豊島将之名人誕生（第77期）、永瀬拓矢叡王誕生（第4期）

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豊島将之名人誕生（第77期）、永瀬拓矢叡王誕生（第4期）

第77期名人戦と第4期叡王戦に動きがありました。

[第77期名人戦]

豊島将之二冠（王位・棋聖）が佐藤天彦名人をストレートで破り名人を奪取した。
豊島新名人は三冠達成。

[第4期叡王戦]

永瀬拓矢七段が高見泰地叡王をストレートで破り叡王を奪取した。
永瀬新叡王は初タイトル獲得。

第4期叡王戦

2019年5月11日に広島県廿日市「みやじまの宿　岩惣」で行われた第4期叡王戦七番勝負の第4局において、永瀬拓矢七段が高見泰地叡王を132手で破り、4勝0敗のストレートで七番勝負を制し叡王位を獲得した。

永瀬新叡王はタイトル挑戦3回目で初の叡王のタイトルを獲得した。
過去2回、第87期棋聖戦、第43期棋王戦で挑戦者になっていた。

第77期名人戦

2019年5月17日に福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で行われた第77期名人戦七番勝負の第4局において、豊島将之二冠が佐藤天彦名人を133手で破り、4勝0敗のストレートで七番勝負を制し名人位を獲得した。

豊島二冠は王位、棋聖に加えて初の名人を獲得し三冠達成です。

豊島新名人は5月17日の名人戦第4局に勝利したことにより、昇段規定により5月17日付で九段に昇段しました。

複数タイトル者は渡辺明棋王・王将と豊島三冠の二人となった。

九段昇段規定

竜王位2期獲得
名人位1期獲得
タイトル3期獲得
八段昇段後公式戦250勝

タイトル戦

平成30年度の将棋タイトル戦は、8つのタイトルを6人の棋士が保持する結果でした。
令和元年はどうなるのか...？

賞金：万円、竜王以外は推定値｜2019/05/19
棋戦	期数	保持者	段位	対戦棋士	対局日	賞金	次期挑戦者	主催
竜王	31期	広瀬章人	八段	羽生善治竜王	2018/12/21	4,320		読売新聞
名人	77期	豊島将之	九段	佐藤天彦九段	2019/05/17	2,000		毎日新聞朝日新聞
叡王	4期	永瀬拓矢	七段	高見泰地七段	2019/05/11	2,000		ドワンゴ
王位	59期	豊島将之	九段	菅井竜也七段	2018/09/27	1,000		新聞三社
王座	66期	斎藤慎太郎	七段	中村太地七段	2018/10/30	800		日経新聞
棋王	44期	渡辺明（７連覇）	九段	広瀬章人竜王	2019/03/19	600		共同通信
王将	68期	渡辺明	九段	久保利明九段	2019/02/25	300		スポニチ毎日新聞
棋聖	89期	豊島将之	九段	羽生善治竜王	2018/07/17	300		産経新聞

令和元年の注目棋士

名人戦が終わり、順位戦が本格的に動き出しました。

[Ａ級の注目棋士]
名人を失冠した佐藤天彦九段は、Ａ級順位戦初戦で羽生九段と対局します。

Ａ級に返り咲いた渡辺明二冠
広瀬章人竜王
羽生善治九段
佐藤天彦九段（前名人）

[B1注目棋士]
谷川九段の順位は7番目なので、Ａ級返り咲きを狙える位置です。

斎藤慎太郎王座
永瀬拓矢叡王
谷川浩司九段

[B2注目棋士]

杉本昌隆八段
※藤井聡太七段の師匠、B2に返り咲き

[C1注目棋士]
藤井七段の順位は3番目。前期と同じ成績なら昇級濃厚。

頭ハネで惜しくも昇級を逃した藤井聡太七段

C2注目棋士は・・・？

C2は実力＋α（運）が必要です。
本田　奎四段（新四段）、山本博志四段、出口若武四段、黒田尭之四段に注目したいと思います。

昇級と降級

3月14日のB級1組リーグ戦終局をもって、全棋士のランクが決まった。

全の棋士の中で、全勝で昇級を決めた棋士。

渡辺　明二冠（12勝0敗、A級へ昇級）
永瀬拓矢七段（10勝0敗、B1へ昇級）
及川拓馬六段（10勝0敗、C1へ昇級）

平成30年度順位戦結果｜2019/03/17
順位戦	昇級	降級
A級	名人挑戦者：豊島将之二冠（8勝1敗、6位）	深浦　康市九段（2勝7敗、7位）阿久津主税八段（1勝8敗、10位）
B級1組	渡辺　明二冠（12勝0敗、1位）木村一基九段（8勝4敗、5位）	橋本崇載八段（3勝9敗、4位）野月浩貴八段（3勝9敗、12位）
B級2組	永瀬拓矢七段（10勝0敗、21位）千田翔太七段（9勝1敗、20位）	先崎　学九段（1勝9敗、24位）
C級1組	近藤誠也五段（9勝1敗、6位）杉本昌隆八段（9勝1敗、7位）	泉　正樹八段（3勝7敗、26位）近藤正和六段（3勝7敗、28位）田中寅彦九段（3勝7敗、34位）富岡英作八段（3勝7敗、35位）福崎文吾九段（2勝8敗、37位）
C級2組	及川　拓馬六段（10勝0敗、25位）佐藤　和俊六段（9勝1敗、14位）石井健太郎五段（8勝2敗、2位）	渡辺正和五段（3勝7敗、45位）