概要(KB5034441、2024年1月9日)
2024年1月9日にリリースされたWindows 10 21H2/22H2向けのセキュリティ更新プログラムKB5034441は、WinRE (Windows回復環境) を悪用したBitLocker暗号化バイパス脆弱性を修正しました。
しかし、この更新プログラムのインストールには回復パーティションに250MBの空き領域が必要であり、一部のデバイスでエラーコード「0x80070643」が発生していました。
マイクロソフトの対応
2024年4月30日、マイクロソフトは既知の問題サイトにて、KB5034441の自動解決は今後のWindows更新プログラムでは提供されないことを発表しました。
Windows Recovery Environment (WinRE、Windows回復環境) が存在するPCは、この更新プログラムをインストールする必要があります。存在しない環境はKB5034441をインストールする必要はなく、エラーメッセージは無視することができます。
MSは自動回復を諦めた
2024年1月9日にリリースされたWindows 10 21H2および22H2向けのKB5034441は、攻撃者がWindows回復環境(WinRE)を使用してBitLocker暗号化をバイパスできる可能性のあるセキュリティの脆弱性に対処しています。この更新プログラムを正常にインストールするには、回復パーティションに250MBの空き領域が必要です。
一部のデバイスでは、エラーコード「0x80070643 - ERROR_INSTALL_FAILURE」を受け取る可能性が報告されていました。
マイクロソフトはこの問題の自動解決を諦め、2024年4月30日にKB5034441のステータスを更新しました。今後のWindows更新プログラムでは、この問題の自動解決は利用できないとのことです。
したがって、WinRE環境かつBitLockerユーザーで、KB5034441のインストール時にエラーコード「0x80070643」を受け取っている場合、ユーザーは自力でパーティションを拡張する必要があります。
Windows Recovery Environment(WinRE)が存在するPCは、この更新プログラムをインストールする必要があります。一方、WinREが存在しない環境ではKB5034441をインストールする必要はなく、エラーメッセージを無視できます
パーティションを拡張する方法は提示されているが...
マイクロソフトの既知の問題サイトでは、WinRE環境のパーティションサイズを拡張する方法が紹介されています。しかし、この方法は手動による操作が必要であり、自動化はできません。
そのため、エラーコード「0x80070643」が表示される場合は、KB5034441をインストールするには、WinRE環境のパーティションサイズを手動で拡張する必要があります。初心者にとっては難易度が高い操作と言えるでしょう。
パーティションを拡張する方法は過去記事でメモしているので参考にしてください。
まとめ
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