,藤井聡太
筋の悪い改定時期
日本将棋連盟は今年6月1日 (2018/06/01) を施行日として、八段昇段規定を改定することを発表しました。
これまでの条件に加えて ”タイトル2期獲得” が追加されました。
昇段規定
改定後 | 改定前 |
竜王位1期獲得 | 竜王位1期獲得 |
順位戦A級昇級 | 順位戦A級昇級 |
タイトル2期獲得 | - |
七段昇段後公式戦190勝 | 七段昇段後公式戦190勝 |
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年度途中の条件変更?
八段昇段規定の改定日が年度当初の4月1日ではなく、6月1日に設定されているので、史上最年少記録を塗り替えてきた藤井聡太七段シフトではないか?と考えている将棋愛好家もいるようです。これまで加藤一二三九段が有していた史上最年少記録を塗り替えてきた藤井聡太七段ですが、前回の記事でメモしたように、A級昇級最年少記録、18歳3か月は物理的に更新することはできません。
藤井聡太七段は2002年7月19日生まれ。
七段昇段 2018年5月18日。
今回の昇段条件改定によりタイトル2期獲得で八段に昇段できるようになりました。
A級昇級記録は更新できないものの、タイトルを取得することにより八段昇段記録、九段昇段記録は更新できる可能性があります。
タイトル戦と今年中の八段
タイトル戦と呼称されるのは8棋戦です。昇段規定の対象棋戦は竜王及び名人を除く6棋戦です。タイトル戦は賞金額により序列があり、竜王、名人、叡王、王位、王座、棋王、王将、棋聖の順となります。以下の表は今後の予定順に並べ変えたものです。賞金は竜王以外は非公表なので推定値です。
藤井聡太七段が挑戦者になる可能性のある棋戦は、王座、竜王です。今年中に八段になるには竜王を獲得することです。王位戦は挑戦者決定リーグに名前がありません。
王位戦の挑戦者決定リーグは、紅組優勝者と白組優勝者で挑戦者決定戦を行い、勝者が菅井竜也王位と7番勝負を行います。白組は澤田真吾六段と豊島将之八段のプレーオフで決まります。
紅組優勝:羽生善治竜王
白組優勝:澤田真吾六段 vs 豊島将之八段(プレーオフ)
棋戦 | 対局日 | 期数 | 保持者 | 段位 | 挑戦者 | 賞金 |
王将 | 2018/03/15 | 67期 | 久保利明 | 九段 | 一次予選 |
300
|
棋王 | 2018/03/30 | 43期 | 渡辺明 | 九段 | 予選 |
600
|
名人 | 2017/06/06 | 76期 | 佐藤天彦 | 九段 | 羽生善治竜王 | 2,000 |
叡王 | 2018/06/10 |
3期
|
金井恒太六段 vs 高見泰地六段 |
2,000 | ||
棋聖 | 2017/07/11 | 88期 | 羽生善治 | 九段 | 豊島将之八段 |
300
|
王位 | 2017/08/30 | 59期 | 菅井竜也 | 七段 | 挑決リーグ | 1,000 |
王座 | 2017/10/11 | 66期 | 中村太地 | 七段 | 挑決トーナメント |
800
|
竜王 | 2017/12/05 | 31期 | 羽生善治 | 九段 | ランキング戦 | 4,320 |
最速八段の可能性は?
藤井聡太七段は31期竜王戦5組で勝ち上がっているので、以下のハードルをクリアしていけば2018年12月20日前後に藤井聡太八段が誕生する可能性があります。ものすごく高いハードルです...
- 竜王戦5組決勝戦で石田直裕五段に勝利
- 決勝トーナメントで優勝
- 羽生善治竜王に勝利
- 史上最年少藤井聡太八段の誕生
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