルダ配下の全てのファイルを一階層上の langフォルダと並列になるようにコピーまたは移動します。

※tclock.ini は 初期状態では存在しません

  • tclock.exe
  • tcplayer.exe
  • tcprop.exe
  • tcsntp.exe
  • tctimer.exe
tclock_x86の中身をコピー
4. カスタマイズ版.7z解凍
カスタマイズ版 tclocklight-kt160911-custom.7z を解凍します。

フォルダの説明
allconfig.h-all全ての拡張書式が有効
customconfig.h-custom一部の拡張書式が有効
custom で有効化されている拡張書式
  • #define TC_ENABLE_HDD
  • #define TC_ENABLE_MEMORY
フォルダ構成
5. ファイルの置換
カスタマイズ版のファイルを通常版に上書きコピーします。

置換するファイル
  • tcdll.tclock
  • tclock.exe
  • tcprop.exe
6. tclock.exe を起動する
tclock_Light_デフォルト起動
7. 時計をカスタマイズする
カスタマイズ例
(上段:日付、曜日 /下段:時間、メモリ残量)

Format="mm/dd ddd\nhh:nn:ss MM"

tclock_Light_書式設定済み
8. 時刻合わせ
TClock Light > 右クリック > 時刻合わせの設定

「今すぐ同期」をクリックするとntpプロトコルを利用した時刻合わせが可能です。

通知領域の右クリックメニュー「時刻合わせ」を機能させたい時は、TClock Lightを管理者権限で起動します。

文字起こし
エラーメッセージ
administrator privilege required

TClock Light 時刻合わせの設定

あとがき

時刻合わせを定期的に実行する方法は次の通りです。
  1. tclock.exe を管理者として実行する
  2. アラームを追加する
TClockのプロパティ > アラーム
  • 名前:SNTP
  • 有効にチェックを入れる
  • 時:*/2(2時間おきにチェックする)
  • 分:0
  • ファイル:sntp
TClockのプロパティ

tclock.exeを「管理者として実行」するとTClock Lightから起動したプログラムが全て管理者モードで動作するようになるのでご注意ください。

検証:TClock Light kt160911
Windows 7 32bit/64bit
Windows 10 Pro Fall Creators Update, v1709
SC2
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