11月13日に再リリースされたばかりの Windows 10 October 2018 Update, v1809 に新たにネットワークドライブの不具合が見つかりました。
Microsoft 公式サイトでは、Windows 10 1809 はネットワークドライブが利用できないと書かれています。対象のビルド番号が書かれていないので Windows 10 1809 全般の不具合ではないかと思います。
不具合を回避する方法として、スクリプトをスタートアップなどに配置する方法が提示されていますが、個人ユーザーには敷居が高い回避策だと思いました。
当方はNASを運用しているので影響がありそうです。
ネットワークドライブとは?
ネットワークドライブは、PCに物理的に繋がっていない、ネットワークを介して利用するNASなどのファイルサーバーに保存されたファイルを扱いやすくするための Windows の機能です。ファイルサーバーの特定のフォルダーにドライブ文字を割り当ててネットワークドライブとして設定すると、そのフォルダーはPCに物理的に接続しているハードディスクのように利用できるようになります。
利用可能なドライブ文字は、A~Zの範囲でエクスプローラーが使っていない文字です。
マイクロソフト公式サイトの情報
次の回避策が提示されています。- Windows PowerShell 用の2種類のスクリプトファイルを作成
- スタートアップ、タスクスケジューラー、ローカルグループポリシーエディターのいずれかを使用して作成したスクリプトを実行する
ネットワークドライブをどうしても利用する必要がある方は、文末リンクから具体的なスクリプトの情報を入手することができます。
Microsoft 公式サイトの情報は次の通りです。
Mapped network drives don't work in Windows 10, version 1809
マップされたネットワークドライブはWindows 10、バージョン1809では動作しません。症状
- エクスプローラでは、割り当てられたネットワークドライブに赤いXが表示されます。
- コマンドプロンプトでnet useコマンドを実行すると、マップされたネットワークドライブが利用できないと表示されます。
- 通知領域には、次のメッセージが表示されます。
「すべてのネットワークドライブを再接続できませんでした。」
W10 1809 に起因する不具合情報
不具合(W10 1809) | 原因 | 出典 |
マイドキュメントフォルダからファイルが消える | 「OneDrive」の新機能 | sputnik |
タスクマネージャーの「バックグラウンドセクション」の各プロセスの詳細を展開する矢印が点滅し続ける | 既知のバグ | softantenna |
CPUの使用率が正しく表示されない | 既知のバグ | softantenna |
ノートPCなどで液晶の明るさが下がる | ? | ? |
カスタマイズしていたレジストリーの値が初期化される | 仕様 | Scrap 2nd. |
NEC、富士通、dynabook から不具合情報が提供される | メーカーPCの宿命 | NEC ビジネスPC |
一部のIntel CPUでのドライバ不具合により、対象PCへのWindows 10 October 2018 Update の Windows Updateによる提供を停止 | Intel CPUのドライバ不具合 | PC Watch |
IPv6を無効にした環境でアップデートを適用すると、Microsoft EdgeやMicrosoft Storeアプリなどで「このページにアクセスできません」や「接続を確認してください」といったエラーが表示され、ネットワークに接続できなくなる。 | IPv6 | @IT |
2 in 1タイプのノートPCでキーボードショートカットによる画面の回転機能が無効になる、Skypeが起動しなくなる、消音機能のオン/オフが機能しなくなる | バグ | @IT |
ZIPフォルダーの上書きメッセージが表示されない | バグ | Windows Central |
アクティベーションサーバーで発生したバグにより Windows 7 Pro のライセンスキーを用いてアップグレードした Windows 10 Pro はライセンスが正しく認証されない可能性がある(解決した模様) | バグ | Windows Central |
Win32アプリを“既定のアプリ”としてセットできない場合がある。対象:KB4464330, KB4462933, KB4462919(ファイルの関連付けが正常に行えない問題) | バグ | 窓の杜 |
ネットワークドライブを利用できない(自動接続エラー) | バグ | 窓の杜 Microsoft |
Windows Update を手動更新にしよう
Windows Updateは問題を内包したままリリースされることが多いので、自動的にインストールされないように設定しておきましょう。最もお手軽は方法はWindows Updateの詳細オプションを開いて「機能更新プログラム:365日」「品質更新プログラム:30日」のように延期設定を最大値にすることですが、期限が来たらインストールが始まります。
対象:Windows 10 October 2018 Update, v1809
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