Mozilla Thunderbird(モジラ・サンダーバード)
Thunderbirdは、Mozilla Foundationによって開発されたオープンソースの無料メールクライアントです。Windows、macOS、Linuxで利用できます。
Thunderbirdがイレギュラーな状態でインストールされていたため、エクスポートした設定情報を利用して再セットアップしました。
イレギュラーな状態を説明すると、インストール情報にThunderbird 102.5.0/102.12.0の二つのバージョンが表示されていました。
原因は、Thunderbirdインストーラーの仕様が変わり、インストール時のターゲットフォルダーが変更されたことだと思われます。
アクティブなThunderbirdの設定情報をエクスポートしておけば、元の状態に復元できるため、今回はこの方法を利用して修正しました。
ソフトウェア情報
名称 | Thunderbird www.thunderbird.net |
説明 | オープンソースのメールソフト Thunderbird ESR版は、安定性重視で長期間サポートされるバージョンです。(安定性や互換性を重視するユーザー・企業向け) |
通常版 | 137.0.2 | April 15, 2025 Release Notes |
ESR版 | 128.9.2esr | April 15, 2025 Release Notes |
ダウンロード | Download Thunderbird in Japanese (日本語) Directory Listing: /pub/thunderbird/releases/ (All Version) |
動作環境 | Windows, MAC, GNU/LINUX |
システム要件 | Windows: Windows 7 or later、Mac: macOS 10.12 or later、Linux: GTK+ 3.14 or higher |
ライセンス | Mozilla.org Site Licensing Policies |
著作権 | Mozilla Foundation |
日本語 | 対応 |
特記 | テストバージョンは Thunderbird 本体からアップデートできません。 |
関連記事 | IMAP |
Thunderbird の2つのバージョンが混在した状態になっている?

Windowsのインストール情報は、Thunderbird の2つのバージョンがインストールされていることを示しています。

2つのThunderbirdは、インストールに使用されたフォルダーは同じですが異なるレジストリハイブに登録されていました。
- HKEY_LOCAL_MACHINE (全ユーザー共通)
- HKEY_CURRENT_USER (現在ログインしているユーザー)
- Thunderbird 102.5.0
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Mozilla\Mozilla Thunderbird 102.5.0
- Thunderbird 102.12.0
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Mozilla\Mozilla Thunderbird 102.12.0
ということは、インストール情報に表示された2つのThunderbird は異なるアプリケーションとして区別されていますが、インストールに使用されたターゲットフォルダーが同じなので、古い方の Thunderbird 102.5.0 をアンインストールすると、Thunderbird 102.12.0 も削除されてしまう。
何でこうなった...
インストーラーのバグなのか?
解決策は?

2つのバージョンが混在する状態になった Thunderbird ですが、動作に支障がないのでそのまま使えばいいのですが、精神衛生上よくないので正しい情報に正規化してみました。
[実行したこと]
- Thunderbird の設定情報をエクスポート。
Thunderbird > ツール > エクスポート
- Thunderbird 102.5.0 をアンインストール。
- Thunderbird 102.12.0 をアンインストール。
- Thunderbird 最新バージョンをインストール。(バージョン 102.12.0)
- この時点で Profile 情報が読み込まれるため以前の状態が復活する。
- 必要に応じて設定情報をインポート。(今回は実行していません)
Thunderbird > ツール > 設定とデータのインポート
- 以上
Profiles
Thunderbird の設定情報は Profiles フォルダーに保存される仕様です。そのため、Windows からアンインストールしてもローカルドライブの Profiles フォルダーは削除されません。
Thunderbird を再インストールする場合、ローカルドライブに Profiles フォルダーが存在する時はそのデータを使用してセットアップを行うため、アンインストール直前の設定情報が復元されます。
完全に初期化したい時は、Profiles をリネームするか削除する必要があります。
詳細は以下の記事をお読みください。
Thunderbirdを初期化する方法(または完全削除)
初期化の流れ: Thunderbird アンインストール → Profiles のリネーム → Thunderbird 再インストール Profilesフォルダーが残っていると、アンインストール直前の設定情報が復元されるため初期化することはできない。
標準インストールが原因か?

HKEY_LOCAL_MACHINE (全ユーザー共通)
Thunderbird が使用するレジストリは、インストーラーの「セットアップの種類」が関係しているかもしれない。
カスタムインストールを選択すると HKEY_LOCAL_MACHINE が使われるようだ。

まとめ


Thunderbird イレギュラーインストールを修正する方法
- Thunderbirdは、Mozilla Foundationによって開発されたオープンソースの無料メールクライアントです。
- Windows、macOS、Linuxで利用することができます。
- Thunderbirdがイレギュラーな状態でインストールされていたため、エクスポートした設定情報を利用して再セットアップしました。
- イレギュラーな状態を説明すると、アンインストール情報にThunderbird 102.5.0/102.12.0の二つのバージョンが表示されていました。
- この記事は私が実行した手順を紹介するものですが、マネする場合は自己責任です。
- thunderbird | SC2
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- Thunderbirdを初期化する方法(または完全削除)
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