
VAIO BIOS R0500K9
2025年6月11日に公開・更新された、対象機種向けのBIOS(ファームウェア)アップデートに関する情報です。過去の修正と新たに見つかった脆弱性に対応しています。
(BIOS R0490K9 対象機種)
- VJS112*
- VJS132*
- VJPF11*
- VJPG11*
(更新で解消される主な改善点)
- 動作の安定性向上
- Windows 11 24H2におけるBitLocker起動時の画面遅延
- AC電源からバッテリーへの切替時にスリープに入る現象
- バッテリーの充放電安定性の強化
- Intel系の多数のセキュリティ脆弱性(例:CVE-2024-24853、CVE-2023-45235など)への対策
対象モデルとOS
項目 | 説明 |
ダウンロード | vaio.com |
BIOS | BIOSバージョン欄に「R0500K9」以外の文字列がある場合はアップデート推奨 |
機種 | VJS112*、VJS132*、VJPF11*、VJPG11* |
OS |
|
BIOS バージョン確認方法
- VAIOの電源が切れている状態で、F3キーまたはF4キーを押しながら電源ボタンを押す
- 「VAIO レスキューモード」画面が表示される
- [BIOS 設定を起動]を選択する
- BIOSセットアップメニュー > 「System Information」> 「BIOS Version」を確認する
- 以上
解決される問題

VJS112*,VJS132*,VJPF11*,VJPG11*「BIOS R0500K9」アップデートプログラム
- システムの動作の安定性を向上しました。
- Windows 11 24H2の環境において、BitLockerドライブ暗号化の起動時のPIN入力の設定を有効にしている場合、画面の表示に時間がかかる問題を改善しました。
- Windows 11にアップグレード後、再起動後にAC 駆動からバッテリー駆動に変更するとスリープに移行することがある。
- バッテリー充放電の安定性を向上しました。
- INTEL-SA-01083(CVE-2024-24853)
- CVE-2024-0762
- CVE-2023-45235
- CVE-2023-45234
- CVE-2023-45233
- CVE-2023-45232
- CVE-2023-45231
- CVE-2023-45230
- CVE-2023-45229
- CVE-2023-35841
- CVE-2021-38578
- CVE-2019-11098
- INTEL-SA-00814 (CVE-2023-27504)
- INTEL-SA-00828(CVE-2022-40982)
- INTEL-SA-00813(CVE-2022-44611)
- INTEL-SA-00807(CVE-2022-33894)
- INTEL-SA-00562(CVE-2021-0157)
- INTEL-SA-00527(CVE-2021-0107,CVE-2021-0111,CVE-2021-0114,CVE-2021-0115,CVE-2021-0116,CVE-2021-0117,CVE-2021-0118,CVE-2021-0119,CVE-2021-0125,CVE-2021-0124,CVE-2021-0156)
- INTEL-SA-00463(CVE-2020-8670)
- INTEL-SA-00220 (CVE-2019-0123)
- INTEL-SA-00233(CVE-2018-12126/ CVE-2018-12127/ CVE-2018-12130/ CVE-2019-11091)
- INTEL-SA-00115(CVE-2018-3639, CVE-2018-3640)
(本バージョンには以前のバージョンで修正した以下の問題の修正も含まれます。)
(下記の脆弱性に対応しました。)
インストール方法

ダウンロード - VAIO サポート
事前準備と注意事項
- 管理者アカウントでログインし、アプリ・常駐ソフト(ウイルス対策など)は終了
- ユーザー名は半角英数字で作成
- ACアダプター接続、外部機器取り外し、スタンバイ・スリープオフの設定が必要
- 他の暗号化ソフトは一時停止推奨
ダウンロードと適用手順
- “Update” フォルダーを作成し、公式ページから SP000769.exe(約11MB)を保存
- ダウンロード後、ファイルサイズをプロパティで確認
- 実行前にライセンス同意
- Windows上で実行し、「VAIO Firmware Update Tool」でアップデートを開始
- 再起動し、自動でBIOS更新が実行。完了後は電源落ちるので触らず待つ
- 以上
適用後の確認方法
- 電源オフ状態でF3またはF4を押しながら起動
- 「VAIO Rescue Mode」→「BIOS設定」でバージョンを確認し「R0500K9」であれば完了
- 以上
まとめ


VAIOは、対象モデル(VJS112/132、VJPF11、VJPG11)向けにBIOSバージョン「R0500K9」へのアップデートを公開しました。これにより、Windows 11 24H2環境でのBitLocker起動遅延や、AC電源からバッテリーへの切り替え時にスリープに入る問題、バッテリーの充放電に関する安定性などが改善されます。また、インテル関連の複数のセキュリティ脆弱性(CVE-2024-24853など)への対策も含まれています。
アップデートには管理者権限での操作、ACアダプター接続、他の常駐ソフトや暗号化ソフトの停止などの準備が必要です。手順に従ってツールを実行後、PCが自動再起動し、BIOSが更新されます。更新完了後、「VAIO Rescue Mode」からBIOSバージョンが「R0500K9」であることを確認することで、正常にアップデートされたかどうかを判断できます。
全体として、動作の安定性とセキュリティを強化する重要な更新です。
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