藤井聡太竜王のお金、戦略、AIテクノロジー

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AI対プロ棋士

YouTubeで、

「【藤野英人×藤井聡太①】「ひらめき」天才の思考法とは?」

がアップされていたので、何かと注目を浴びる藤井五冠の受け答えを文字起こししてみました。

藤井五冠が考えるAIの進歩については勉強になりました。

いまのAIはすごく強いですが、考えている内容を言語化して伝えてくれないのでAIの評価値と読み筋をみているだけでは強くなることは難しい面もある。

すでに億近い収入のある藤井五冠に対して、

「100万あったら何に使う?」

...。答えをひねり出した竜王はえらい!

対局前の一口のお茶。
将棋めしのヒレカツの話。
藤井五冠は頭の中でどの様に戦略を組み立てているのか?
...などなど。


お金について

100yen 「自販機で飲み物を買ったときは贅沢をしたと思います。」

お金について
藤野英人藤井聡太五冠
A級昇級の瞬間のお気持ちは?対局中は目の前の局面の事に集中していることが多いので、終局した瞬間に昇級の実感は湧いてこない。
実感が湧いてきたのはいつか?対局後の取材中に昇級した気持ちになってきた。
100万あったら何に使う?PCを自作した時にパーツの合計がたぶん100万円くらいだったので、100万あったらまた作るかも?
AIソフトはどうしているか?フリーソフトウェアを活用している。誰でも最高峰のソフトが使える環境になっているので、特別なソフトは使ってない。
無駄遣いをしたことはあるか?PCパーツは値動きが激しくて、自分が買った直後に値下がりしたことが何回かあって、その時はしまったなと思った。
贅沢をしたと思ったことは?自販機で飲み物を買ったときは贅沢をしたと思います。(会場大爆笑)
お金を稼ぐというのはどんな感じ?棋士としてお金のことを意識することはあるが、自分で使うことがほとんどないのでお金を実態があるものとして捉えづらいかもしれない。

戦略とひらめき

tea 「相手の表情は見ない。逆に、自分の方が表情に出てしまっているので相手に見られないようにしている。」

戦略とひらめき
藤野英人藤井聡太五冠
対局時の戦略は頭の中でどう展開されているのか?局面を見た時にパッとひらめく第一感が2,3通りあるので、最初に浮かんだ手を比較していく。

比較するには客観的な判断材料が必要になるが、局面で何が大事なことなのかを意識して局面も読み筋に沿って比較するのが基本的な考え方。
相手の表情を読みに入れるか?相手の表情は見ない。逆に、自分の方が表情に出てしまっているので相手に見られないようにしている。
初手前の一口のお茶はルーティンにしているか?数年前からルーティン化している。
お茶以外にルーティン化していることは?持参する飲み物の構成は同じにしている。食事は毎回バラバラ。
将棋めしが注目されているが?他の方の注文はどいう意図なのかを想像して楽しんで観ている。

例えば、丸山九段のヒレカツ定食のようにこだわりのある方が多い印象。
最近、観る将という楽しみ方が生まれたが?ここ数年で対局が映像中継される機会も増え将棋を見て楽しむ環境が整ってきたと思う。
将棋人口を増やすために意識していることは?今はプレイヤーとしての活動がメインなので、対局を通してということになる。長期的には色んなことにチャレンジしていきたいと思う。

AIテクノロジー

AI対プロ棋士 「例えば、AIが人間より運転が上手いとしても人間も運転を楽しんでもいい。」

AIテクノロジー
藤野英人藤井聡太五冠
AI、コンピューターが将棋界に導入されたことについてどんなイメージを持っているか?電王戦という棋士とAIが戦うイベントが、将棋界におけるAIが大きく注目される機会になったと思う。

今では、AIは人間をはるかに凌駕するくらい強くなり、将棋中継にもAIの形勢判断が表示されるようになった。数値化されることで形勢判断をするハードルが下がり、多くの方に興味を持ってもらえるようになった。

いいことだと思っている。
AIが普及すると人間社会がつまらなくなる、仕事がとられるという未来を謳う人が多かったが、藤井叡王のAI普及に対するイメージは?電王戦でAIが人間より強くなる過程を見る事ができたのは意義のあることと思う。

例えば、AIが人間より運転が上手いとしても人間も運転を楽しんでもいい。人間の楽しみ自体をAIが奪うことではないと思う。

AIは局面をわかりやすく説明してくれるようになった。棋士同士の対局のストーリー性がより際立つようになった。
棋士専用AIの時代が来るのでは?将棋ソフトはオープンソースで開発されてきた歴史があるが、誰であってもPCさえあればすごく強いソフトが活用できるというのは、これから将棋を始める方とか、これから強くなっていく方にとって本当に素晴らしい環境だと思う。

自分としては、維持されてほしい気持ちはある。
AIがでてきたことにより指導法が変わる?環境の差が小さくなった分、取り組み方が問われるようになると思う。

但し、いまのAIはすごく強いですが、考えている内容を言語化して伝えてくれないのでAIの評価値と読み筋をみているだけでは強くなることは難しい面もある。

ある程度の棋力がないと、自力で理解するのはハードルの高い作業なので工夫が必要。
投資の世界でも必ず勝てるようなAIソフトが出てきそうだが?今後もハードとソフトの性能が上がっていくと思うので、より複雑な実社会においてもAIが優位になる分野は増えていくと思う。

動画では藤井叡王

視聴した動画は、ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)のYouTubeチャンネルです。

レオス・キャピタルワークスは、叡王戦の特別協賛社のため、動画の中では藤井叡王と呼称しておりました。

気持ちはわかりますが、一番序列の高い竜王を獲得してるので一般的には藤井竜王が使われます。

まとめ

AI対プロ棋士 藤井竜王は、若干19歳にして五冠。

そしてコメント上手。

今回も、将棋ファンが知りたいであろう事柄を、わかりやすい表現で説明してくれました。

AIが強くなったら将棋がつまらなくなるのでは?という疑問に対しても、

「いまのAIはすごく強いですが、考えている内容を言語化して伝えてくれないのでAIの評価値と読み筋をみているだけでは強くなることは難しい面もある。」

と、明快に答えています。

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