プロキシオミットロン /Proxomitron
Proxomitronは HTTP(HTTPS) ローカルプロキシとして動作し、ヘッダやHTMLを書き換えることができるソフトウェアです。
正規表現のような専用のマッチングコマンドとマッチングルールを記述して、HTML/ヘッダの置換を行い置換後のデータをブラウザに渡します。
さて、本題。
Proxomitronはマッチングコマンドを使いこなすにはそれなりのスキルを求めてくるソフトウェアですが、標準装備のフィルタが充実しているのでプロキシの知識があればすぐに利用することができます。
Proxomitronを動作させるまでの手順を紹介します。
Proxomitronの将来性
Proxomitron の作者 Scott R. Lemmon 氏は、2004年5月1日に他界したので新バージョンがリリースされることはありません。
最終バージョンは Proxomitron Ver.Naoko 4.5 June です。
Scott氏他界後に有志が改造した複数のバージョンが流通しています。私が利用しているのは Proxomitron Version: Naoko 4.5(2003-6-1)+8 です。
現在、まとめサイトのリンク切れなどで入手困難です。
Proxomitronの動作原理
サーバーから受信したHTMLをブラウザがレンダリングする直前にProxomitronが割り込んでHTMLを置換するのでAnti-Adblockに検知されないという特性があります。
Internet Explorer, Google Chrome, Opera など複数のブラウザを使い分けている環境では、それぞれにAdblock Plusなどの広告ブロッカーをインストールしなければなりませんが、Proxomitronを導入するとブラウザのプロキシ設定を変更するだけです。
Proxomitron の入手方法
- Scott R. Lemmon 氏の最後のバージョン
Proxomitron-J / DOWNLOAD
https://proxomitron.sakura.ne.jp/download.html - RWIN65536 対策バージョン(Naoko 4.5(2003-6-1)+8)
Proxomitron.exeをVer.Naoko 4.5 "June" の Proxomitron.exe と差し替えて利用します。ネット検索してお探しください。
Proxomitron の設置方法
Proxomitron はローカルプロキシサーバーなので、ブラウザのプロキシ設定にループバックアドレスを指定することで利用可能になります。
https(SSL) でフィルターを有効にするには、SSLeay32.dll, libeay32.dll, certs.pem, proxcert.pem の4つのファイルが必要です。(文末リンクに貼ってます)
Proxomitron のプロキシポート番号は 8080 がデフォルト値です。任意の値に変更することができます。
SSL のフィルターは慎重に
SSLにフィルターを適用するのはお勧めできません。
オンラインバンキングなどの重要な通信が Proxomitron のフィルターで書き換えられ送金額などが書き換わるなど不測の事態が発生する可能性があります。
ブラウザのプロキシ設定
ブラウザが Chrome の場合は、Internet Explorer のインターネットオプションで設定するか、Proxy SwitchyOmega (文末にリンクを貼っています)などのプロキシ系拡張機能をインストールしましょう。
アドレス | localhost (127.0.0.1) |
ポート | 8080 |
あとがき
localhost について
ブラウザが Proxomitron を経由してインターネット通信するには、ループバックアドレス(localhost)を指定します。
localhost=127.0.0.1
複数のブラウザを使い分けている環境では、Proxomitron を通すだけでアドブロッカーが手に入るので便利ですが入手困難なところと設計が古い点が難点です。
ヘッダー情報を書き換えるブラウザ拡張としては、Redirector があります。
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