,王将戦
第59期王位戦に動きがありました。
豊島将之棋聖が菅井竜也王位を127手で破り、第59期王位タイトルを獲得しました。
豊島新王位は二冠になりました。
並行して行われている第60期王位戦予選では、谷川浩司九段が小林健二九段に勝利して駒を進めました。
谷川九段が会長職を辞任することになった三浦九段のことを思い出しました。
タイトル棋戦
次のタイトル戦に動きがありました。- 第59期王位戦
- 第60期王位戦予選
豊島新王位が誕生しました。
並行して行われている第60期王位戦予選では、谷川浩司九段が小林健二九段に勝利して駒を進めました。
第59期王位戦
2018/09/27第59期王位戦、第7局が9月26~27日に東京都千代田区、都市センターホテルで行われ、豊島将之棋聖が菅井竜也王位を127手で破りタイトルを獲得しました。
豊島将之新王位は今年7月に獲得した棋聖に続いて二冠となりました。
豊島将之王位・棋聖は現在絶好調な棋士の一人です。
棋戦 | 期数 | 保持者 | 段位 | 対戦棋士 | 対局日 | 賞金 | 次期挑戦者 | 備考 |
竜王 | 30期 | 羽生善治 | 九段 | 渡辺明竜王 | 2017/12/05 | 4,320 | ||
名人 | 76期 | 佐藤天彦 | 九段 | 羽生善治竜王 | 2018/06/20 | 2,000 | 3期連続 | |
叡王 | 3期 | 高見泰地 | 七段 | 金井恒太六段 | 2018/05/26 | 2,000 | ||
王位 | 59期 | 豊島将之 | 八段 | 菅井竜也七段 | 2018/09/27 | 1,000 | 2冠達成 | |
王座 | 65期 | 中村太地 | 七段 | 羽生善治王座 | 2017/10/11 | 800 | ||
棋王 | 43期 | 渡辺明 | 九段 | 永瀬拓矢七段 | 2018/03/30 | 600 | ||
王将 | 67期 | 久保利明 | 九段 | 豊島将之八段 | 2018/03/15 | 300 | ||
棋聖 | 89期 | 豊島将之 | 八段 | 羽生善治竜王 | 2018/07/17 | 300 |
第60期王位戦予選
2018/09/27第59期王位戦と並行して行われていた第60期王位戦予選において、谷川浩司九段が小林健二九段を破り勝ち進みました。(9月27日)
谷川九段は第19期より本棋戦に参加しています。
結果的に濡れ衣だと結論付けられた、三浦弘行九段の将棋ソフト不正使用疑惑問題において、日本将棋連盟が混乱した責任を取る形で連盟の会長職を辞して以降の谷川九段の成績は上向いています。
と思ったら、
B級1組の順位戦では今のところ3勝3敗となっており、A級返り咲きへの道は遠くなりました。
カンニング疑惑
第29期竜王戦挑戦者に決まっていたのは三浦弘行九段。対戦相手は、当時の渡辺明竜王。
三浦九段は、対局中にカンニングしていると同僚の棋士から告発されました。
日本将棋連盟は、竜王戦七番勝負のスケジュールが迫っていることを理由にして、疑惑が解明されない状態で三浦九段を出場停止処分にしました。
これにより、三浦九段の竜王挑戦権が剥奪されました。
カンニング疑惑の事実上の告発者の一人であった渡辺明氏(当時の竜王で三浦九段の対局予定者)は三浦九段に直接謝罪したことで、二人は和解したとされています。
順位戦
全ての棋士はA級を目指して戦っています。そして、A級に上がれる棋士は限られておりA級は棋士にとってのステータスシンボルでありプライドです。
森内俊之九段(十八世名人)は十八世名人の有資格者であるにもかかわらず、平成28年度のA級順位戦で降級になったことを理由として、自ら宣言して2017年度からフリークラスに転出しました。
森内九段は、名人8期を含む通算12期のタイトルを獲得している超一流棋士にもかかわらず、A級を陥落したことを理由にフリークラス宣言しました。
自分で宣言してフリークラスへ転出すると名人戦以外のタイトル戦へ出場できますが、順位戦へカムバックすることはできません。
名人挑戦への道を自分で断ちました。
なんという凄まじいプライドでしょうか。
あとがき
三浦弘行九段が第29期竜王戦七番勝負を辞退させられた時の、日本将棋連盟の公式声明を転載します。対戦相手:渡辺明竜王。 当時の日本将棋連盟会長:谷川九段。
三浦九段が掴んだ竜王挑戦の道は、疑惑が解明される前に日本将棋連盟により閉ざされてしまいました。
資料:日本将棋連盟の公式プレス
第29期竜王戦七番勝負挑戦者の変更について
更新:2016年10月12日 19:25
10月15、16日に京都市の「天龍寺」で開幕する第29期竜王戦七番勝負について、挑戦者の三浦弘行九段が出場しないことになりましたので、お知らせいたします。
対局規定により、挑戦者決定戦に出場した丸山忠久九段が繰り上がりで渡辺明竜王と対局することになります。
当連盟は12日、三浦九段を2016年12月31日まで出場停止の処分といたしました。
今回の挑戦者の変更については、主催の読売新聞社からもご了承を得ております。
【谷川浩司会長のコメント】
七番勝負直前の変更となり、関係者や将棋ファンの皆様にご迷惑をお掛けし申し訳ありません。対局者のお二人には名棋譜を作り上げることを期待しています。
【丸山忠久九段のコメント】
日本将棋連盟の決定には個人的には賛成しかねますが、竜王戦は将棋の最高棋戦ですので全力を尽くします。
日本将棋連盟
更新:2016年10月12日 19:25
10月15、16日に京都市の「天龍寺」で開幕する第29期竜王戦七番勝負について、挑戦者の三浦弘行九段が出場しないことになりましたので、お知らせいたします。
対局規定により、挑戦者決定戦に出場した丸山忠久九段が繰り上がりで渡辺明竜王と対局することになります。
当連盟は12日、三浦九段を2016年12月31日まで出場停止の処分といたしました。
今回の挑戦者の変更については、主催の読売新聞社からもご了承を得ております。
【谷川浩司会長のコメント】
七番勝負直前の変更となり、関係者や将棋ファンの皆様にご迷惑をお掛けし申し訳ありません。対局者のお二人には名棋譜を作り上げることを期待しています。
【丸山忠久九段のコメント】
日本将棋連盟の決定には個人的には賛成しかねますが、竜王戦は将棋の最高棋戦ですので全力を尽くします。
日本将棋連盟
[日本将棋連盟公式声明]
- 三浦九段が不正行為に及んでいたと認めるに足りる証拠はない
- 日本将棋連盟による本件処分対応は許容される範囲内の措置であり、やむを得ないものと評価されるべきである
- 日本将棋連盟が慰謝料として三浦九段に一定の補償を行うことをもって円満解決とする内容の和解が成立しました
日本将棋連盟(2017年05月24日 18:27)
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