WN-G300DGRをDDNSサーバにする方法

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NW構成
WN-G300DGR、2013/4/10生産終了
DDNS: Dynamic Domain Name System
HGW:Home Gate Way|ホームゲートウェイ

アイ・オー・データWN-G300DGRのDDNSサーバーをセットアップしたらVPNが快適になりました。

WN-G300DGR は 2013/4/10 に生産終了したブロードバンドルーターです。

LANポートは100MbpsなのでHub用途としては物足りない仕様です。

廃棄するつもりでしたが、無料で利用できるWN-G300DGRのダイナミックDNS (DDNS) をVPNで利用することを思いつきました。

HGWとリンクさせる

HGWはグローバルIPアドレスが変わった時にメール通知する機能がありますが、その都度PCやスマートフォンなどのモバイルデバイスのグローバルIPアドレスを変更しなければなりません。

DDNSを利用すると、モバイルデバイスに設定するVPNサーバーは「WN-G300DGRのホスト名」になります。 設定変更が不要になったので使い勝手が格段にアップしました。

DDNSは動的に変わるグローバルIPアドレスとホスト名をマッピングします。

HGWはNTT東西のフレッツ光を契約するとレンタルされるひかり電話対応ルーターです。


DDNSをセットアップする手順

IOPortalの無料会員登録が必要です。
  1. IOPortal で会員登録を行う
  2. WN-G300DGR のセットアップ画面を表示する
  3. シリアルナンバーなどの必要事項を登録する
  4. 手順完了


利用者登録が完了すると WN-G300DGR にDDNS情報を設定することができます。

ホスト名は xxx.iobb.net になります。xxx はユーザーが設定する文字列です。

スナップショット
DDNSの登録アドレスが更新されました。
と表示されたらDDNSの登録が成功しています。

ddns

外出先からのVPN接続が楽になった

HGWのグローバルIPアドレスはプロバイダの都合で不定期に変わりますが、xxx.iobb.net(DDNS)が使えるのでVPN接続が快適になりました。

フリーWi-Fiに接続する時は、HGW-VPNに接続しています。

ホームゲートウェイ (HGW) にVPNサーバーをセットアップする方法

VPNについて VPNはVirtual Private Networkの略字です。 日本語では、「仮想プライベートネットワーク」「仮想専用線」と表記されます。 VPNを利用すると、物理的に離れた拠点を専用線で直接結んだようなネットワークとして利用できるよう...

ついでにPPTPを検証

WN-G300DGRのPPTPをHGWの配下にセットアップしました。

動作させるにはHGWの静的IPマスカレードにPPTP (ポート番号1723) を追加する必要がありますが、セットアップに成功しました。

アイ・オー・データの公式サイトの説明では、APモード(アクセスポイントモード)ではPPTPは動作しないと書かれてありましたが、私の環境では動作しています。

...?

NW構成

VPNの利用シーン

  1. アクセス制限がかかっている国のウェブサイトを閲覧したい
  2. フリーWi-Fiのセキュリティが心配である
  3. 出先から自宅のNASやPCなどにアクセスしたい

1. アクセス制限がかかっている国のウェブサイトを閲覧したい
中国などのインターネット環境が制限されている国に滞在している時は、西側諸国の情報を入手するためにVPN環境が必要です。

但し、中国はVPNトラフィックを監視していると言われているので、傍受されないためには動的にポート番号を変えるなどの対策が必要になるかもしれません。

そうなると、プライベートVPNでは役不足で、商用VPNまたは筑波大学学術実験プロジェクトの「VPN Gate」サービスを検討することになると思います。
2. フリーWi-Fiのセキュリティが心配である
フリーWi-Fiには暗号化されていないアクセスポイントがあるので、ユーザー情報を窃取されるリスクがあります。

セキュリティを確保するには、商用VPN/VPN Gate/プライベートVPN などを利用することになると思います。

お勧めはプライベートVPNです。
3. 外出先から自宅のNASやPCなどにアクセスしたい
外出先から自宅のNASやPCなどにアクセスするにはVPN環境を構築します。

NAS:Network Attached Storage|ネットワーク機能を持ったファイルサーバー

あとがき

NTTフレッツ光ユーザーは、HGWのVPNサーバーを有効にするだけで追加費用なしでVPN環境が手に入ります。

市販のブロードバンドルーターは、安価なものでなければVPNサーバー機能を持っています。

セットアップしたVPNサーバーは、モバイルデバイスにVPN接続をセットアップすれば利用できますが、固定IP契約以外ではプロバイダーが払い出すグローバルIPアドレスが不定期で変わるという問題があります。

WN-G300DGRのDDNS機能はその問題を解決する一つの手段として有用なことがわかりました。

検証:WN-G300DGR
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